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#ベストソング2023 / 年間まとめ

秋 突入。すっかり外気も冷たくなって、今年1年のまとめ記事を書きたくなる季節になりました。

約1年半ぶりの投稿となるベストソング記事。1曲1曲、ハマったものについて語っていきます。


◾︎ Ayase×R-指定「飛天」

リメイク版として7月から放送されているアニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」の1~13話 OPとなった楽曲。今回のリメイクで初めて"るろ剣"に触れ その魅力にどっぷりとハマれたのは勿論のこと、「飛天」はあまりのカッコ良さに毎話 鳥肌が立ってヘビロテしてました。Ayaseのキャッチーでパンチのあるサウンド, R-指定の"どうやって発音してるんだ!?"と思うくらい素早いラップ。何処を取っても素晴らしい今年のベストコラボです。


◾︎ 中塚武「Parade」

3年ほど前にアルバム「Kiss & Ride」を聴いて衝撃を受けて以来ずっと愛聴している、音楽家・中塚武さんの楽曲。今年は20周年記念アルバムをリリースされてまして、これがまた非常に素晴らしかったです。表題曲「Parade」は、まさに中塚さんの真骨頂とも言える ストリングスと打ち込みの混ざり合ったポップかつダンサブルなサウンドで 祝祭のムードに満ちていて、最高だった。今夏 近所で4年ぶりの花火大会が行われた際、1番の盛り上がりの場面で聴いていたのがこの曲でした。また1つ、強力な音楽体験が出来て嬉しさが極まる。

◾︎ imase「Nagisa」

只今 国内外で音楽シーンを席巻中!気鋭シンガーソングライターのimase。5月リリースの「Nagisa」が 個人的に大好きな音楽家である久保田真悟さんプロデュースだったのでチェックしてみたところ、見事にその魅力にハマりました。imaseの高いところから低いところまで変幻自在の 軽やかで特徴のある歌声、爽やかな夏うたかと思いきや結構 危険な恋愛模様を描いた歌詞… 本当にこの曲、今年 聴きまくりました。尚且つ歌いまくった。僕にとっての2023年を象徴する最高の1曲です。

特に好きな部分が、夜のドライブの爽快感と信号を表現した"進めない赤も青に変わるの"と、最後の 肌の火照り、恋の情景を表現した"涼しげな青も赤に変わるの"の対比。…あとこの曲、MVもコミカルでオシャレでめちゃ好きです。嗚呼 語り尽くせないほどの魅力。是非チェックして頂きたい。


◾︎ Schuwa Schuwa「Swimming Pool」

Schuwa Schuwa(シュワシュワ)。昨年2月頃にリリース活動を始めた男女デュオで、ちょうどその時期に楽曲「WEEKEND」がSpotifyのオススメで回ってきたので聴いて以来ハマっていたアーティストです。今夏リリースの「Swimming Pool」はこれまでの楽曲よりもさらにグッと中毒性が増した至極のサマー・ダンスチューンとなっており、曲が進むごとに沼に深く落ちていくような、ツボを押されるような感覚があってとても好みな1曲ですね。表現が難しいけど、繰り返される"あなたを待つ深いプーーールで"っのリズムが来るたびに心地良さが増して、今日もまた再生してしまう。


◾︎ Rin音「Good Bye feat.asmi」

Netflixドラマ「離婚しようよ」の主題歌として制作された、豪華 気鋭アーティスト達によるコラボレーション。宮藤官九郎さんと大石静さんの共同脚本による、遊び心に溢れた、熱くコミカルに、時に切なさたっぷりに描かれるストーリーとぴったりリンクするように綴られた主題歌「Good Bye」と、ドラマ終盤で印象的に流れた挿入歌「Fruits」…両曲とも本当に心を動かされて、とにかくハマりました。ドラマにハマるという体験としても音楽体験としても、近年の中ではトップレベルかもしれないくらい深くのめり込めたと思います。

"今はわっと笑えるしカッと怒れる  あなたとの日々は最高の思い出" "パッと割り切ってスッと眠れる  梅雨の雨粒の音を聞いて"…の部分は色々なシーンを思い出して泣いちゃう。 (←愛が深すぎる



