つくしんぼ、そして祖母のこと。
下を向いて歩いていたら
春を見つけた
つくしんぼ
この辺じゃあまり見かけないから嬉しかった
子供の頃、少し歩いた所に
つくしんぼの小山があって
毎年たくさん摘んで帰った
祖母が1度だけ佃煮にしてくれた
食べられるんだと初めて知った
その頃私は幼稚園生で
たぶん祖母は50代だったと思う
それから程なくして
祖母は右半身不随になり
日常生活が不自由となった
話すことがうまく出来ず
回らない口でいつも頑張って
伝えようとしていた
身体が思うように行かず
いつも自分を責めたり