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家族がなくなった話18

母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。
最後に土地を手放すためのお片付け。


土地を建物ごと売るけど、中身は処分しておく必要がある。
そのためにはアパートの住人同様、弟一家にも家を明け渡してもらわないといけない。

父の肺炎が実家のカビやホコリのせいとわかり、住み続けていてはやばいから引っ越すと言ってたけど、4ヶ月経った四十九日の頃になっても動きがない。
子供たちが転校しなくてよい場所で探しているからなかなか見つからないのかもしれないが、健康に良くない家からはさっさと出たほうがいい。

そこからさらに1ヶ月ぐらい経って、家が見つかったから連帯保証人になってほしいと連絡があった。
早く引っ越してほしいけど、連帯保証人はやらない。誰の連帯保証でも断るけど、弟なら尚更だ。

・子供の頃、私が大切にとっておいた旧札のピン札を盗んで使った
・すぐバレる嘘をついて、それでなんとかなると思っている。今回も、「連帯保証人と言っても、自分に何かあった時に残置物の連絡が行くぐらいだから」と適当なことを言ってきた
(もし本当にそう思ってるならそれはそれでどうかとも思うけど)
・長く同じ勤務が続いたことがなく、収入が安定していないので、本当に不払分を請求される可能性もある

つまりは私は弟を全く信用していないから断るわけだけれど、物件にも疑問がある。
借りようとしているのは、6DK、駐車場なし、ペット可の一戸建てで、相場に比べて格安なわけでもない。一家3人+再婚相手の4人が車ありで住むには過不足がありすぎのように思う。
弟の今の稼ぎでは家賃だけで収入のほとんどがなくなるはず。再婚したらひとり親への支援もなくなるのに、二人の収入でなんとかなる見込みなんだろうか。

先の契約は流れ、それからさらに3ヶ月ほど経って、アパート住人の引越し先が決まったのと同じ頃に3LDK、駐車場付きのマンションに無事決まった。

あとは中身を片付けるだけだ。
とは言え両親+弟一家の大量の荷物に加え、アパートにも歴代住人の残置物があるらしい。通って片付けるなんて無理だ。プロに頼むしかない。

複数見積を取って、不動産屋が紹介してくれた、ダントツで安かったところに依頼した。
完了報告に送ってくれた写真を見ると、あんなにものが溢れていた部屋がきれいに片付いている。
体力的なことだけでなく、精神的にも自分では片付けられなかったと思う。プロに頼んでよかった。

これで引渡しまでの準備が全て終わった。


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