◾︎ マハラージャン「波際のハチ公」

上半期、「くらえ!テレパシー」にどハマりした流れで愛聴するようになったマハラージャン。それからすぐ、5月にリリースの「蝉ダンスフロア」で一足早く夏を先取り。ノリノリでヘビロテして、そして7月に、表題曲含む「蝉ダンスフロア EP」がリリース。これもまた全ての曲が素晴らしく、マハラージャン尽くしな夏を過ごせました。ポップでキャッチーで耳にスッと入ってきて、尚且つ覚えやすい。頭に残りやすい。心地のよいリズム感と極上の演奏。本当に沼が深いです、彼の音楽。

暑い夏の日の海の風景が浮かぶ「波際のハチ公」が今夏のベストワンになったのは勿論のこと、「雑菌フィーバー」が面白カッコよすぎて大好きです!!


◾︎ Monthly Mu & New Caledonia「Rollin'」

今年 新たにハマったアーティストとして特筆すべきが、Monthly Mu & New Caledonia (マンスリームー アンド ニューカレドニア)。2019年3月からライブ活動を始めたという5人組バンドで、ヒップホップな曲調からバラードまで、実に様々なジャンルの楽曲をリリースしております。

僕が知るきっかけとなったのが、昨年リリースのEPに収録されている「どきまぎ」。ダンサブルなサウンドに乗せて唄われる、現実的で刺さるフレーズ達に心奪われ。そんな中 今年 上半期に出た「愛されたいよ」と「涙」でさらに虜になりました。

今回 選曲の「Rollin'」は7月リリースの最高にノリの良い"失恋"サマーチューンで、僕の"Monthly Mu & New Caledonia ハマり史"のさらに延長線です。新曲が出るたびに好きになれそうな予感。


◾︎ ao「4ever」

Spotifyが選ぶ、今後の活躍を期待する次世代アーティスト「RADAR:Early Noise 2022」に選出された 現役高校生のシンガーソングライター・ao(アオ)。ストリーミングの画面で見かけることも多かった彼女の楽曲ですが、今年リリースの「4ever」にはガッツリ心揺さぶられました。"傷ついた心"を表現したリアルな心情、そしてそれを振り切るように夏の屋外に飛び出す瑞々しい空気感… 今夏、お出かけ時の再生は欠かせなかったです!。


◾︎ THREE1989「瀬戸際ミーツガール」

アーティスト名からも漂う、バブル期のギラギラ感を残しつつも 現代の新しいディスコサウンドを取り入れた画期的なポップソングの宝箱的存在である3人組ユニット・THREE1989(スリー)。

一昨年の「紫陽花」や「夏ぼうけ」等を収録した超大作アルバム「Director’s Cut」でどハマりして以来 色々と追ってたんですが、今年の楽曲は久々に個人的に刺さりまくる・アガりまくれる好みなサウンドで また愛が溢れ出してます(笑)。

「瀬戸際ミーツガール」、めちゃくちゃ踊れるし本当にお洒落。どうやったらこんな気持ちいい音,歌声が生まれるんだ!と思うし、素晴らしいと思う。そして「瀬戸際…」からの流れでドドッと夏の間にリリースされた「閃光ループ」と「泡沫ジレンマ」も最高だったんですが、ジャケとタイトルの毛色が似てるということは三部作だったんだろうか。THREE三昧でとっても良い時間になりました。


◾︎ 佐藤千亜妃「線香花火 feat.幾田りら」

引き続き夏の1曲。これも本当に思い出に残る名曲でしたね~。きのこ帝国・佐藤千亜妃さんのソロプロジェクトによる、今年6月にリリースされたアルバム「BUTTERFLY EFFECT」からの先行配信で、幾田りらさんとのデュエット作である「線香花火」。

素晴らしいタッグでした。幾田さんの歌声は近年 特に耳にする機会があり大好きなんですが、佐藤さんの楽曲はこれまで聴く機会がなく今回が初めてで、めちゃくちゃ良い歌声だ!と感動。音数の少ない中に映える2人の歌声が日本の風情ある夏を彩っている感じがして、とても素敵です。


