CFTC先物のみ 12月8日時点 商品(エネルギー、貴金属、農産物) 投資家別ポジション シカゴ・NY先物
CFTCのポジション・レポートの商品(コモディティー)版です。
オプション込みの投資家別ポジションの報告です。
金融商品と違い投資家区分は、マネイジドマネー、生産・商業、スワップ・ディーラーに区分されています。投資家の特徴はレポートの最後に説明しています。
原油NY先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー -0.270
生産者・商業 0.377
スワップ 0.122
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.447
生産者・商業 0.372
スワップ -0.559
天然ガス先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.637
生産者・商業 -0.739
スワップ -0.406
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.733
生産者・商業 -0.589
スワップ -0.419
金(Gold)NY先物
マネイジド・マネー(ETF?)のネット・ロングが減少傾向でしたが、横ばいになっています。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.398
生産者・商業 -0.340
スワップ -0.766
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.354
生産者・商業 -0.172
スワップ -0.753
銀NY先物
銀(Silver)先物が下落し始めました。マネイジド・マネー(ETF?)のロングは7月こそ大きく上昇していましたが、その後調整したのち、伸び悩んでいます。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.438
生産者・商業 -0.400
スワップ -0.077
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.435
生産者・商業 -0.483
スワップ -0.254
銅NY先物
マネイジドマネー(ETF?)のロングが2月以降堅調に大きくなってきていましたが、最近は横ばいです。2010年の高値$4.5近辺を目指しそうです。今年は60%上昇していますが、ここから30%上昇になります。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.669
生産者・商業 -0.791
スワップ -0.475
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.510
生産者・商業 -0.701
スワップ -0.666
白金NY先物
他の貴金属に比べて価格は伸び悩んでいます。プラチナのポジションはちょっと動意薄のようです。他の金融資産の価格動向次第でしょう。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.700
生産者・商業 -0.790
スワップ -0.464
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.637
生産者・商業 -0.722
スワップ -0.520
トウモロコシ シカゴ先物
トウモロコシは高値を目指しています。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.689
生産者・商業 -0.826
スワップ -0.296
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.673
生産者・商業 -0.694
スワップ -0.08
大豆先物
大豆は高値更新したようです。ただし、過去はマネイジドマネーがロングで約20万枚になったところで反転しています。今回も下がり始めました。生産者のショートは大きくなり続けています。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.734
生産者・商業 -0.595
スワップ 0.558
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.788
生産者・商業 -0.620
スワップ 0.256
小麦 シカゴ先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.835
生産者・商業 -0.871
スワップ 0.308
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.886
生産者・商業 -0.784
スワップ -0.072
木材 シカゴ先物
足元の木材価格は下落していました。木材価格は、住宅市場と密接に影響しあっています。住宅ブームの際には、日々の需給を最も早く反映することから、住宅市場の先行指数として注目していました(リーマン・ショックの前)。
過去2年間の価格との相関係数(2020年10月20日まで)
マネイジドマネー 0.561
生産者・商業 -0.550
スワップ -0.229
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.473
生産者・商業 -0.431
スワップ -0.330
投資家種別
生産・商業業者(採掘・生産会社)
1次産品を採掘、生産、加工、流通に従事し、その商品を商業的に営んでいる参加者です。先物市場を利用して事業活動に伴う価格変動リスクをヘッジしています。一般的には、将来の価格を確定するために先物市場では売建てること(ショート・ポジション)が多くなり、5年先、6年先までも売り建てることが多いです。売建てていることから、差金決済やロール・オーバーしなくても最終的には現物をデリバリーすることが可能です。
スワップ・ディーラー(金融機関、一部流通業者、ディーラー)
スワップ・ディーラーとは、自らをスワップのディーラーと称する者、スワップでマーケット・メーク(make a market)をする者、自己勘定のために通常業務過程でスワップ契約を定期的に締結する者、取引においてスワッ プのトレーダーもしくはマーケット・メーカーとして一般に認識されるような業務を行う者を指します。また、主要スワップ参加者とは、主要なスワップのカテゴリーで相当規模のポジションを保有して いる者(商業的リスクをヘッジもしくはそれを軽減する目的で保有しているポジションを除く)、相当規模のポジションを保有し、高いレバレッジを利かせ、かつ、連邦金融監督機関の自己資本賦課の対象となっていない金融機関、米国金融システムに深刻な悪影響を及ぼし得る相当規模のカウンターパーティ・エクスポージャーを生み出す顕著なスワップ・ポジションの保有者を指します。顧客には、ヘッジ・ファンドなども含まれます。米欧の大手金融機関(GS、JP Morgan、バークレイ銀行など)もこのカテゴリーに属しますが、一部の銀行は貴金属以外のトレーディング業務を縮小、撤退しています。BP Energy Company と Shell Trading Risk Management LLC はスワップ・ディーラーとして登録しています。
マネイジド・マネー(CTA、投資顧問会社)
トレーディングアドバイザー(CTA)や 登録された商品プールオペレーター(CPO)、ETF/ ETN 業者。 CFTC に登録していない未登録ファンド。ETF/ ETN の業者は価格変動にリンクする金融商品を運営しているため、多くは買建てのロング・ポジションを継続しています。ETFの場合直近の限月を多く保有する傾向があります。ETFごとに価格の決め方(ポジションの取り方)は異なります。現物をデリバーされてもその商品の保管施設や流通網を持っていないので、差金決済もしくは、期先の限月へロール・オーバーしていきます。
※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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