米国株今週の注目 2024/1/2~：
A Happy New Year!
新年は、9週連続の上昇を試す経済指標の発表で幕を開ける。年始の短い週には、建設支出、製造業PMI、前回FRB議事録の発表、そして12月の雇用統計が発表される。12月の非農業部門雇用者数は15万5,000人増と予想され、失業率は3.8％と小幅に上昇すると予想されている。平均時給は前月比+0.3%に落ち込むと予想されている。
2024年に最初に決算を発表する主要企業には、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス（WBA）、コンステレーション・ブランズ（STZ）、カルメイン・フーズ（CALM）などが含まれる。テスラ(TSLA)は、電気自動車セクターに衝撃を与える可能性のある報告で、第4四半期の出荷台数を開示する。
決算発表予定
1月3日（水）：ユニファースト（UNF）、カルメイン・フーズ（CALM）、シミュレーション・プラス（SLP）。
1月4日（木）：コナグラ・ブランズ（CAG）、ラム・ウェストン（LW）、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス（WBA）、シンプリー・グッド・フーズ（SMPL）、リンゼイ（LNN）。
1月5日（金） ：コンステレーション・ブランズ（STZ）、グリーンブライアー（GBX）。
ボラティリティに注目
ジェットブルー航空（JBLU）との合併阻止に関する司法省裁判の結果を待つトレーダーが多いため、スピリット航空（SAVE）のオプション取引量が再び多い。シリウスXMホールディングス（SIRI）とビッグ・ロッツ（BIG）は、ともにショート・ポジションが増加している。
各種データ報告：
月初めの数日間に発表される主なレポートには、マカオのゲーミング総収入月次レポート、中国自動車メーカーの月次納車台数アップデート、ゼネラルモーターズ（GM）、フォード・モーター（F）、トヨタ（TM）、ホンダ（HMC）、テスラ（TSLA）の四半期販売/納車台数レポートなどが含まれる。コストコ（COST）は、12月の月次売上高を発表する予定だ。
連邦準備制度理事会（FRB）：
パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が会合後の記者会見で利下げ議論に前向きであることを示唆し、市場が好反応を示したことから、FOMC議事録の発表が注目される。バンク・オブ・アメリカは、議事録はFRBが経済活動、労働市場、インフレに関するデータから、米国経済が大幅な需要破壊なしにディスインフレを経験する能力に関するシグナルを受け取ったことを示すと予想している。「議事録では、追加利上げが否定されたわけではないとの見解が示されると予想されるが、インフレ率が低下する環境下で政策金利を高止まりさせたままにすることへの懸念も示されると予想される」とBofAはプレビューしている。先物取引は3月20日のFOMCで25ポイントの利下げが行われる確率を73％、50ポイントの利下げが行われる確率を12％としている。
IPO関連：
2024年には注目度の高いIPOが続々と誕生する可能性がある。
フロリダを拠点とするファナティクス（FANA）は、ここ数年でトップスのトレーディングカードや衣料品ブランドのミッチェル＆ネスなど、いくつかの買収を行った後、株式市場に登場すると予想されている。ファナティックスは、NFL、NHL、NBA、MLB、大学などと独占ライセンス契約を結び、チームの公式グッズを製造・販売していることで知られている。また、PointsBet（OTCQX:PBTHF）の米国資産を1億5,000万ドルで買収したことで、スポーツベッティングにもさらに強力に参入すると見られている。
ファストファッションのシェインは、すでに米国で新規株式公開を内密に申請している。IPOは2024年に行われる見込みで、900億ドルの評価額を目指す。これは、メルカドリブレ（MELI）、JD.com（JD）、クーパン（CPNG）、イーベイ（EBAY）といったEコマース・プレーヤーの現在の時価総額よりも高い。
レディット（REDDIT）は2022年3月にIPO準備のために銀行を選んだが、連邦準備制度理事会（FRB）の利上げとその後のリスクオフの市場心理によって見送られた。このソーシャル・ニュース・アグリゲーター企業は、フィデリティなどから4億ドル以上の資金を調達し、昨年8月に100億ドルの評価額を獲得した。
衣料品ブランドのSKIMSは株式公開に向けて協議中だ。キム・カーダシアン、エマ・グレデ、イェンス・グレデが共同設立した同社は、今年初めのシリーズC資金調達ラウンドで40億ドルと評価された。シェイプウェアに加え、スキムスは、ブラジャー、下着、ボディスーツ、ドレス、ショーツ、スウェットパンツ、トップス、パーカー、セーター、スライドなど、ルームウェア、ランジェリー、アクセサリーの様々なコレクションを発表している。
パネラは新規株式公開を内密に申請し、レストラン業界を震撼させる可能性がある。情報筋によると、同レストラン・チェーンは今年初め、継続ファンドを通じて身売りを試みたが支援を得られず、結局、上場前に業務を合理化し業績を上げるために従業員の17％を解雇せざるを得なかったという。
その他、2024年に話題を呼びそうなIPOには、スペースX（SPACE）、インポッシブル・フーズ（IMPF）、データブリックス、シジェンタ・グループ、CVCキャピタル・パートナーズ、チャイム、クラーナ、ストライプ、セレブラス・システムズ、シートギーク、サービスティタン、ディスコードなどがある。
イベントスケジュール： 企業カレンダーは軽めで、いくつかのイベントだけが目立つ。Goldman Sachs Energy, CleanTech & Utilities Conferenceでは、California Resources Corporation (CRC)、EOG Resources (EOG)、MYR Group (MYRG)、Nextracker (NXT)、Phillips (PSX)、SolarEdge Technologies (SEDG)、Expro Group (XPRO)がプレゼンテーションを行う。
メルク（MRK）とブリストル・マイヤーズスクイブ（BMY）のトップがゴールドマン・サックスのヘルスケアC-Suite Unscripted Conferenceに参加する。
Zscaler（ZS）は年次総会を開催する予定。
※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として翻訳、作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。翻訳の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。
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