◾︎ Perfume「Moon」

ドラマ「ばらかもん」の主題歌となった最新シングル。Perfumeとしては「スパイス」「Sweet Refrain」「TOKYO GIRL」「Flow」 etc… 実に多様なサウンドのドラマ主題歌があったけど、今回はどのようなアプローチなんだろう?と気になりチェックしたみたところ、思った以上に深くドラマにも楽曲にもハマれて大変 充実した7月クールでした。

「Moon」のカップリングとして収録されている楽曲「ラヴ・クラウド」も最高に良い1曲でハマっており。一昨年のCAPSULE 活動再開あたりから、今までよりもずっと中田ヤスタカさんの作るサウンドが好きになってきている気がします。


◾︎ Travis Japan「Candy Kiss」

昨年10月に「JUST DANCE!」でメジャーデビューを果たしたTravis Japan。海外での活動もあり、全編英詩のフレーズで伸びやかに、スタイリッシュに歌い踊る彼等のハイレベルなパフォーマンスを度々 拝見してましたが、今年リリースの「Candy Kiss」がとても良くて、Spotifyで頻繁に聴くようになりました。この曲、中毒性が高すぎる…。

一度 聴いたら耳から離れない独特のリズム感とファルセットの心地よい歌声。ハマりすぎて、今年 誇張抜きでほぼ毎日 鼻歌してたかもしれない。サビ部分で繰り返される「My Candy……Kiss!」のちょっと溜めるところの感じと振りが特に好き。


◾︎ I Don't Like Mondays.「Sin City」

9月6日、前作「Black Humor」から2年ぶりとなる5枚目のフルアルバム「RUNWAY」をリリース。アイドラを好きになってから早3年、着実に好きな楽曲が増えていってて、こうしてまたアルバムリリースの瞬間にも巡り合えてとても感慨深いです。

「RUNWAY」、バラエティー豊かな既出シングル達は初回特典の方でまとめられて、本編となる10曲のアルバムの方は よりお洒落でチル寄りなサウンドでコンセプチュアルにまとめられてる印象で、攻めてるなと感じました。新曲で特にノックアウトされたのは「Sin City」。低音の鳴りが心地よい演奏、高音の美しい歌声。やっぱり好きだな。


◾︎ ︎ONIGAWARA「SLOW」

「タンクトップは似合わない」「ヒットチャートをねらえ」etc… コミカルで温かみのあるポップソングが楽しいONIGAWARAですが、今回はまさかのクールな印象でキメたダンサブルな"夏"ラブソング。いつもとは違ったイメージを見せてくれたONIGAWARAに、これまた惚れ直しました。これがギャップ萌えというやつか。サビのフレーズ通り、まさに"だんだんクセになる"良き1曲です。


◾︎ GOOD BYE APRIL「TRANSIT IN SUMMER」

今年 特に深くハマったのが、GOOD BYE APRIL。今春、結成12年目にしてメジャーデビューを果たした、80年代ポップスを取り入れた懐かしくも新しいメロディアスな楽曲を多数 送り出している"ネオニューミュージック"バンドです。今年の2月頃 Spotifyにて「恋がはじまる」で彼等の音楽を知り、やがて出会った「Xanadu」が刺さりすぎて、人生のベスト1出たかも、くらいの衝撃でした。

5月にリリースされた「TRANSIT IN SUMMER」は、1983年にリリースの杉山清貴&オメガトライブの楽曲をカバーしたもの。なんですけれども、まるで自分達の楽曲のように自然に熱く唄い奏でる様は本当にお見事で、このバンドの真骨頂のような気がします。オリジナルもカバーも素敵!


◾︎ 宇多田ヒカル「Gold ~また逢う日まで~」

映画「キングダム 運命の炎」の主題歌として7月にリリースされたシングル。'16年の活動再開から宇多田さんの音楽を追い始めてもうだいぶ経つけど、今回の「Gold」は今までの中でもより深くハマれてて、衝撃を受けた1曲だったと思います。

楽曲の魅力としては、何と言っても斬新な曲展開。ピアノが鳴る静かな雰囲気から始まって、徐々に打ち込みの音が増していき、"戦闘"モードへと変わっていく。これを聴いてて最初"テンポアップしてるのがカッコいいな"と思ってたのですが、Spotifyの宇多田さんのインタビューにて 曲前半と後半とでテンポは変わっていないことが判明。もはやマジックじゃないですか…!

