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家族がなくなった話13

母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。
残念なことに気づいてしまった。


分割案に合意を得られたことは良かったけど、「関係ない」と言われたことに対する引っ掛かりは消えない。
叔母から「関係ない」と言われたのはこれで2回目だ。

1回目は、私が新卒で入った会社を辞めて一時的に「店」を手伝っていた頃。叔母に借金を申し込んでそう断られた。
私はそれまでに求められるがままに自分の貯金を全て吐き出していて、収入もなかった。
孫の私がなんとか「店」を助けようとしているのに、娘である叔母が「関係ない」と一考もせずに断ることに腹を立て、一方的に絶交することに決めた。

今は、一方的な理屈で腹を立てるのはお門違いだったことは理解できている。それでもまた「関係ない」と言われて反射的に腹が立つ。

借金の中には叔母がまだ実家で暮らしていた頃に借りたものもある。「店」の運転資金は生活資金と一体なのだから、全く無関係とも言えないのではないか。

とは言え借金したのは祖父母なのだから、主張通り叔母には関係ない。ただ、その理屈で言えば私や弟も関係ない。それなのに自分だけが借金とは無関係との主張はとても自分勝手に聞こえる。

こうして振り返って改めて気づいたことがある。

最初に「関係ない」と言われた時、「店」の責任者は祖母で、実質的な運営は母が担っていた。
当時私は母に言われるがまま叔母に電話したけれど、借金を申し込むのなら、祖母か母が電話するべきだったのではなかったか。
母は自分の妹に頭を下げたくなかったのかもしれない。だからと言って自分の代わりに私に叔母へ借金の申込みをさせるのは違う気がする。

いいように使われた結果、母のせいで本来受ける必要のなかったダメージを受ける羽目になったことに気づき、今さらながら悔しい。
文句を言う相手ももういないので一人で悔しがるしかない。

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