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究極のコオロギ素揚げ?!今回のイベントの背景と想いをまとめてみる

コオロギをコ「ウ」ロギと書く人がいるのはなぜでしょうか。
方言なのかしら?

そんなことは置いといて、2024年3月16日〜昆虫食の老舗TAKEOの浅草本店でコオロギイベントをやることになりました。
TAKEOさんとの店舗コラボは何気に初です!

【イベント詳細はこちら】
https://takeo.tokyo/note/xo_event/frycricketsfes01/

今回コオロギパウダーを使った「お茶漬け(コオロギレシピグランプリ2021のグランプリ受賞レシピです。)」と、「究極の(暫定)の素揚げ」を提供します。
今回この素揚げを開発する中で、自分自身コオロギの価値を再認識し、素材としての可能性を再発見しました。

コオロギを食べたことがある人で、「なんだ、コオロギの味ってこんなもんか…」って思った人に食べに来てほしいです。

めちゃくちゃ美味しいですこれ

コオロギの素揚げのこだわりポイント

今回の素揚げは、ただ油でコオロギを素揚げにしただけではありません。
こだわりにこだわり抜いた素揚げです。こだわったポイントの詳細は会場でお話しします!

タイや東南アジアの露店で売られている揚げコオロギ。それは現在も続くコオロギ食文化の原点でもあり、それをどう美味しくするかアップデートするか、そこにこだわりました。

※タイの露店のコオロギはおいしくないわけではないですが、酸化してたり鮮度がイマイチだったりします。バンコクなどの都市部はあんまりおいしくなくて、田舎の方がかえって美味しいです。

油の選定

まず初めに油。特別な油を使用することで、余分な油っぽさを抑えてさっくりとした食感に仕上げています。。いくつかの油を試しましたが、今回使用した油が1番風味が引き立ちました。

揚げ油の温度と時間

温度と揚げ時間について、30回以上条件を変えて素揚げし、テストした結果、最もさっくりとした仕上がりになるような温度帯を発見しました。

それにより、常温で1週間以上置いておいても、サクサク感が残るような仕上がりになりました。すごい…


素材にこだわるためにエサまで変えた

最後の1週間に食べさせる餌を変えるテストをして、1番おいしいものを選びました。実際、餌が変わるだけで揚げているときの臭いや、揚がったときの香りにも大きく影響します。
何を食べさせたかは…会場で当日お話しします!

シンプルかつ深い味付け

コオロギ自体の味がわかるようにシンプルな味付けでそのままを味わっていただきます。

ここまでこだわった素揚げをぜひ当日食べに来てください。ここまでこだわったので、海○雄山も唸るはずです(適当)。

書いていない開発秘話も当日会場でいろいろお話しする予定です。

このイベントの背景と想い

さて、2019年に創業した当時に比べれば、だいぶ昆虫食やコオロギ食というものが広く知れ渡ったと思っています。

炎上もありましたが、その中で一部の昆虫食経験者の意見では、

「コオロギは美味しくない、他にもっと美味しい昆虫があるんじゃないか」

と言う、昆虫食許容派、コオロギ懐疑派(筆者勝手に命名)のような「美味い昆虫がある中でなぜコオロギなんだ!」という人たちも見られたり、「食べたことあるけど、そんなに美味しくなかった」と言うような人も多く見られました。

昆虫はさらに素材の調理方法も、鮮度も、生育環境ありますので一概に「美味しい」の判断を、素材だけで判断できるのかな?というのが筆者の持論です。

後者の難しいところとしては、見た目がある昆虫を求めているお客さんにとっては、ある種「美味しくない昆虫を食べることがその人たちのニーズを満たすこと」になっていたり、我々が作っているものを含め、お菓子に添加をしているものは、含有率が低くそもそもコオロギの味を感じなかったり、味のバランスが整えていないことによって、逆に虫臭さが残ってしまっているような商品も多いからです。

一方、前者(昆虫食許容派コオロギ懐疑派)が、昆虫に求めているおいしさは

・脂質的なうまさ(カミキリムシ・サゴワーム系の脂質由来美味さ)
・特徴的な香り(サクラケムシやタガメ系)
・食べがいや食感(トノサマバッタ系) 等

をおそらくおいしさとして捉えており、他の昆虫に比べてコオロギにはそれらが乏しいと言う意見なのかと思っています。

でも、美味しさには、いろんなベクトルがあります。

例えば脂が乗った。お肉のおいしさもあれば、白身魚の淡白かつ複雑な美味しさもあり、野菜の新鮮なみずみずしさ・シャキシャキ感をおいしさと評価したり、ポテチやスナック菓子のような手軽な美味しさと言うものもあると思っています。

コオロギは、美味しさの中でも、スナック寄りな美味しさに近いと思っています。手軽で、風味もクセがなく、食べやすい。
(今後様々な加工方法の確率で、今と違うおいしさが出せる可能性もあります。試作はいくつかできていますが、お見せできるのはこの素揚げです。

今までは会社としては、コオロギが担えるおいしさは、他の食材を邪魔せず、味の深みを出し、引きたてるようなもの(かつ栄養的にたんぱく質を追加できる)と言うような位置づけだと思っていました。
それは、今までコオロギパウダーを使ってそれを何かに添加すると言うような手法をとってきたからです。

今回は、コオロギそのものを主役として美味しくする方向で考え、その1つがこの素揚げです。

コオロギを食べたことがある人もぜひ食べてほしい、食べたことない人はこのこだわったコオロギを食べてほしい。おそらくコオロギを日本で10位以内に入るくらい食べている筆者(データソース無し)が、「コオロギを語るにはこれを食べてまずはそこからだ」というそんな意図を持って今回イベントに臨みます。

まとめ 

今回のイベントは普段昆虫を食べている人、コオロギを食べた事ある人こそ食べて欲しいイベントです。

今までのこおろぎのイメージを少し変えられるようなイベントになればいいなと思っています。

よく聞かれる質問で、
「なぜコオロギじゃないといけないのか?」
その答えの1つが今回の素揚げにあるような気がしています。


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