そんなこんなで曲にハマれたのも勿論ですが、プロモーションでテレビでの露出も増えてたのが楽しく、ファン冥利に尽きる夏でした。


◾︎ TOOBOE「fish」

2019年よりボカロPとして楽曲を投稿しているマルチクリエイター・TOOBOE。今年の新曲「fish」がたまたまSpotifyのプレイリストを聴いていたところに耳に入ってきたのだけど、音、歌声、世界観、全てがものの一瞬でビビッと心に来て頭から離れなくて。夏の終わりを感じさせる'和'の空気感を纏っているけど、どこか'洋'の空気も感じるっていうのかな。美しいフレーズと吸い込まれるような歌声の虜になった。上手く表現が出来ないけれど、こういう曲が大好きです。名曲。


◾︎ フジファブリック「Particle Dreams」

前曲に引き続き、夏の終わり〜秋のイメージで選曲しております。(ずっと好きですが) 今年また自分の中でブームが来ているフジファブリック。

今年のリリースは、J SPORTS中継テーマとなった「ミラクルレボリューション No.9」、フレデリックとのコラボ「瞳のランデヴー」etc… 本当に曲の引き出しが多くてカッコよくて、偉大なバンドだなぁ…というのを再認識してます。

そしてそんな中で特にハマったのが、6月にリリースされツアータイトルにもなった 摩訶不思議でスタイリッシュ, 新感覚な1曲「Particle Dreams」。ラブソングのような、もっと超越した愛のような、お洒落で温かくて、尚且つ踊れるこの1曲…とても良いです。MVも素晴らしい。 とにかく"今のフジファブリック好きだな~!"と日々 思っているし、次のアルバムが出るのが楽しみですね。



◾︎ 緑黄色社会「ピンクブルー」

現代音楽シーンのトップを行く重要な存在であるものの、なかなか追えてなかった緑黄色社会。ですが、ひょんなことから耳に入ってきた、今年5月リリースのアルバムの表題曲「ピンクブルー」にとてもハマってしまい、一気にこのバンドの魅力を知ることになった。オルタナティブというかテクノっぽさというか、一風変わったサウンドに乗せて、ストレスを発散させるようなキレのいいフレーズが次々と飛び出す様が爽快で素敵。


◾︎ NakamuraEmi「究極の休日」

NakamuraEmiさん。以前から存在は知ってましたが、ちゃんと聴くのは初めてでした。主にフリースタイルのレゲエやヒップホップをジャンルとしており、ファンキーなビートに乗せて日常を赤裸々に唄う様に惹かれて。特に今回の「究極の休日」,とてもリアリティーがあって、人とワイワイやるよりかは1人でのんびり過ごす派で、海をドライブしたり、ドラッグストアや温泉に行ったり、映画、猫の動画… どれも絶妙なラインを突いてきて非常に良い。"消えかけたロマンよ  ボロボロの情熱よ  休日で生き返れ"は本当に復唱したい。


◾︎ SOMETIME'S「Do what you do ably」

SOMETIME'Sは Soul, R&B, ロックのジャンルを主とした2人組のユニットで、オシャレかつ どこか海辺の空気感を感じさせる存在で、イメージとしてはSPiCYSOLやBlue Vintage, Def Techに近いものがあり、自分の中では最も好きな部類の音楽で、去年の「夏のMagic」で衝撃を受けて以来 かなり熱心に聴き込み、応援しております。

今年よく聴いてたのが2021年にリリースのアルバムに収録されている「Signal」で、フュージョンっぽい情熱的なサウンドに何転もする複雑な曲展開、圧巻の歌声と演奏にどハマりして何回も聴いて歌ったりしてたのですが、今年リリースの「Do what you do ably」がそれに近い系統から さらに進化させたような、自分の想像の遥か先を行くパワフルさがあって、もっと彼等の音楽が好きになりました。終盤の展開が特に鳥肌モノです。


