正解という答えはわからないけれど

画像1 余命を突然、伝えられた命のリミット。高齢者。「あなたと話がしたい。」余命。その言葉を聞く前までは、自分で言葉を紡いで人へ指導もしてた方。人にはさまざまな生き方があるけれど、根っからの悪人な人なんかいない。どれだけ侮辱され続けても、守るべき者のために生きてきた。生きて生きて自ら逃げることもなく、守るべき者のために叱咤してもきた。その守るべき者は叱咤されている理由が分からず、突然、目の前から出て行った。突然の疎遠。ぽっかり深く空いた穴。
画像2 それでも、守るべき者の為に尽くして尽くして生きてきた。誤解されたまま、何も守りたい者には本心を伝えられぬまま、侮辱され続けても、愛する者のためだけに。余命30ヶ月。最後に誤解を解けるか…。どう伝えておくべきか。頭脳も完璧、私なんかより人生、大先輩な方の人生に、何を伝えられるだろう。言葉を一つ一つ、発する言葉に心を込めて。その人の生きてきた過程を守るために。誤解を解くために。「また、時間を作ってください。」話を終える時に私にかけてもらえる、その言葉にウソはない。また時間をかけて、言葉をかけ続ける。

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