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005.【Mリーグ】ボーダー争いは軍師が蹂躙するのか。抜け出した赤の軍勢、追いすがる猛獣、そして無情の潰し合いへ…

※この話は麻雀、Mリーグについてある程度知識のある方にしかわからない話がふんだんに含まれています。ご了承ください。

どうも、風茶でございます。

魔境、Mリーグ。
今期もレギュラーシーズンが終わりに近づき、ボーダー争いがかなり熾烈になってきました。


こちらが現在(2024年3月19日終了時点)の順位表。



Mリーグをご覧の方なら知っての通り、レギュラーシーズンを突破しセミファイナルに進出できるのは6チーム。

下位3チームが敗退します。


残り4戦、あるいは6戦という状況で、ボーダー争いはEX風林火山がかなり有利な立場に立ったといっていいでしょう。


この月曜、火曜ではボーダーを争う下位4チームが一度ずつ登場しました。

EX風林火山、BEAST Japanext、TEAM雷電、セガサミーフェニックス。

この4チームに絞れば、MVPは間違いなくこの人。

EX風林火山・『軍師』勝又健志選手でしょう。

この終盤でとにかく強い。
僕みたいな素人が見ても、危なげない。

チャンスと見るや確実にあがりをものにし、悠々と逃げ切る。
火曜日の対局はまさに隙を見せない、完璧というべき内容でトップを獲得しました。

この日は前の試合で4着となった風林火山にとっても大きなトップ。ボーダー争いの上でかなり有利な条件が残ったといえるでしょう。

とはいえ、現状7位のBEASTとは138.2ポイント差。トップラス1回ですぐ後ろまで迫ってくる差なので、まだ「あと4戦、ラスは避けたい」という感じでしょうか。

風林火山はあと4戦、ボーダーに踏みとどまるには軍師の登板はやはり必須になりそうです。


一方、火曜日にはもうひとつ登場したチームがありました。TEAM雷電です。

この日はなんと、本田朋広選手の連闘。

チームの浮上をかけ、チームの中では後輩にあたる本田選手の炎の連闘はグッときましたね。

結果は2戦とも追い上げを見せての2着。
最後はボーダーを争う勝又選手に届かなかったのが痛いところですが、かなり健闘を見せたというべきでしょう。

しかし、ひとりで30ポイントほど積み上げながらも、差があまり詰まらなかったという事実には、素直に「悔しい」という言葉が出てきたようです。

怒涛の追い上げ、ナイスファイトでした。


月曜日は逆に、ボーダー争いのチームが苦しんだ日でした。

1戦目、7位のBEAST Japanext・鈴木大介選手が痛い4着。セガサミーフェニックス・醍醐大選手もトップ争いをしていたところから3着という苦しい結果になりました。

勝負しないといけない状況。

あまりに残酷な結果。

振り込んだ瞬間、肩を落とした醍醐選手の姿が印象的でした。

麻雀は怖い。
誰もがこうなる可能性がある。
たとえチーム首位であっても、ボーダー争いのチームであっても。

平等に不平等。

今回その憂き目にあったのがフェニックスだったのでしょう。

第2試合も痛恨の箱ラスとなり、この日チームは最下位に転落。火曜日終了時点で残り6戦、368.1ポイント差。残り全てトップを目指すような苦しい闘いを強いられることになりそうです。


一方のBEASTは第2試合に菅原千瑛選手を投入。

最後の親を迎えてから怒涛の追い上げを見せ、一時はかなり離れたトップ目にいたU-NEXT Pirates・瑞原明奈選手を捲ります。

しかし最後に瑞原選手が捲り返し、菅原選手はかなり浮きの2着となりました。

1戦目のラスを取り戻したかったBEASTとしては、トップと2着の順位点40ポイントは喉から手が出るほど欲しかったはずです。

オーラスのリーチの判断など、菅原選手本人もいろいろ思うところがあったようで、インタビューでも検討する旨を語っておられましたね。

しかし、チームとして踏みとどまったのも事実です。あの時リーチしてれば……などと言うのは野暮というものでしょう。


この月曜、火曜の4チームの成績は、

風林火山、+16.4ポイント。
BEAST、-17.4ポイント。
雷電、+30.6ポイント。
フェニックス、-96.6ポイント。

雷電が伸ばしきれず、BEASTとフェニックスがマイナス。風林火山が7位との差をさらに広げたことで、かなり有利な状況になりました。

そして本日、2024年3月21日。

7位、8位、9位が激突。

なんと無情な潰し合いか。


残り試合の少ない雷電はもうトップが絶対条件、フェニックスに至ってはデイリーダブルが必要でしょう。

BEASTもトップが欲しいところ。これ以上離されると後がかなり厳しくなります。

しかし、トップは1試合につき1人しかとれません。

今日の試合結果次第では、かなり絶望的な状況に追い込まれるチームが出てくるでしょう。


それはこのMリーグのレギュレーションがそうである以上は仕方のないことです。
むしろここまでもつれた、と言っていいのかもしれません。一時は6位から9位までの差が40ポイントを切った、なんてこともあったのですからね。

残り試合が少なくなり、佳境に入ったMリーグのレギュラーシーズン。

ボーダー争いはどのような結果をみるのか。


96試合目の終わる瞬間まで、目が離せません。


皆様、ハンカチの準備だけはお忘れなきよう。


それでは。

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