◾︎ Reol「切っ先」

リメイク版「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」1~13話エンディングテーマとして使用された楽曲。

Reolさんは、主にニコ動での'れをる'さんとして、映像クリエイターの'お菊'さんとのシュールで狂気的な(?)コラボ配信や 彼女達の作る完成度の高いアニメーション動画等の作成者として認識してたのだけど、ここ近年 様々なタイアップで楽曲を耳にする機会が増えたりしていました。

そして「るろ剣」の影響で初めてReolさんの曲をちゃんと聴いているのですが、めちゃくちゃ本格的なHIPHOPで、ラップのクオリティーが高く キレキレでカッコよくて、今まさに虜になっております。最新アルバム「BLACK BOX」が本当にカッコよくてハマりました。iTunesでも購入したりして、自分的に今 怒涛の'Reol'ブームが来てます!


◾︎ Charisma.com「ローガイズ」

2018年1月、ユニットとしての無期限活動休止に入り、9月に いつかさんソロで楽曲はリリースされたものの、そこからずっと新情報が途絶えていたCharisma.com。それがなんと!今年6月にEPリリース発表で活動を再開。しかも新曲がどれも本当に期待の何倍もカッコよくて。それはもう言い表せないほどの興奮と感動を覚えました。

EP「MOBSTRONG」のリード曲として先行配信された「ローガイズ」は、ギターの音がスタイリッシュに鳴り響く中 マシンガン的・攻撃的ラップが繰り出されるロックチューン。ゲストに 元KIRINJI・弓木英梨乃さんを迎え、その豪華なコラボレーションで黄金の化学反応を巻き起こしてます。


◾︎ xiangyu「People Dancing Future」

2018年9月からライブ活動をしている女性ソロアーティスト・xiangyu(シャンユー)。ポップでちょっとシュールな世界観を持つ彼女の楽曲が、今ストリーミングでジワジワとキてます。特に印象的なのが、サウンドプロデューサー・Gimgigam(ギムギガム)とのコラボで何作か出している、道端に落ちていたものについて歌う"落し物"シリーズ。

今回ピックアップしている「People Dancing Future」もGimgigamとのコラボで、こちらはAdobeが開発したPDF、Adobe Acrobatの30周年記念ソング。この曲…本当に良いですね!!キャッチーに響く"Portable Document Format"や"多重レイヤー"等 Adobe感 満載のフレーズ、からの"軌道修正  舵取り 私  方向転換 この道もあり"、"殻にこもってた自分にバイバイ 蹴飛ばし  行こうよ来世"など前向きになれるフレーズ。今年 色々と勉強してた自分的にピンポイントに刺さったし、とても励まされました。心の応援歌ですね。


◾︎ 須田景凪「メロウ」

上半期 1度まとめた際にチョイスした中で、今回 唯一の再ピックアップ。アニメ「スキップとローファー」のオープニングテーマとなり、こちらも(imaseの項でも語った)久保田真悟さんの編曲ということで、深く熱く聴き込んだ 思い入れの強い1曲です。詞が「スキロー」の世界観とぴったり合っているという意味でも 音が好きという意味でも本当にハマって、2023年の音楽を後に振り返ったら、まず思い出してしまう名曲だと思います。それにしても、須田景凪さんの楽曲の振り幅って凄いですよね。暗い寄りの曲も、こうした明るく爽やかな曲も、どちらの側面も堪能できて好きです。


◾︎ First Love is Never Returned
「OKACHIMACHI FRIDAY NIGHT」

2018年に結成された北海道出身4人組バンドとのことで、アーティスト自体は まだそこまで掘り下げられていないのですが、この「OKACHIMACHI FRIDAY NIGHT」が偶然 Spotifyで流れてきて とても刺さったので、今回ピックアップ。

まさにジャケのイメージそのもののような、夜のエモーショナルな空気感を纏った ドラマチックなバラードで、地名として「御徒町」を取り上げているのも面白くて、好きになりました。ハイトーンの美声に乗せて発信される、様々なメッセージの籠った歌詞に元気が出るし、"上野過ぎたら もうすぐFriday night"とか"神田、秋葉原 まもなくFriday night  明けるまで 僕たちの腕に終点はない"とか、個人的に今年 京浜東北線を利用する機会が多かったので 通勤時ドンピシャで沁みましたね。このバンド、今後の活動も楽しみです…!


