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14年ぶりの叔母との再会【家族がなくなった話6】

母が亡くなり、その4年後に父が亡くなって、私の属していた家族がなくなるまでのお話。
14年ぶりの叔母との再会。



叔母夫婦と最寄駅で待ち合わせ。久しぶりすぎて見つけられるか心配だったけど全然変わってない。

近くのファミレスに移動して、尋ねられるままに私の近況などを話す。
叔母からは私が知らない話がいくつも出てくる。

母が原因で叔母は鬱病になり、今でも服薬が続いていること。
母は結婚してすぐの頃に、実家が立っている土地を「自分がもらう」と宣言していたこと、など。

若い頃の母がどれぐらい本気でそう言っていたのかはわからない。それでも祖母の死後、相続の手続きが進んでいなかったのはこの辺りに原因があるのかもしれない。

弟が二十歳前後の頃に家出して、母が迎えに来るまで叔母の家にひと月ほど居候していたことも初めて知った。
当時の弟にとって、家出先に選ぶほど叔母が近い存在だったことが意外だ。

面談の目的である祖母の遺産については、法定通り叔母に半分、私と弟に1/4ずつ分けることで同意を得、その日は近くのショッピングモールで夕食をご馳走になってから別れた。

次の日から遺品整理開始。
まずは「店」で、事前に予約していたケーブルテレビの撤去の立会い。
契約期間が短いせいで違約金を支払わなくてはいけないのが残念だけど、契約した時には数ヶ月で解約することになるなんて思ってなかったんだから仕方ない。

弟は営業中だから立会いは無理だと思ってたけど、特に何もせずに帳場にどっかり座っている。
出入りしないんなら立会いを頼めばよかった。
どころか、通帳や解約が必要なものがないか探したいのに、書類が置いてある辺りは弟がブロックしているし、尋ねても「知らん」しか返ってこない。
「店」の中を私に触らせたくないのだろう。

ここでの成果は父のPCだけ。内容のチェックのために自宅へ送る。

実家に移動してさらに捜索。
父の部屋に入院中の荷物らしき鞄が置いてある。
持って帰ったままなのか、洗われていないタッパーが入っている。財布もあるけど現金はなく、会員証らしきカードが数枚。あとはスマホとデジカメ。
箪笥の引出しなども見てみたけど通帳などは見つからず。

時間になったので、あまり成果はないまま今回の捜索は終了。

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