見出し画像

米国株今週の注目 12/11~:FRB会合、CPI、そしてインテルのAIイベントが予定されている

投資家は来週開催される今年最後の連邦準備制度理事会(FRB)に注目するだろう。連邦公開市場委員会(FOMC)は金利を据え置くと予想されているが、パウエル議長の発言は市場関係者の高い関心を集めるだろう。現状では、FRBが好んで使用するインフレ指標であるコアPCEインフレ率は、予想を大幅に下回り、FRBの目標である2%からそれほど遠くない水準で今年を終えそうだ。FRB理事会以外の経済カレンダーでは、消費者物価指数と生産者物価指数、小売売上高と鉱工業生産が発表される。一方、オラクル(ORCL)、コストコ(COST)などの決算発表が予定されている。注目銘柄のジャビル(JBL)も決算発表する予定。第65回米国血液学会がカリフォルニア州サンディエゴで開催されるほか、チューイー(CHWY)が初の投資家向けイベント、インテル(INTC)のAI関連の発表などが予定されている。

注目の決算発表
12月11日(月) :ケーシー・ジェネラル・ストアーズ(CASY)とオラクル(ORCL)
12月12日(火) :ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)
12月13日(水):アドビ(ADBE)とABMインダストリーズ(ABM)。
12月14日(木):コストコ(COST)、ジャビル(JBL)、レナー(LEN)。 12月15日(金):ダーデン・レストランツ (DRI)。

ボラティリティの注目銘柄
コインベース・グローバル (COIN)、マイクロストラテジー (MSTR)、マラソン・デジタル (MARA)、クリーンスパーク (CLSK)、ハット・エイト (HUT)、テラウルフ (WULF)、ライオット・プラットフォームズ (RIOT) などの暗号関連銘柄は、ショートスクイーズの可能性があるとして引き続き注目されているゲームストップ(GME)のオプション取引量は、経営陣が他社の株式購入を許可する取締役会の決定が話題となる中、増加した。

IPOウォッチ:
Inno Holdings (INHD)は、来週上場が期待される唯一のIPOだ。

FOMCプレビュー
米連邦準備制度理事会(FRB)は、3会合連続で基準金利を5.25%から5.50%に据え置くと予想される。FRB高官は利上げサイクルが終了したとは言い切れないようだが、金利引き下げを議論する方向には舵を切ったと予想されている。野村證券は、2024年の金利予想の中央値は来年3回の25ポイント利下げを織り込んでいると予想している。FRBの経済予測も、ここ数ヶ月の成長モメンタムの鈍化と予想を上回るディスインフレを反映し、大幅なハト派シフトを示すと予想されている。バンク・オブ・アメリカは、FRBは引き締めバイアスから全面的な緩和バイアスに移行する準備はできていないが、金利声明文の文言を変更することで、政策金利見通しをよりバランスのとれたものにする最初の一歩を踏み出す可能性があると述べた。ドットチャートも発表されるので、注目を浴びるだろう。今後の見通しとして、先物取引では1月下旬のFOMCで利下げが実施される確率は4%、3月のFOMCで利下げが実施される確率は45%とされている。

チューイーに注目
チューイー(CHWY)は来週、同社史上初の投資家向け説明会を開催する。同社は第3四半期に市場シェアを伸ばしたものの、潜在的な逆風として業界全体の圧力を指摘した。今回の投資家向けイベントでは、長期的な成長ストーリーと収益性改善への道筋に焦点が戻されると予想される。アナリストらは、オンライン小売業者のマージン増加の最大の原動力のひとつはボリューム・レバレッジであり、投資家説明会で強調されるポイントになると考えている。アナリストのCurtis Nagle氏は、「過去の提出書類を分析すると、過去5年間で、設備の3倍化や最近のオートメーションのアップグレードなど、成長に対応するために大規模な流通インフラを構築してきたことがわかる」と指摘している。Chewy(CHWY)はまた、今後数年間で薬局と獣医サービスの売上が急増する可能性を語ることができる。チューイー(CHWY)のイベントに先立ち、モルガン・スタンレーは、ペット業界のマクロがCHWYのトップライン成長にとって、市場が評価する以上に大きな逆風となっていることを示唆する分析を指摘した。アナリストのローレン・シェンク氏は、多くの人がチューイー(CHWY)の市場シェア低下を懸念しているが、当社の見解は、弱いペットマクロが2022年に入ってからのCHWYのマイナス純増の主な要因であり、競争圧力ではないと指摘した。チューイー(CHWY)の株価は過去6ヶ月で50%以上下落している。空売り比率は16.6%と依然として高い。

企業イベントの予定
目玉イベントは、インテル(INTC)のAI Everywhereイベントだ。半導体大手のインテルは、このイベントでデータセンター向け第5世代インテルXeonプロセッサーとノートパソコン向けインテル・コア・ウルトラ・プロセッサーを発表すると発表した
その他、アコム(ACM)のインベスター・デー、アファーム・ホールディングス(AFRM)のインベスター・ミーティング、L3ハリス・テクノロジーズ(LHX)のインベスター・デー、センティーン(CNC)のインベスター・デー、カウチベース(BASE)のアナリスト・デー、U.S.シリカ・ホールディングス(SLCA)のインベスター・ミーティング、チューイー(CHWY)の同社史上初のインベスター・デーなど、株価を揺るがしかねないイベントがある。

カンファレンスのスケジュール
第65回米国血液学会がカリフォルニア州サンディエゴで開催されるため、ヘルスケアセクターは厳戒態勢となる。血液学会は過去にも参加者の株価を揺さぶったことがある。アルセルクス(ACLX)とファイザー(PFE)は注目すべき2社として取り上げられている。その他のデータ発表企業としては、イーライリリー(LLY)、アギオス・ファーマシューティカルズ(AGIO)、コルバス・ファーマシューティカルズ(CRVS)、IN8bio(INAB)、モレキュラー・パートナーズAG(MOLN)、ライゲル・ファーマシューティカルズ(RIGL)などがある、 シュレーディンガー(SDGR)、テロミア・ファーマシューティカルズ(TELO)、ヴォー・バイオファーマ(VOR)、CRISPRセラピューティクス(CRSP)、シャトラック・ラボ(STTK)、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMY)、インサイト・コーポレーション(INCY)。その他、シーポート・デジタル・メディア&アドバタイジング・バーチャル・カンファレンス、ニュー・ストリート・リサーチBCGフューチャー・シリーズ・カンファレンス、ノースランド・キャピタル・マーケッツ・バーチャル人工知能投資家会議などがニュースを生み出す可能性がある。


※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として翻訳、作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。翻訳の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。

#nasdaq100
#DOW株価指数
#SP500株価指数
#米経済指標
#米国債金利
#米個別株 #米企業決算 
#仮想通貨  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?