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CFTC先物・オプション込み 2024年4月23日時点  金融商品(為替・ビットコイン) 投資家別ポジション

金曜日植田総裁が円安容認ともとれる発言で大きく円安が進んでいるので来週のほうが気になります。財務省とうまく連携が取れていないのではないでしょうか?
 
日本円先物
レバレッジマネーの円ショートは大きいままですが若干減りました。ロングは大きく減りました。アセットマネージャーの円ロングはほぼ変わらず。ショートは増えました。
レバレッジマネーはトレンドは円安方向のポジションで増えています。ネットではショートが増えています。レッジマネーのショート量はロングの4.4倍と大きいままです。レバレッジマネー、アセットマネージャーとも過去を比較して最も大きなショートポジションとなっています。 
ディーラーのネットは大きくロングに傾いています。これは顧客からのヘッジでしょう。オープンインタレストは増えました。

日本円先物は、日本円対米ドルで取引されているため、一般の為替レートは逆数になるので、ネット・ポジションは、売持ー買持で計算しています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   0.330
アセットマネージャー 0.257
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.616
アセットマネージャー 0.539

米ドルインデックス
ヘッジファンドのドルロングは増えました。ショートも増えました。ネットではショートで大きくなっています。アセットマネージャーのロングはほぼ変わらず、ショートは若干減りました。ネットのドルロングは増えています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   -0.101
アセットマネージャー 0.634
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー -0.137
アセットマネージャー 0.605

ユーロ先物(ユーロドル為替)
ヘッジファンドはユーロのロング、ショートとも減りました。ネットではショートが減りました。アセットマネージャーのユーロロングは高水準(ロングの量はショートの2.5倍)が続いています。アセットマネージャーのネットユーロロングは減りました。オープンインタレストは減りました。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   0.618
アセットマネージャー 0.709
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.119
アセットマネージャー 0.067

オーストラリア・ドル先物
レバレッジマネーはロング、ショートとも減りました。アセットマネージャーのロング、ショートとも増えました。ショートはロングの3.8倍あります。オープンインタレストが増えています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   -0.157
アセットマネージャー 0.502
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.338
アセットマネージャー 0.545

英ポンド先物
オープンインタレストは増えました。
レバレッジマネーのロングは大きく減り、ショートは若干増えました。ネットのスターリング・ロングは大きく減りネットでショートになりました。アセットマネージャーはロングは減り、ショートは増えました。根とおでショートが膨らんでいます。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   0.323
アセットマネージャー 0.509
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.096
アセットマネージャー 0.574

ユーロ/英ポンド先物

カナダドル先物
オープンインタレストは減りました。レバレッジマネーはネット・ショートが若干減りました(ショートはロングの4.6倍)。アセットマネージャーはロング、ショートとも減りました(ショートは年初の2倍以上に戻りました:2.7倍)

過去2年間の価格との相関係数(2024年2月6日まで)
レバレッジマネー   0.325
アセットマネージャー 0.736
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.434
アセットマネージャー 0.630

メキシコペソ先物
オープンインタレストは減りました。ヘッジファンドのロング、ショートとも減りました。ネットでロングは若干増えました。アセット・マネージャーのペソ・ロングは減りましたが高水準が続いています。(ロングはショートの24倍)。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー    -0.174
アセットマネージャー 0.522
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.370
アセットマネージャー 0.773

南アフリカ・ランド先物
オープンインタレストが若干減りましたが、トレンドでは増えています
。ヘッジファンドのランドロング、ショートともは減りました。ネットではショートが続き増えています(ショートはロングの9.8倍)。アセットマネージャーのロングは減り、ショートが増えています(ロングはショートの12倍)。

ブラジル・レアル先物
レバレッジマネーのロングが大きく増え、ショートも若干増えました。(ロング/ショート倍率は3倍から均衡へ、今週は1.6倍に)。アセットマネージャーのロング、ショートとも減りました。

スイスフラン先物
オープンインタレストが増えました。
ヘッジファンドのネットでショートになり増え始めています。アセットマネージャーはネットでショートになったままです。ショートはロングの3.0倍持っています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   0.342
アセットマネージャー 0.069
過去5年間の相関係数
レバレッジマネー 0.182
アセットマネージャー 0.477

