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「鎌倉殿の13人」47回感想【尼将軍の鎌倉と家族への愛は、山よりも高く海よりも深い】

さて、「鎌倉殿の13人」第47回は、
源氏の後継者争い(え、前回の三寅ちゃん鎌倉下向で決着ついたんじゃなかったの!?)のとばっちりで内裏延焼→再建費用を武士から取り立てようとする→当然ながら先延ばしにする鎌倉方→北条義時(黒執権)追討の院宣を出す後鳥羽上皇→鎌倉のために、命を投げ出そうとする黒執権→「そんなことはさせないわ!」と、黒執権演説を乗っ取って大演説をする政子、涙してしまう黒執権
…と、胸が熱くなる回でした。

「北条政子、一世一代の大演説」は、よくあるパターンだと「幼児の三寅ちゃんを抱えてor侍らせて「源氏のお子を盛り立てようぞ!」と説く」がありますが、「鎌倉殿~」の政子は、後見している幼児をダシにして御家人の同情を誘うのではなく、「頼朝の妻」をアピールするのでもなく、「黒執権の姉」として、自分の言葉で語りかけたのが、すごく「らしい」なと思いました。
頼朝と御家人の関係を割とドライに描いていたので、どうなることやらと心配していたのですが、ひと安心。

「黒執権を恨む御家人も多いであろうが、彼は私利私欲からではなく、鎌倉を武士の都とするために、ここまでやってきたのです。この弟は、ただ、愛嬌と人望がないだけなのよ!」

…そりゃ、黒執権も泣きますよ…。「自分は独りぼっちではなかった」という希望としても(前半)、足りないものを突き付けられた絶望としても(後半)。
せめて、せめて黒執権に、中の人(小栗旬さん)の愛嬌と人望があれば…!!

あの「広間にも庭先にも大勢の御家人が集った」中での演説、時代劇ではなかなか見ない構図だよな(戦闘ではよく見るけれど)…と思ったら、2パターン撮っていたのですか。

政子の、赤葡萄色の尼頭巾が、「喧嘩上等」とか金色で刺繍されているような特攻服に見えてきたのは、私だけでしょうか…?
で、「鎌倉リベンジャーズ」という単語をたくさん見ましたが、「畠山重忠さまの中の人が、東京リベンジャーズのような大ヒット作に恵まれないのが悔しくてしんどい」と思っているのは、私だけでしょうね…。

それはともかく。
黒執権が命を投げ出そうとするのは、「息子が頼もしく成長したから」というのもありますが、「ここまで源氏三代や坂東武者が作り上げた鎌倉を灰にしたくない」の方が大きかったのでは。
(そこらへんで解釈違いをたくさん見て、一人で勝手にストレス抱えてしまっています…つらい)
黒執権にとって、鎌倉は唯一の自己証明みたいなもので、そのために、数多の恨みを吸い取って「黒執権」になってしまった。
彼は、これまで彼が目にして退場していった源氏三代や坂東武者のことを決して忘れてはいないから、「鎌倉のために死んでいった者たちのためならば、命は惜しくない」と思ったのでしょうね…。
後鳥羽上皇から追討対象として名指しされたことを語るときの黒執権の表情が、なんともいえませんでした(ノД`)・゜・。

最終回のサブタイトルは「報いの時」ですが。
北条義時が真に「報われた」のは、死後800年近くたった現代なのかなぁ…と、最終回後に考えそうなことを思ってしまいました。
最終回見たら、この考えも変わるのか否か。

さて、最終回も間近ということで、いろいろな「裏話」が出てきていますが(ネットでも特番でも)、大志民的にぐっと来たのは、この記事。

「泥臭い戦闘」には、「そこら辺の石を投げつける」という案もあったのですね…そっちにびっくりでした。

「鎌倉殿~」メモリアルブック(TVガイド増刊)も買いました。
あのボリュームで税抜2200円はお買い得です。
初回からのいろいろが蘇ってきて、泣きそうです;つД`)
そして、大志くんの載っている場面写真が、意外とあった!
※最終回のネタバレも入っていたので(私はネタバレOK派)、感想は最終回後に気力が残っていたら…。
(諸事情あって、最終回後の12/19に仕事の有給休暇いただいていますが)

「鎌倉殿~」感想文も、あと2回。
ということは、感想文置き場のためにnoteを始めてから、もうすぐ1年になるのか…。
結局、感想文の確固たるスタイルを確立できないまま終わったなぁ(^^;
毎度毎度、読みづらい文章で申し訳ありませんでした。
職場でも「文章が読みづらい」と言われる(卒論を書いて文学部を卒業している)なので、来年はそこを克服するために精進しなくては。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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