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米国株今週の注目  6/12~

決算
6月12日(月) :オラクル(ORCL)

6月13日(火) :イテリス(ITI)
6月14日(水) :レナー(LEN)、AMMO(POWW)
6月15日(木) :アドビ(ADBE)、クローガー(KR)、ジャビル(JBL)

CPIのプレビュー(5月13日)
CPI(消費者物価指数)に注目。5月の食品とエネルギー価格を除くコアCPIが0.4%上昇し、4月の水準に並ぶと予想。5月のコアCPIは5.3%で、4月の5.5%ペースからやや緩やかになると見られている。ヘッドラインCPIは、5月に4.1%上昇すると予想。バンク・オブ・アメリカは、食品価格が前月比0.1%増と軟調に推移すると予想している。これは、家庭外での食品の増加が、家庭での食品の減少によって一部相殺されることを反映している。商品価格、輸送、保管など食料品に関連するコストが緩和され続けているため、5月の家庭内食品価格は3年連続で低下すると同社は予想している。しかし、人件費の高騰と依然として強い需要を考慮すると、家庭外食品価格は引き続き上昇する可能性がある。
FOMCのプレビュー
連邦準備制度理事会の政策決定委員会は、13~14日(火・水)の2日間会合を開催し、市場の焦点となる。フェデラルファンド先物の取引で、FOMCが金利を据え置く確率は72%、25ポイントの引き上げの確率は28%となっている。一部のエコノミストは、連邦準備制度理事会が12月まで政策を据え置くことを予想している。FOMC声明文やパウエル議長の記者会見の文言は、通常よりもさらに注目されそうだ。

コメント
火曜日13日に発表されるCPIの数字によって市場は動くだろうが、雇用を維持しつつインフレを抑えるという目的のためには、25BPsであっても、利上げを続けるべきだと思う。雇用はほぼ完全雇用に近い。AIブームで株式市場は過熱気味である。FRBは株式市場を助けるために運営されているわけではない。市場には、利上げが止まればすぐ利下げに動くとか根拠のない希望的観測が溢れている。不思議な世界になったものだ。
過去の金融引き締め局面では、CPIよりも1~2%高いところまでFFレートを引き上げていた。デットシーリングの問題もなくなったので、さらに引き締める必要があるのではないかと個人的には思う。ノンバンキング(仮想通貨も含めて)のセクターはまだバブルが続いているようである。ローンやハイイールド社債も熱狂が続いている。これらの熱狂を沈めなければならないのではないか?FRBとしては、そうした問題を自ら提起できない。わかってくれよ、と思っているのではないか。たとえ、利上げがスキップされたとしても、QTはもっとペースアップしないといけない。市場がこれは危機と感じるまで、それまでは、利下げとかは夢にも思わない方がいいだろう。イールドカーブの逆転が叫ばれているが、QTで長期国債をもっと売れば、長期金利は上げられる。なぜ、FRBはそこに踏み込まないのか?長期金利が急上昇すれば、グロース株にはアゲインストになる。
もし、利上げをスキップすることになれば、株式市場は上昇スピードを上げるのではないか?特に、AI関連株はさらにブーストしかねない。

企業のイベント
6月12日:セールスフォース(CRM)はAI Dayイベントを開催し、信頼できるエンタープライズAIの将来について議論し、ライブデモを披露する予定である。
6月13日:アマゾン(AMZN)は、2日間のAWS re:Inforceカンファレンスを開催する予定である。このカンファレンスのスピーカーは、AWSのトピック、AIと機械学習のイノベーション、セキュリティのアップデートについて説明する。
6月13日:Dave & Buster's Entertainment (NASDAQ:PLAY), Home Depot (HD), Impinj (NASDAQ:PI), Ballard Power Systems (NASDAQ:BLDP) の投資家イベントが予定されている。
6月13日:AMD(AMD)は、AIにスポットライトが当てられる対面およびライブストリーミングイベントに参加し、データセンターとAI向けの同社の成長戦略や拡大する製品ポートフォリオと機能を紹介する。
6月14日:シェル・ピーエルシー(SHEL)はキャピタル・マーケット・デイ・イベントを開催する。石油大手の同社は、資本還元、配当支払い、収益性向上のための戦略について説明する予定。
6月16日:ピュアサイクル(PCYO)は、投資家向け説明会を開催し、水事業、土地開発、一戸建て賃貸事業における同社の進捗を紹介する予定。

各社のカンファレンス・スケジュール

  • Oppenheimer 23rd Annual Consumer Growth and E-Commerce Conference

  • Morgan Stanley Financials & Payments Conference

  • Goldman Sachs Global Healthcare Conference

  • Deutsche Bank Global Auto Industry Conference

  • Evercore ISI Consumer and Retail Conference

  • Wells Fargo Industrials Conferenceなど。

  • 初開催のNew Street Research Future of Transportation Conferenceには、Nvidia (NVDA)、Uber Technologies (UBER)、Infineon Technologies (OTCQX:IFNNY), Mobileye Global (MBLY), Wolfspeed (WOLF), Aurora (AUR), Aeva Technologies (AEVA) から出演が予定されている。

年初来パフォーマンス

S&P500(SPY)上位15銘柄
Nadaq100(QQQ)上位15銘柄

ハイテク銘柄(特にAI関連銘柄)しか上昇していません。時価総額の大きいハイテク株が指数全体を押し上げています。FRBの利上げスキップ観測も今の相場を支えています。

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として翻訳、作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。翻訳の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。

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