◾︎ CHiLi GiRL「Scrolling Girl」

今年、最も沁みた至高の1曲。CHiLi GiRLは、三味線奏者・川嶋志乃舞さんによる"シティ・ミュージック"を紡ぐプロジェクトで、GOOD BYE APRIL・倉品翔さんとのコラボになっている楽曲「One Q」にハマったのをきっかけに色々と曲を追ってみているのですが、本当に良いですね!!

ちょっと懐かしい感じの、80年代のアイドルポップらしさと現代の音楽の空気感に 川嶋さんの三味線演奏が随所に散りばめられ、"和"の要素を含んだ 趣のある曲調もあり、1曲の中に様々な発見が生まれて、尚且つエモーショナルで、再生すると その魅力から抜け出せなくなります。

「Scrolling Girl」は、タイトルが示す通り 主人公がスマホをスクロールしながら 恋に思いを巡らせ、悩みながらも成長していく様が描かれており、"青い鳥探しにゆくマーメイド" "あなたがあたしのことを何か呟きこぼしていないかとか" etc… 実際の光景がありありと浮かぶSNSのリアル感に引き込まれて。そして、サビ部分で印象的に響く"わたしがわたしで変えてゆく未来"のフレーズ。ここが本当に好きで、この曲に出会ってからずっと頭の中を巡っていて、勇気づけられていたと思います。


◾︎ サザンオールスターズ「Relay〜杜の詩」

祝!デビュー45周年。個人的に、サザンの音楽, ライブに出会って感動し、そこから派生して様々な邦楽を掘るようになる…という"始まり"の日から早8年が過ぎようとしてますが、またこうしてメモリアルイヤーを迎えられているというのは感慨深いですね。今年は特にサザン愛が増してました。

今年のサザンはというと、ジャンルの異なる斬新な新曲を3曲リリースしていましたが、聴いていて しっかりと惹き込まれたのが、明治神宮外苑の再開発計画に対する問題提起を歌った楽曲「Relay〜杜の詩」。ちょうど楽曲内で触れられている神宮外苑=サザンのビクタースタジオ付近に実際に訪れたことがあり そこの風景が好きだったので曲のメッセージ性に共感することができたのと、あと 都内の駅に設置されたプロモ看板と、曲のMVもめちゃくちゃカッコよくてハマれたのもあり。色々な観点から新曲にどっぷり浸かれて、大満足です。



◾︎ Omoinotake「オーダーメイド」

2年前、アニメ「ブルーピリオド」オープニングテーマとなった「EVERBLUE」で彼等の存在を知り、昨年の夏は「空蝉」のクールなバラードに胸を打たれ…。続々と好きな曲が増えている中、今年9月、これまでの活動の集大成的・メジャー1stアルバム「Ammolite」がリリースされました。

実に多様なサウンドと幻想的な世界観で彩られた楽曲に魅了された後、このアルバムの最後を飾るのが、今年3月にリリースされたシングル「オーダーメイド」。こちらは'NHK松江放送局の開局90周年テーマソング'というタイアップがついており、多くの人の心を揺さぶるであろう力強いバンドサウンドとなっております。"神のみぞ知る未来ならば  変えていけるのは僕だけのはずだろう" "描いた僕になる旅"のフレーズは、今年 何度も頭の中で繰り返して、自分を奮い立たせてました。


◾︎ KIRINJI「Runner's High」

9月6日にリリースされたアルバム「Steppin' Out」収録曲。(この日は I Don't Like Mondays.やOmoinotakeのアルバムリリースもあったので最高の1日でした(笑)。)  KIRINJIが堀込高樹さんのソロプロジェクトに変更されてから2枚目のアルバムですね。あまり彼(彼等)の歴史には詳しくないですが、どんな体制の時期の曲でも変わらずカッコよく、良い音楽だな~としみじみ思います。

