成功の秘訣は素直さかもしれない
先日、私が所属しているオンラインコミュニティ、Webライターラボのメンバー数人でオンライン交流会(Zoom会)を行った。
「日中の交流会は出られない!ぎゃおす!」と駄々をこねる私のために、ひとりの優しいライターさんがザ・裏会を開いてくれたのだ。ありがたい。
そこで私は、最近悩んでいることをメンバーに相談してみることにした。ひとりで悩んでも埒が明かないことは、やはり誰かに聞いてもらうに限る。
ちなみに私の悩み事とは、「やりたいことと、やらなければいけないことが多すぎて、時間がないんだけどどうすればいい?」ということ。その、今やっていること一覧がこちらである。
いや、やること減らせよ!と思う。単純に。だけどラボのメンバーは優しいので、誰一人そんな突き放すようなことは言わない。みんな親身に、個々の意見を述べてくれた。
うーん、やはり皆さん一流のライターだ。飛び交うアドバイスは、タメになるものばかりだった。
あと、「時間がないなかで全部をやろうとすると、どれもこれも20%の力しかだせない」という言葉は特に響いた。それは私も密かに思っていた……というか、恐れていたことだったからだ。そしてそれと同じくらい、「シナリオライターのマガジンは、楓花さんにとって財産になるから、やめない方がいい」という言葉もありがたかった。
正直、わがままな私は、やりたいことは全部やりたいと思うタイプだ。だからどれか1つをセーブさせることは悩ましかった。だけどそれと同じくらい、20%の力しか出せないことも嫌だった。もはや救いようがないというか、大人のイヤイヤ期ほど可愛くないものはないな、と感じる。
だけどどうせやるなら、今出せる100%の力を出して、目の間のタスクと向き合ったほうがいいじゃないか。
そう考えると、私が今やろうとしていることは、やはり無理があるのかもしれない。交流会が終わって、そう頭を捻っていた時、ふと脳裏に浮かんできたことがある。
*
私は本業で総合病院に務めているため、良くも悪くも、普段は大勢の医療者に囲まれて仕事をしている。そのなかで最近、周囲からの信用や信頼が厚く、仕事ができる人には共通点があることに気がついたのだ。
それは「素直さ」だ。
もしくは「謙虚さ」だろうか。
年齢や業種関係なく、やはり仕事ができる人は周囲からの意見や助言を素直に聞き入れ、実行に移す速度が速い。おまけにそういった人に限って、優しかったり情に厚かったりと、人間的魅力に溢れている。なんとも不思議である。
あともうひとつ、これは先生(医師)に多いのだが、明らかに忙しそうな先生たちに限って、多趣味なのだ。
「今度フルマラソンに出るんだ!◯◯さん(私)も一緒に出ようよ!」と言う先生もいれば、学生のときの延長で「今も空手を習ってるんだよねー」という先生もいる。(ちなみにマラソン出場は笑顔でお断りした)
いったい、いつそんな時間があるのか。
分からない。分からないけれど、やはり時間は自分で作るものだということは、その先生たちを見ていてなんとなく分かってきた。
そういった先生や同僚たちの顔を、ぼんやりと思い浮かべていた私は思った。そして閃いた。
やりたいことを無理に諦めなくても、人からの助言を素直に聞き入れてやり方さえ変えれば、もしかして全部できるんじゃない?、と。(極端)
だってせっかくみんな、私のためにアドバイスをしてくれたんだもの。諦める前に、とりあえずやるだけやってみよう。
ということでまず、やることすべてを紙に書き出し、可視化させた。そしてそれぞれに締め切り日を書き込む。マガジンなどの締め切りがないものは、あえて自分で締め切りを作った。
ちなみにマガジンは誰に急かされているわけでもないし、丁寧に作っていきたい気持ちがあるため、期間を長く設けることにした。
そこから逆算をさせ、優先順位を決める。今継続をいただいているシナリオの案件は基本、ランダムで依頼がくるため、臨機応変さも考慮した。そしてざっくりと、全体的に細かな目標を立てていく。
特に、小説は週ごとに目標というか締め切りを立ててみた。この作戦を実行し、2週間が経過したいま、とりあえずうまくいっている。締め切り効果バンザイである。
あと、ここぞとばかりに独り身であることも活かそうと思った。他の人たちの話を聞いていると、皆、家事や育児があるなかで仕事も頑張っていることが身に染みて分かる。それと同時に、「あ、私って別にそこまで家事を完璧にやらなくてもいいよな」と気がついたのだ。(おい)
こう見えて(?)意外と綺麗好きな私。今までは本業がある日も、数日おきくらいに掃除機をかけたり水回りの掃除をしたりしていたが、それを完全にやめた。もう掃除はすべて土日でやることにしたのだ。その分、平日はズボラに過ごして、本業以外の時間をすべて執筆やインプット時間にあてることにした。こうしている今も、1階部分はほどよくとっちらかっているが気にしない。せめて小説を書き終える9月まで、私はズボラとして生きることを決めたのだ。
私の人生を許可するのは、他の誰でもなく私だ。今やりたいことは、今100%の力を出して全部やる。そのことによって、どうしても一定期間は忙しくなったり、余白がなくなったりするかもしれない。だけど、人生のうちのたった数ヶ月。たった数ヶ月くらい、全力を出す期間があってもいいじゃないかと、私は思う。
人からの助言やアドバイスは、本当にありがたい。自分ひとりでは気づけなかった発想や領域に辿りつく。だからといって、そこで本来の自分を見失って、流されるのはきっと違う。
人の意見も取り入れつつ、自分の心の声も聴く。その2つを織り交ぜることで、新たに気がつくこともあるはずだ。
とりあえず、素直さや謙虚さだけは何があっても忘れずに、私はこれからも、我が道を進んでいこうと思う。
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