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プログラミング学習は英語学習の役にたつのか?


プログラミング学習は英語学習の役にたつのか?

先日の教室でのこと。

中学生の生徒:
「先生、プログラミングを学んだおかげで外国語も理解しやすいんだよ。」

私:
「うん、プログラミング言語は英語ベースだから、英語学習に役立つ面はあると思うよ。」

生徒:
「いや、英語だけじゃなくて、スペイン語とか他の言語も基本は同じなんだよ。どれも言語だから。」

私:
「そ、それは理屈は確かにそうなんだけど、君の応用力が高すぎるのでは!?」

・・・と驚かされた出来事がありました。

「全ての外国語学習に役立つ!」とまで言い切るケースは極端だとしても、実際には興味もわくのか、スクールには英語が得意な生徒は非常に多く、いつのまにか中学生で英検2級や準2級をとっているケースも少なくありません。

プログラミング言語と英語との関係

現在、主流になっているPythonやJavaなどの本格的なプログラミング言語は、すべて英語ベースです。このため、英語の知識があまりない小学生にはプログラミングが難しく感じられる面があり、最初に学ぶプログラミングツール(言語)として英語が不要で日本語ベースのScratchが選択される理由の一つにもなっているかと思います。

私は2015年ごろから子ども向けプログラミングスクールの立ち上げや運営・講師に携わるようになり、子どもたちに日々プログラミングを教えていますが、日本語ベースのScratchだけを扱っていると、そこから英語ベースの本格的なプログラミング言語を学ぼとうする時に、やる気がでなくなってそこでやめてしまう生徒も多いことに気付かされました。

そこで、私が子どもにプログラミングを教える時には、できるだけScratchという一つのツールだけを使うのではなく、大人気ゲームでもあり、英語ベースの本格的なプログラミングを簡単に行えるマインクラフトを並行して使用することにしています。

マインクラフトと英語学習との関係

マインクラフトは一般的には「世界で一番売れたゲームソフト」として知られていますが、子どもの興味をひく力が強いだけではなく、実は本格的なプログラミング言語にもつなげやすい優れた教育ツールでもあります。

マインクラフトには MakeCodeというScratchに似た日本語ベースのプログラミング環境もありますが、教育ツールではなくゲームを楽しむための一機能として古くから実装されている「コマンド」というマインクラフト専用プログラミング言語によるプログラミング学習の効果はより強力です。
ただ、本格的なプログラミング言語であるがゆえに、一般的に子供向けプログラミング教育界隈ではマインクラフトのもつコマンドベースプログラミングについてはあまり知られていないことを個人的には非常に残念に思っています。
マインクラフトのコマンドベースプログラミングは昨今注目されているデータサイエンスやAIプログラミングとの親和性が非常に高いことも大きなメリットの一つだと感じています。

あくまでも小さなスクールでの経験則にすぎませんが、Scratchと並行してマインクラフトのコマンドプログラミングを学んだ子どもたちは、ほぼ全員が、HTMLやCSS、PythonやJavaといった本格的なプログラミング言語の学習にもすんなりと移行していき、また英語学習も得意になる傾向があると感じています。

最近、マインクラフトを学べる子ども向けプログラミングスクールも増えていますが、スクール選びの際には、MakeCodeだけではなく、コマンドベースプログラミングも学べるかどうかも確認してみてもよいかもしれません。



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