コロナ渦でのプロレスの楽しみ方

また緊急事態制限が出て、市中も自分の中でも何か閉塞的な雰囲気や気持ちがあって、毎日在宅勤務で仕事、外出頻度も少なくなりこの冬の寒さと相まって悶々とした日々が続いています。
そんな中やっぱりこの状況に救いの手を差し伸べてくれるのはプロレスなんですよ、1.30、愛知大会はこの数ヶ月では一番気持ちが昂った大会でした。しっかりオンラインで堪能させていただきました。

鷹木信悟vs棚橋弘至
一言、素晴らしかった。。試合までの物語を振り返りたいと思います。
まず、Neverのベルトの意味と価値です。少し前に石井選手が保持していた頃から肉体でぶつかっていく激しい試合が多く、感情をむき出しにしてぶつかっていく、そういった印象がある反面、正直なところ、どこかベルト自体に迷いがあって、鷹木選手が戴冠するまではIWGPヘビー、IWGPインターコンチと比較すると確実に格落ちしたものだったように思います。
2020年に入って鷹木選手がベルト戦線に絡み始めベルト奪取してから、少しずつその価値が高まっていったと思っていますが、それは元々あったNeverの激しさの中に鷹木選手の熱い言葉によって、情熱や意思、イデオロギー(思考)が追加されていったからだと考えています。
特に今回のタイトルマッチではNeverを『通過点』と考える棚橋選手とNeverそのものの価値を高めようとする両者のイデオロギーが混ざり合い、観る者に考える余白を与えたことがあの盛り上がり、熱狂を生んだのではないかと思います。こういう哲学的な問いには答えはないですし、毎日効率を重視して生きていたり、コロナ渦の中、必要最低限な行動しか出来ない中、一人のファンとしてひたすら自分の中で時間をかけて思考する行為は物凄く重要でした。そして、2人の選手のイデオロギーはどちらも否定されるものでなく、お互いの考え方を認めながら、見届けながら今回の試合をファンの皆さんは観ていたのではないでしょうか。僕がプロレスに求めていることってこういうことなんじゃないか、色々なことが頭の中をグルグルしていました。
もう1点、この数年は決してフィジカルコンディションが良くない棚橋選手に対し、鷹木式の叱咤激励で棚橋選手のフィジカルを超える気持ちの部分も引き上げ、ここ数年のベストバウトを引き出した鷹木選手の物語の創り方はカッコイイの一言です。プロレス業界暗闇の時代に光を照らし続けた最大の功労者に対する尊敬をひしひしと感じ、負けてさらに評価が爆上げしたのではないでしょうか。
こんなことも考えますが、純粋に心に響いてちょっと涙が流れた試合で、その夜はZimaのハイフライレモンで静かに祝杯をあげました。

プロレスとClubhouse
12月と1月は武道館、東京ドームにはリアル観戦に行き、その他はオンライン観戦を楽しんでいます。最近は流行りのClubhouseも始めてみました。今日からですが、Kushida選手のTalk roomに少し参加させてもらってます。イケメン選手やTozawa選手も参加されていて、直接海外の選手とコミュニケーションできる時代になってきました。検索してみると他にも矢野選手、ササダンゴマシン、高木大社長なども既に始めている方が多そうだったので、選手とファンで新しい交流の形が生まれそうで楽しみです。それにしてもClubhouse、全然よくわからないので探り探りです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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