秋に突入してすぐに聴いたアルバムだったので、季節の変わり目の空気が一気に舞い込んで来るような趣深いサウンドにグッと惹き込まれました。「Runner's High」は6分半超えの長尺ですけど、様々なメッセージ性や鮮烈な情景描写を通じて何度も新しく展開して、虜にさせてくれます。


◾︎ パソコン音楽クラブ
「Day After Day feat.髙橋芽以」

パソコン音楽クラブ、愛称'パ音'。近年、様々なメディアで仕事を手がけ 注目される気鋭DTMユニットで、昨年の「SIGN feat.藤井隆」やアニメ主題歌として提供した「あいむいんらぶ」でだいぶ好き度が高まっていたのですが、今年リリースされたアルバム「FINE LINE」を聴いたことで'パ音'愛が間違いないものになったというか、彼等の楽曲を聴くことが毎日の習慣だし、もう完全にファンです。

上半期に1度 ベストソングをまとめた際は「UFO-mie feat.The Hair Kid」を選曲してまして、どの曲も実にノリが良く大好きなのですが、改めて聴いた際に今回のプレイリストで選曲するなら…と考えたら、MVも制作され アルバムのリード曲となっている1曲「Day After Day feat.髙橋芽以」でした。

DJや音楽家の制作する"歌モノ"楽曲として、こんなによく出来た 沁みる名曲はあるだろうか?というほどの熱さやメッセージが込められており、ある日の夜遅くに聴いていたら 思わずポロッと涙が零れました。本当に良い曲ですねぇ…これ。

つまらない日常の中に"きらめき"を探す、という導入からの、"大人になるたびに落胆も期待感も薄まってく" "でも理解らない記憶の影に見過ごしてたもの  どうして驚くほどに今夜は綺麗に感じた"。僕がこの曲に出会えたこと自体の思いがまさにこの曲のフレーズにピッタリだったので、只々 感動しました。自分にとってはやっぱり音楽は本当に大切な存在だ、と改めて実感したのでした。


◾︎ UA「会いにいこう」

ここまでで思い入れのあるバラード等をいくつか選曲して しんみりしてからの、〆として思いっきり明るく終われるモードな今年のベストな名曲。

UAさんの「会いにいこう」。2月から、JR東海のキャンペーンソングとしてCMで流れており、良い曲だなぁと思っていたら なんと、20年間 使用されてきた あの「AMBITIOUS JAPAN!」に代わる新幹線 車内チャイムとして7月に起用されて驚きました。

その衝撃で、"これが鉄道の歴史に刻まれる名曲か…"等と考えながらリピートし、もちろん新幹線で出かける際にも再生は欠かせませんでした。聴いていると本当に気持ちが明るくなる、旅に出よう!と思える曲で、また機会があれば 車内チャイムとして改めて聴きに行きたいなと思います!!


«extra edition» 【過去曲】

◾︎ SPiCYSOL「Skyscraper」 (2022)

昨年10月にアルバム「SEASONS」をリリースし、今年1月に無期限活動休止を発表したSPiCYSOL。個人的には数年前から好きで色々と聴いていたものの、リアルタイムでアルバムや情報を追えてなかったので 「SEASONS」の曲を後追いでハマって感動し、もっと聴きたい!と思ったタイミングで活動休止のニュースを知って、大変ショックを受けました。このアルバムは初回限定の方をCDで買ったのですが、特典DVDに収められた、絶景の中 伸び伸びと演奏し歌うカッコイイ4人を見て、感動しつつも、残念な気持ちになりまして。

特に、グルーヴィーでオシャレなサウンドで演奏が楽しそうだった「Skyscraper」のパフォーマンスはとても心に残りました。またいつか、メンバー全員が揃う日を心待ちにしております。


◾︎ m-flo「Das Dance(Like That)」 (2013)

m-floは前から好きなんですが、何かのきっかけで漁っているうちにハマった10年前のアルバム「NEVEN」。あまり音楽に詳しくないなりにも"2013年の音ってこんな感じだったよな~"と思えるような時代色強めのゴリゴリEDMサウンドが目白押しの1枚に没入しました。アゲアゲな楽曲群からはちょっと外したチルなムードでラップもカッコいい「Das Dance」が最近のお気に入り。


