米国株今週の注目　2024/1/15~：エネルギー市場の動向と金融決算

15日（月）はマーチン・ルーサーキング・デイで米国は休日。

イエメンのフーシ派支配地域への米英軍の空爆が中東情勢の緊迫化に拍車をかけ、原油先物は激しく動いている。石油タンカー株と海運株は、この展開を受けて週末にかけて上昇した。また、金融を中心に決算発表が目白押しとなる。第4四半期決算シーズンに向けて、コンセンサスEPS予想は9月以降6％引き下げられた。しかし、EPSがプラス成長する企業の総数を示す業績幅は3四半期連続で改善すると予想される。
今週のイベント・カレンダーには、サムスンのギャラクシー・アンパック・イベント、ニーダム・グロース・カンファレンス、連邦準備制度理事会（FRB）高官による複数の講演、リアルティ・インカム（REIT:O）からの買収提案に関するスピリット・リアルティ・キャピタル（SRC）の株主投票などが予定されている。暗号資産市場は、今週も取引量が多く、大きく変動する可能性がある。

注目の決算発表
1月16日（火）：モルガン・スタンレー（MS）、ゴールドマン・サックス（GS）、PNCファイナンシャル（PNC）、インタラクティブ・ブローカーズ（IBKR）。
1月17日（水）： プロロジス (REIT：PLD)、チャールズ・シュワブ (SCHW)、U.S. バンコープ (USB)、キンダー・モーガン (KMI)、アルコア (AA)。
1月18日（木）： Truist Financial (TFC)、KeyCorp (KEY)、Fastenal Company (FAST)、ビルケンシュトック (NYSE:BIRK)。
1月19日（金）：アリー・ファイナンシャル（ALLY）、コメリカ（CMA）、フィフスサード（FITB）、トラベラーズ（TRV）。

エネルギー市場について
米国の原油備蓄量が予想外に増加し、紅海での最近のエスカレーションによる供給への脅威を打ち消したことから、原油価格の動向は引き続き注視される。米英によるイエメンのフーシ派組織への空爆と海上攻撃を受けて、紅海から航路を変更するタンカーが増えており、欧州や米国東部沿岸への航路が長くなるため、運賃が上昇する可能性がある。また、テキサス州では強烈な冷え込みが予想されており、電力需要が急増し、パイプラインの凍結が懸念される。サード・ブリッジのアナリスト、ピーター・マクナリーは、石油のファンダメンタルズは2023年後半に悪化したが、2024年の初めには、需給を促進する要因はより確実ではなくなっていると指摘した。同氏は、季節性と世界経済の成長鈍化により、OPEC+の減産が市場の均衡を図ったにもかかわらず、石油在庫が過去4ヵ月間に増加したことを強調した。世界的な原油在庫の増加は、小規模な混乱に対する緩衝材になると見られているが、アラビア半島での紛争の激化は、原油市場を自己満足から揺さぶるとされる。今後、フーシ派が紅海からサウジアラビアの油田に攻撃を向け、過剰在庫を脅かすリスクも存在する。

投資家向けイベント
モンスター・ビバレッジ(MNST)は、1月16日にニューヨークで投資家ミーティングを開催し、同社の事業と業務に関する最新情報を提供する。ゴールドマン・サックスは、このイベントが株価にとってポジティブなカタリストになると予想している。アナリストのBonnie Herzog氏は、経営陣がここ数年で初めて直接顔を合わせ、投資家からの質問に答える時間を設けると指摘した。「全体として、経営陣はイノベーション・パイプラインの強さと、エナジードリンク・カテゴリーの健全性（～HSD％の成長）を強調する説得力のあるプレゼンテーションを行うだろう」と彼女は指摘した。
サムスンは1月17日にGalaxy Unpackedイベントを開催し、Galaxy S24シリーズの新製品を紹介するとともにGalaxy AIを発表する。同社は、AIシステムが包括的なモバイル体験となり、ユーザーの携帯電話にユニバーサル・インテリジェンスを提供すると予告している。クラウド接続はギャラクシーAIに高度な機能を提供すると期待されている。
ニーダム・グロース・カンファレンス、シドティ・マイクロキャップ・カンファレンス、ウォータータワー・リサーチ家具/調度品バーチャル・カンファレンス、B.ライリー・ヘルスケア・カンファレンスなどが予定されている。

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として翻訳、作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。翻訳の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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