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【心が満たされないと感じるときはどうしたらいいのか】

正直なところ、あなたがどのようなところで寂しさを感じるのか詳しくお話を聞いていないので正確にその状況を汲み取ることが難しいかもしれません。

ですが私なりにこちらの質問に対しての回答をしていきたいと思います。



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私たちが寂しさを感じる時、それは『満たされないなにか』を探し回るときです。

それを私たちは『依存』と呼びます。


自分自身で埋められない部分をほかの何かで埋めようとする行為を『依存する』と言うのです。


誰かに心の穴を埋めてもらう行為はそもそもとても心地が良いものです。

なぜなら、自分の見たくない現実に立ち向かったり、満たされていないと感じるものに対し深く考える必要もないからです。

他人に依存することで、私たちは常に与えられる側になり、本質の問題と向き合っう必要がなくなります。


他人に満たされない部分を満たしてもらうと、

「私は受け入れられている」

「周りから肯定をされている」

「生きていてもいいと思える」

と言うように勝手に自己肯定感が一時的に上がる錯覚を引き起こします。


その中毒性は強烈で、一度味を占め、依存していることに気が付くのが遅くなればなるほど、抜け出すのも難しくなってしまいます。


多くの人や、かつての私が長く他人に依存してしまう理由はここにあります。



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「寂しさ」はこの依存する行為に入る前段階の反応だと私は考えます。


悲しいのですが、人生は常に幸せな事ばかり起こるものではありません。


日常の小さな幸せに混じって、少し心がチクッとするような出来事が起こったり、ドンと大きな事件が私たちの身に降りかかったりすることもあります。


ですがその度に誰か別の人に心の穴を埋めてもらっていたらどうでしょう。


あるひとは、一時的な快楽に身を委ねてしまうかもしれません。

あるひとは、何か苦しいことがある度に誰かを隣に置いているかもしれません。

あるひとは、自暴自棄になり、心が荒んでしまうかもしれません。


他人に自分の機嫌を取ってもらうことは、ギャンブルによく似ています。

たまにうまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。


私たちは常に一定の気分を維持することは難しく、余裕がある時とない時では全く違う人格になってしまうこともよくあります。

それは時に他人に対する態度に強く反映されてしまうかもしれません。


うまくそのタイミングと満たされたい時のタイミングが合えば、あなたの寂しさは満たしてもらえるかもしれません。

ですがそのタイミングが合わなかった場合、その思いは空振りで終わるかもしれません。


そうやって他人に期待をし、時に裏切られる経験を重ねていくと他人の反応に一喜一憂するようになり、みるみるうちに『依存』の毒に侵されるのです。



私たちの生きる時間は有限です。

そのタイムリミットはさまざまであっても、一日は24時間ですし、皆自分の人生は自分のためにあります。

ですから、ずっとあなたのために時間を割き続けることは難しいのです。

ましてやあなたのためだけにに存在し、生きている人もいないのです。


ですが、逆に言えば自分自身は自らのために生き、そのための時間を割くことはできます。


また、私たちは私たち自身の時間や身体を「自分を満たすためだけ」に近寄ってくる人を深く愛することはできません。

他人に期待をすればするほど、確実性のないものに期待をし、裏切られる度に他人も、世界も、自分自身も信用できなくなり、ひねくれていきます。

反対に自分で自分のことを満たし、その上で頼ってくれる人のことを魅力的だと感じます。

それは何にも媚びたりせず、軽やかで、誰のことも利用せず、関わりやすいからです。



結局その寂しさは自分自身で埋めるほかならないのです。



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ではどのようにその寂しさを自分で満たせるようになるのでしょうか。


それはあなたの中にある「思い込み」の鎖をひとつひとつ外すこと。


なぜ「寂しい」と思うのか。

その思いはどのあたりから来たのか。

もっと過去からそう思った時はなかったか。

きっかけとなるような出来事はなかったか。

その時、あなたはとのようなことを思い、感じたか。


思い出すことは辛いかもしれません。

無理に一気にする必要はありません。

ゆっくりあなたのペースで取り組んでみてください。

そして、その時湧き上がった感情を否定しないでください。

その感情はあなたを縛り付ける鎖を解く鍵かもしれません。


思い出しても何も感じなかった場合、

あなたは心を岩のように固くしなければ、心を動かさないようにするしか身を守れなかったのかもしれません。

ここまで大変でしたね。

がんばりましたね。

でももうあなたはそうする必要はありません。

もう一人で暗闇で泣かなくても大丈夫。

そうやって自分が辿ってきた道のりとそこで起きた出来事ひとつひとつに労いの言葉を掛けてください。


「必要なものはすべてここにある。大丈夫。」



あなたのあなた自身の力をどうか低く見積もらないでください。

幸せになる道をどうか諦めないでください。

これからはもっと自分にうんと優しくしてください。


本当は自分で満たす力はあるのに、そのことを忘れてしまっただけなのです。


あなたの人生に「ない」の余白があるということは、それだけ多くのことを描けるキャンバスの余白があるということです。

その彩りはあなたにしか描けないのです。


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