CFTC先物のみ 2021年2月2日時点 商品(エネルギー、貴金属、農産物) 投資家別ポジション シカゴ・NY先物
CFTCのポジション・レポートの商品(コモディティー)版です。
オプション込みの投資家別ポジションの報告です。
金融商品と違い投資家区分は、マネイジドマネー、生産・商業、スワップ・ディーラーに区分されています。投資家の特徴はレポートの最後に説明しています。
原油NY先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー -0.282
生産者・商業 0.393
スワップ 0.140
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.398
生産者・商業 0.344
スワップ -0.520
天然ガス先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.540
生産者・商業 -0.736
スワップ -0.334
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.726
生産者・商業 -0.581
スワップ -0.390
金(Gold)NY先物
マネイジド・マネー(ETF?)のネット・ロングが減少傾向になっています。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.127
生産者・商業 -0.139
スワップ -0.739
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.259
生産者・商業 -0.061
スワップ -0.758
銀NY先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.393
生産者・商業 -0.351
スワップ -0.036
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.403
生産者・商業 -0.441
スワップ -0.221
銅NY先物
マネイジドマネー(ファンド/ETF?)のロングが2月以降堅調に大きくなってきていましたが、最近は横ばいです。2010年の高値$4.5近辺を目指しそうです。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.777
生産者・商業 -0.862
スワップ -0.678
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.533
生産者・商業 -0.724
スワップ -0.694
白金NY先物
マネイジド・マネーのロングが堅調に推移しています。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.621
生産者・商業 -0.765
スワップ -0.292
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.638
生産者・商業 -0.728
スワップ -0.483
トウモロコシ シカゴ先物
トウモロコシは高値を目指しています。トウモロコシはバイオ燃料の現在っ量にもなるので、再生可能エネルギーを占ううえでの先行指標としても使うことがあります。トウモロコシが上昇していることで、アメリカのグリーン政策への期待はまだまだ上昇中と解釈します。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.780
生産者・商業 -0.862
スワップ 0.224
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.730
生産者・商業 -0.755
スワップ 0.008
大豆先物
大豆は高値更新したあと、2週間は調整しました。生産者・商業がショートを増やしました。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.769
生産者・商業 -0.732
スワップ 0.548
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.796
生産者・商業 -0.691
スワップ 0.315
小麦 シカゴ先物
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.780
生産者・商業 -0.870
スワップ 0.473
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.867
生産者・商業 -0.781
スワップ -0.038
木材 シカゴ先物
足元の木材価格は下落していましたが、急上昇し始めています。1月28日の引けでは887で引けています。
木材価格は、住宅市場と密接に影響しあっています。住宅ブームの際には、日々の需給を最も早く反映することから、住宅市場の先行指数として注目していました(リーマン・ショックの前)。
過去2年間の価格との相関係数(2020年12月29日まで)
マネイジドマネー 0.518
生産者・商業 -0.543
スワップ -0.392
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.400
生産者・商業 -0.350
スワップ -0.390
投資家種別
生産・商業業者(採掘・生産会社)
1次産品を採掘、生産、加工、流通に従事し、その商品を商業的に営んでいる参加者です。先物市場を利用して事業活動に伴う価格変動リスクをヘッジしています。一般的には、将来の価格を確定するために先物市場では売建てること(ショート・ポジション)が多くなり、5年先、6年先までも売り建てることが多いです。売建てていることから、差金決済やロール・オーバーしなくても最終的には現物をデリバリーすることが可能です。
スワップ・ディーラー(金融機関、一部流通業者、ディーラー)
スワップ・ディーラーとは、自らをスワップのディーラーと称する者、スワップでマーケット・メーク(make a market)をする者、自己勘定のために通常業務過程でスワップ契約を定期的に締結する者、取引においてスワッ プのトレーダーもしくはマーケット・メーカーとして一般に認識されるような業務を行う者を指します。また、主要スワップ参加者とは、主要なスワップのカテゴリーで相当規模のポジションを保有して いる者(商業的リスクをヘッジもしくはそれを軽減する目的で保有しているポジションを除く)、相当規模のポジションを保有し、高いレバレッジを利かせ、かつ、連邦金融監督機関の自己資本賦課の対象となっていない金融機関、米国金融システムに深刻な悪影響を及ぼし得る相当規模のカウンターパーティ・エクスポージャーを生み出す顕著なスワップ・ポジションの保有者を指します。顧客には、ヘッジ・ファンドなども含まれます。米欧の大手金融機関(GS、JP Morgan、バークレイ銀行など)もこのカテゴリーに属しますが、一部の銀行は貴金属以外のトレーディング業務を縮小、撤退しています。BP Energy Company と Shell Trading Risk Management LLC はスワップ・ディーラーとして登録しています。
マネイジド・マネー(CTA、投資顧問会社)
トレーディングアドバイザー(CTA)や 登録された商品プールオペレーター(CPO)、ETF/ ETN 業者。 CFTC に登録していない未登録ファンド。ETF/ ETN の業者は価格変動にリンクする金融商品を運営しているため、多くは買建てのロング・ポジションを継続しています。ETFの場合直近の限月を多く保有する傾向があります。ETFごとに価格の決め方(ポジションの取り方)は異なります。現物をデリバーされてもその商品の保管施設や流通網を持っていないので、差金決済もしくは、期先の限月へロール・オーバーしていきます。
※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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