◾︎ BESPER「Bluest」 (2022)

2020年に結成された、AORやCitypop、ソウルミュージックに影響を受けている6人組バンド・BESPER(ベスパー)。たまたまSpotifyのシャッフルで回ってきてドハマりしました。真夏の空気ど真ん中を駆け抜ける爽快な「Bluest」は今年 本当にハマって。最後の少しテンポが上がってドラマチックなムードが増す lalala…の部分が好きすぎて毎回 鳥肌が立ちます。新たな夏の定番。名曲。


◾︎ macico「dance」 (2022)

昨年1月、仕事の休憩中にホームセンターにいたところ、偶然 流れてきた曲が瞬時に僕の心を鷲掴みにして、"なんだこの曲は!?"と興奮気味にshazamしてみると、それが macico(マチコ)と おかもとえみさんとのコラボによる「touch」で。そんなこんなで昨年はその衝撃でずっと「touch」をリピートしたり感想を書いており 他の曲にはあまり触れてなかったのですが、今年ようやく色々と聴き込み、macicoワールドが広がりまして。

優しく包み込まれるような感じと、メロディアスでポップで中毒性のある音楽がどれも刺さり本当に好きなんですが、特にプレイリストにも入れていて よく聴いたのが「dance」でした。Honda CarsのCMソングとなったこの曲は タイアップ通りドライブとベストマッチのフレーズ満載で、尚且つ秋っぽい季節感も感じられて、ここ最近もまた かなり聴く回数が増えている気がします。


◾︎ SPENSR「ALL MY LOVE」 (2022)

SPENSR(スペンサー)。どれくらい前からだっただろうか、自分の好む系統の音楽で色々なところに参加していたりして、好きになってからもうだいぶ経つアーティストだと思います。言い表すなら、"アンニュイだがスタイリッシュ"というか。昨年リリースの「ALL MY LOVE」は全編英詩の楽曲となっており、カップルが離れたところからスマホのメッセージで喧嘩をしていて、お互いのやり取りがそのまま歌詞になってます。そうして詩の内容をじっくり読んでみるのも、ただ歌声と演奏に酔いしれるのも楽しい、良き1曲です。


◾︎ MAISONdes「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ
feat. 花譜, ツミキ」 (2022)

MAISONdes(メゾン・デ)はインターネットを中心に活動を広げる注目の音楽プロジェクトで、今年の上半期に「アイタリナイ」で存在を知り、聴くようになりました。そしてその「アイタリナイ」含め、MAISONdesの手がけた複数曲がアニメ「うる星やつら」の主題歌であることを知って、そんな中でも最強の中毒性である「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」に辿り着いて。シンプルに曲の完成度の高さに興奮する一方、(時代が時代ならニコ動でMAD作られまくる感じの曲調だよな…)と思って検索したら、、ありましたね(笑)。某大学名をテーマにした某MAD。もう頭から離れない…。。


◾︎ Aimer「SPARK-AGAIN (Crystal Rock & Pule
Remix) - SACRA BEATS Singles」 (2022)

2020年にアニメ「炎炎ノ消防隊」の主題歌としてリリースされた「SPARK-AGAIN」のリミックスバージョン。なんですが、そうした情報を入れず 普通にSpotifyで何となく聴いてハマって、後から原曲を聴いたら 雰囲気が違いすぎてビックリしました。こちらは重低音 強めのダンスミュージックなサウンド、原曲はハードなロックサウンド。同じメロディーでもここまで変えられるものなんだ!?と。リミックスの可能性を感じた瞬間でしたね。


◾︎ DJ PIGER「Limousine feat. AISHA」 (2019)

最後に、(出会ったきっかけは忘れましたが)お気に入りの華麗なパーティーチューンをチョイス。あの"AmPm"を生み出したレーベル・PLAY RECORDSのアーティストということで 間違いなく自分の好きな音楽一直線の方ですね。曲が盛り上がるに連れてサックスの音が入ってきて終わるのがカッコよく、ヘビロテが止まらない!


…以上、リアルタイム 32曲 + 過去曲 8曲、計40曲のレビューでした。それではまた。

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