囀る鳥は羽ばたかない ざざっとこれまでのあらすじ覚書

(2021年10月01日)

今がっつりどっぷりはまってる漫画、
「囀る鳥は羽ばたかない」

BLのやくざ物。作品紹介のせいで手を出すのが遅く
でもヨネダコウさんの作品だし…とためしに1巻読んで
直後に当時の既刊を一気にそろえた。

以下、プレ覚書。

******

1巻発売の時にヨネダ先生が明言してた
「幸福を知らない男と
その男を知ることで
再生していく男の話」

幸福を知らないのは矢代
再生していくのは百目鬼

矢代を知って
矢代がいるやくざの世界にしがみつき
身体にいくつもの傷を負い
それでも百目鬼にとっては
「再生」しているのだとしたら
それは百目鬼が捨ててもいい、捨てたいと思っていた
心、感情、感覚、そして未来

幸福を知らない矢代は今後
幸福を知ることができるのか?
まさか百目鬼を再生するだけで終わらないよね
矢代は再生というより始まってもいないから

矢代の人生は義理の父親から性的虐待を受け始めた9歳で止まってる
その後の矢代は自ら作り上げた虚像
自分はどMで淫乱、だから
男にひどい扱いで体をめちゃくちゃにされても不幸じゃない
そう自分に言い聞かせるための
そうしなければ生きることすらできなくなった男の

自力では動き出せない
自分を守るために作り上げた今の自分が
「本当の自分」と思い込んでいるから
殻にこもってそう思い込まなければならない日々だったから

心が死にかけていた百目鬼が
矢代に出会ったことで
「再生」できたなら
矢代の殻を壊し
矢代に幸福を教えることができるのは
矢代によって再生できた百目鬼以外いないと思うし
現に百目鬼と出会った瞬間
矢代の殻にはひびが入ったし

矢代の「本質」は
おそらく側近の七原もうっすら気づいてはいるけれど
そこに踏み込んではいないし
矢代も踏み込ませないから
うっすらでしかなく
矢代が七原どころか影山にすら見せていない
「本質」を吐露したのも
百目鬼だけなら
やっぱり本当の矢代を引きずり出して
幸福を教えることができるのは
百目鬼だけ

幸福を知らないから知ることが怖い矢代が
「これが幸福だ」と知って受け入れて
百目鬼とふたりで幸福を感じてくれたら
私はもう号泣してしまうなあ

******

これまでの
「囀る鳥は羽ばたかない」
を私的にざっくり、ホントにざっくりまとめると
こんな感じ。

主人公は矢代だけど
百目鬼とのダブルメインでもあるかな。
「ふたりの話」だから。

本腰入れて語るのは完結してから、と思っていたけど
完結まで数年……いや何年かかるか……
てな感じなので

巻ごとの覚書と、あと
するつもりはなかったけど
現在連載中なのでそれごとの覚書にも
手を出そうかなあとも
思ったりなんかするほど
この物語にはのめりこんでいます。

なんていうかあのー
矢代の考え方というか人生観というかが
(死にたくはないけど生きたいとも思っていないとか)
(撃たれたときに頭の中をよぎった恋愛観とか)
ところどころ似ている節もあって
気が気じゃないと言いますか
私はもうアレだけどだからこそ
矢代には幸せになってもらいたいというか
幸せになるとっかかりが身近にあるんだから
気づいてつかんで離すなよ、というか
そういう目で見たりもしています。

そんなわけで詳しい覚書は後程あらためて別の講釈で。

ちなみに百目鬼激推しです。推しというか大好き。
家にいてほしい。
ひねもすくっついていたい。

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