ビットコイン先物
ヘッジファンドのショートは増えました。ネットでのショートは変化なし。ヘッジファンドはもともと現物ロングを持っており、価格が上昇すればショートが増えてきます。価格が下がればポジションは減少します。アセットマネージャーはロングしかありません。アセットマネージャーのロングは若干増えました。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   -0.705
アセットマネージャー 0.349
過去5年間の価格との相関係数
レバレッジマネー -0.773
アセットマネージャー 0.429

イーサリアム先物
レバレッジマネーのロング、ショートとも若干減っています。ビットコイン同様、アセットマネージャーはロングしかとりません。ロング量は微増しました。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
レバレッジマネー   -0.528
アセットマネージャー 0.647


相場は、基本需要と供給で決定します。ファンダメンタルズ分析は重要な要因ですが、ファンダメンタルズ要因によってのみ為替相場が決定するものではありません。投機筋のポジションが相場の決定要因としてどのように影響を与えているかを分析する判断基準として、CFTCでのポジション報告は注目しているプロの市場参加者も多いです。相場のセンチメントを反映しているので興味深い動きをしています。 新フォーマットのうち、レバレッジド・マネー、アセット・マネージャーのポジションと対象金融商品の価格(金利)をグラフ化しています。旧フォーマットの非商業の投機的カテゴリーとは分類が違いますが、細かい投資家種別ごとにポジションの取り方に特徴があるため、市場のセンチメントを知るには、新フォーマットの方がイメージしやすいと思います。投資家種別の特徴についてはレポートの最後に説明してあります。日本での情報提供はいまだに旧フォーマットの報告しかないようで、進歩がないようです。別途旧フォーマットの、商業、非商業(投機筋)の報告も適時報告していきます。

レポートされる投資家種別
ディーラー/仲介業者(ディーラー)

この参加者は、市場において「セル・サイド」として一般的に説明されています。彼らは主に先物を販売するわけではありませんが、クライアントにさまざまな金融商品を設計して販売しています。彼らはポジションを調整し、市場やクライアント全体でリスクを相殺する傾向があります。彼らのポジションは、彼らが販売する金融商品やその活動に関連するリスクのプライシングの一部です。大手銀行(米国および米国以外)および証券会社、その他のデリバティブのディーラーが含まれます。市場の残りの部分は「バイ・サイド」で構成されており、次の3つのカテゴリに分かれています。
資産運用会社/機関投資家(アセット・マネージャー)
年金基金、財団、保険会社、投資信託、および主に機関投資家であるポートフォリオ/投資マネージャーを含む機関投資家です。「リアル・マネー」と称される投資家層です。現物ポジションのヘッジのために逆のポジションとなることもあります。
レバレッジドファンド(レバレッジ・マネー)
ヘッジファンドと登録された商品取引アドバイザー(CTA)を含むさまざまなタイプのマネーマネージャーです。彼らは基本投機的ポジションと取ることが多くなります。現物取引との裁定取引で逆のポジションとなっている場合もあります。一部トレーダーは、先物取引および投機的クライアントに代わって取引を管理および実施することに従事している場合があります。
その他の報告対象
最初の3つのカテゴリーのいずれにも分類されない報告対象トレーダーは、「その他の報告対象」カテゴリーに分類されます。このカテゴリーのトレーダーは、ビジネスリスクをヘッジするために、そのリスクが外国為替、株式、または金利に関係するかどうかにかかわらず、市場を使用しています。このカテゴリーには、事業法人、中央銀行、小規模銀行、住宅ローンのオリジネーター、信用組合、および他の3つのカテゴリーに割り当てられていないその他の報告可能なトレーダーが含まれます。
スプレッド・ポジション
TFFは、トレーダーの4つのカテゴリーすべてに対して、ロング、ショート、スプレッドのオープンインタレストを設定してます。「スプレッド」とは、トレーダーが保有するロングポジションとショートポジションを両建てにしてそのポジションを相殺した場合に相当する計算された建玉です。相殺され計算されたスプレッドの量は、異なる暦月の相殺先物または同じまたは異なる暦月の相殺先物とオプションの量として計算されます。ロングまたはショートの残りのポジションは、ロングまたはショートの列にレポートされます。市場間スプレッドは考慮していません。

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。

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