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CFTC先物・オプション込み 2022年12月27日時点  商品(エネルギー、金属、農産物) 投資家別ポジション シカゴ・NY

多くの商品のオープン・インタレスト(建玉数)は春以降低下しています。そのほとんどがマネイジドマネーの売りです。

CFTCのポジション・レポートの商品(コモディティー)版です。
 金融商品と違い投資家区分は、マネイジドマネー、生産・商業、スワップ・ディーラーに区分されています。投資家の特徴はレポートの最後に説明しています。

WTI原油先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   -0.510
生産者・商業      0.771
スワップ       0.236
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.048
生産者・商業     0.648
スワップ      -0.061

RBOBガソリン先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   -0.259
生産者・商業      0.671
スワップ       -0.069
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.219
生産者・商業     0.620
スワップ      -0.336

天然ガス先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   -0.629
生産者・商業     0.065
スワップ       0.453
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   -0.020
生産者・商業     -0.599
スワップ        0.464

金(Gold)NY先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   0.852
生産者・商業     -0.565
スワップ      -0.842
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.225
生産者・商業     0.225
スワップ      -0.740

銅NY先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   0.311
生産者・商業     -0.506
スワップ       0.134
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.469
生産者・商業     -0.502
スワップ      -0.011

アルミニウム先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   0.230
生産者・商業     0.632
スワップ       -0.228
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.091
生産者・商業     -0.241
スワップ      0.045

トウモロコシ シカゴ先物

トウモロコシはバイオ燃料の原料にもなるので、再生可能エネルギーを占ううえでの先行指標としても使うことがあります。

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   0.079
生産者・商業     -0.093
スワップ      0.395
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.778
生産者・商業     -0.745
スワップ      0.630

大豆先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー     0.770
生産者・商業      -0.569
スワップ      -0.015
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.700
生産者・商業       -0.558
スワップ      -0.174

小麦 シカゴ先物

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー  0.149
生産者・商業    0.041
スワップ      -0.384
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.245
生産者・商業     -0.123
スワップ      -0.345

木材 シカゴ先物

木材価格は、住宅市場と密接に影響しあっています。住宅ブームの際には、日々の需給を最も早く反映することから、住宅市場の先行指数として注目していました(リーマン・ショックの前)。

過去2年間の価格との相関係数(2022年12月27日まで)
マネイジドマネー   0.739
生産者・商業     -0.567
スワップ      -0.519
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.269
生産者・商業     -0.069
スワップ      -0.648

投資家種別
生産・商業業者(採掘・生産会社)

1次産品を採掘、生産、加工、流通に従事し、その商品を商業的に営んでいる参加者です。先物市場を利用して事業活動に伴う価格変動リスクをヘッジしています。一般的には、将来の価格を確定するために先物市場では売建てること(ショート・ポジション)が多くなり、5年先、6年先までも売り建てることが多いです。売建てていることから、差金決済やロール・オーバーしなくても最終的には現物をデリバリーすることが可能です。
スワップ・ディーラー(金融機関、一部流通業者、ディーラー)
スワップ・ディーラーとは、自らをスワップのディーラーと称する者、スワップでマーケット・メーク(make a market)をする者、自己勘定のために通常業務過程でスワップ契約を定期的に締結する者、取引においてスワッ プのトレーダーもしくはマーケット・メーカーとして一般に認識されるような業務を行う者を指します。また、主要スワップ参加者とは、主要なスワップのカテゴリーで相当規模のポジションを保有して いる者(商業的リスクをヘッジもしくはそれを軽減する目的で保有しているポジションを除く)、相当規模のポジションを保有し、高いレバレッジを利かせ、かつ、連邦金融監督機関の自己資本賦課の対象となっていない金融機関、米国金融システムに深刻な悪影響を及ぼし得る相当規模のカウンターパーティ・エクスポージャーを生み出す顕著なスワップ・ポジションの保有者を指します。顧客には、ヘッジ・ファンドなども含まれます。米欧の大手金融機関(GS、JP Morgan、バークレイ銀行など)もこのカテゴリーに属しますが、一部の銀行は貴金属以外のトレーディング業務を縮小、撤退しています。BP Energy Company と Shell Trading Risk Management LLC はスワップ・ディーラーとして登録しています。
マネイジド・マネー(CTA、投資顧問会社)
トレーディングアドバイザー(CTA)や 登録された商品プールオペレーター(CPO)、ETF/ ETN 業者。 CFTC に登録していない未登録ファンド。ETF/ ETN の業者は価格変動にリンクする金融商品を運営しているため、多くは買建てのロング・ポジションを継続しています。ETFの場合直近の限月を多く保有する傾向があります。ETFごとに価格の決め方(ポジションの取り方)は異なります。現物をデリバーされてもその商品の保管施設や流通網を持っていないので、差金決済もしくは、期先の限月へロール・オーバーしていきます。

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。

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