CFTC先物のみ 2021年5月4日時点 商品(エネルギー、貴金属、農産物) 投資家別ポジション シカゴ・NY先物
ひとこと: 木材はスカイロケット(生産者のショートカバー)、銅は10年前の高値、トウモロコシ、大豆、小麦など農作物は勢いづいている(農作物はまた中国が買い始めたのかな?)。
CFTCのポジション・レポートの商品(コモディティー)版です。
金融商品と違い投資家区分は、マネイジドマネー、生産・商業、スワップ・ディーラーに区分されています。投資家の特徴はレポートの最後に説明しています。
原油NY先物
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー -0.163
生産者・商業 0.339
スワップ 0.004
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.334
生産者・商業 0.291
スワップ -0.450
天然ガス先物
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.489
生産者・商業 -0.733
スワップ -0.293
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.707
生産者・商業 -0.551
スワップ -0.348
金(Gold)NY先物
マネイジド・マネー(ETF?)のネット・ロングが減少傾向は続いています。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー -0.110
生産者・商業 0.046
スワップ -0.674
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.185
生産者・商業 0.018
スワップ -0.759
銀NY先物
マネイジド・マネーのロングが増え始めました。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0417
生産者・商業 -0.384
スワップ -0.106
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.367
生産者・商業 -0.420
スワップ -0.217
銅NY先物
マネイジドマネー(ファンド/ETF?)のロングがこの1か月で増えています。商業・採掘業者のポジションはショートを増やしています。将来の販売価格をヘッジしているのでしょう。そうした売りをこなして価格が上昇していることは、強い地合いと解釈します。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.768
生産者・商業 -0.852
スワップ -0.750
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.539
生産者・商業 -0.726
スワップ -0.725
白金NY先物
マネイジド・マネーのロングが堅調に推移しています。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.503
生産者・商業 -0.731
スワップ -0.072
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.626
生産者・商業 -0.748
スワップ -0.383
トウモロコシ シカゴ先物
トウモロコシは高値を目指しています。トウモロコシはバイオ燃料の原料にもなるので、再生可能エネルギーを占ううえでの先行指標としても使うことがあります。トウモロコシが上昇していることで、アメリカのグリーン政策への期待はまだまだ上昇中と解釈します。
マネーマネージャーのロングは高水準で推移しています。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.843
生産者・商業 -0.903
スワップ 0.658
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.774
生産者・商業 -0.818
スワップ 0.265
大豆先物
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.702
生産者・商業 -0.666
スワップ 0.080
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.707
生産者・商業 -0.661
スワップ 0.113
小麦 シカゴ先物
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.665
生産者・商業 -0.843
スワップ 0.591
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.822
生産者・商業 -0.767
スワップ 0.029
木材 シカゴ先物
木材価格が急上昇しています。投機マネーは入っていなくて、生産者のショートカバーで上がっているようです。
木材価格は、住宅市場と密接に影響しあっています。住宅ブームの際には、日々の需給を最も早く反映することから、住宅市場の先行指数として注目していました(リーマン・ショックの前)。
過去2年間の価格との相関係数(2021年3月9日まで)
マネイジドマネー 0.437
生産者・商業 -0.5512
スワップ -0.501
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー 0.266
生産者・商業 -0.214
スワップ -0.476
投資家種別
生産・商業業者(採掘・生産会社)
1次産品を採掘、生産、加工、流通に従事し、その商品を商業的に営んでいる参加者です。先物市場を利用して事業活動に伴う価格変動リスクをヘッジしています。一般的には、将来の価格を確定するために先物市場では売建てること(ショート・ポジション)が多くなり、5年先、6年先までも売り建てることが多いです。売建てていることから、差金決済やロール・オーバーしなくても最終的には現物をデリバリーすることが可能です。
スワップ・ディーラー(金融機関、一部流通業者、ディーラー)
スワップ・ディーラーとは、自らをスワップのディーラーと称する者、スワップでマーケット・メーク(make a market)をする者、自己勘定のために通常業務過程でスワップ契約を定期的に締結する者、取引においてスワッ プのトレーダーもしくはマーケット・メーカーとして一般に認識されるような業務を行う者を指します。また、主要スワップ参加者とは、主要なスワップのカテゴリーで相当規模のポジションを保有して いる者(商業的リスクをヘッジもしくはそれを軽減する目的で保有しているポジションを除く)、相当規模のポジションを保有し、高いレバレッジを利かせ、かつ、連邦金融監督機関の自己資本賦課の対象となっていない金融機関、米国金融システムに深刻な悪影響を及ぼし得る相当規模のカウンターパーティ・エクスポージャーを生み出す顕著なスワップ・ポジションの保有者を指します。顧客には、ヘッジ・ファンドなども含まれます。米欧の大手金融機関(GS、JP Morgan、バークレイ銀行など)もこのカテゴリーに属しますが、一部の銀行は貴金属以外のトレーディング業務を縮小、撤退しています。BP Energy Company と Shell Trading Risk Management LLC はスワップ・ディーラーとして登録しています。
マネイジド・マネー(CTA、投資顧問会社)
トレーディングアドバイザー(CTA)や 登録された商品プールオペレーター(CPO)、ETF/ ETN 業者。 CFTC に登録していない未登録ファンド。ETF/ ETN の業者は価格変動にリンクする金融商品を運営しているため、多くは買建てのロング・ポジションを継続しています。ETFの場合直近の限月を多く保有する傾向があります。ETFごとに価格の決め方(ポジションの取り方)は異なります。現物をデリバーされてもその商品の保管施設や流通網を持っていないので、差金決済もしくは、期先の限月へロール・オーバーしていきます。
※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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