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家族がなくなった話12

母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。
祖母の相続手続きについて。


父関連の事務処理と並行して、祖母の相続手続きも進める。

依頼してからひと月待ってやっと叔母から戸籍抄本が送られてきたので、祖母の分の法定相続情報一覧図を申請する。
これで祖母の相続手続きを進められる。

法定通りに分けることは叔母とも合意しているけど、分ける対象を確定させる必要がある。

プラスの財産は実家が立っている土地と「店」の土地・建物。
「店」は100年前に建てられた長屋で、お隣には人が住んでいる。不動産屋に相談した時にも長屋の一部だけを壊すことはできないと言われたので、売るならお隣とタイミングを揃えるしかない。
当面売るのは無理だ。不動産として誰かが持っておくしかない。

マイナスの財産は、祖母の借金。祖母が亡くなった時点での借金は、意外とかんたんに特定できた。
「店」で見つけた書類の中に、亡くなった月の貸借対照表があった。
おそらく母が相続手続きをするために作ったものだろう。手続きは頓挫していたけど、書類はこのまま使えそうだ。

それ以外に父と私からの借用書も出てきた。私は「店」に複数回に渡ってお金を貸していたが、借用書をもらったことはなかった。
それでも祖母の側では都度記録はしていたようだ。私の通帳の記録ともほぼ一致したので、これで全部と考えることにした。

これらを元に分割案を作り、他の二人に打診したところ、叔母から

①土地の名義は「それが筋だから」叔母に
②祖母の借金は「自分は関係ないから」私と弟の二人で負担

との返事があった。うつ病になるぐらいだから母と極力接触したくはなかったのだろうけど、祖母の死後の手続きを何もせず、今回も口を挟むだけで手は動かさないくせに、年長だからと名目だけ自分にしろと言ってくる厚かましさにあきれる。そしてまた「関係ない」。

根拠を並べて叩きつけようかとも思ったけど、こじらせて手続きに余計な時間がかかるのは避けたいので、

①土地取引を極力少ない手間で進めるために、名義は手続きを請け負っている私にしておくのが最善
②祖母は無限責任社員だったから「店」の負債に対して責任がある

と事務的なことだけ回答し、それでも納得いかないなら手続きごと叔母に任せると送った。

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