恋心とは

恋とはどう言う感情なのだろう。
正解が掴めない。

私も人並みに、とは言えないけども、恋をしたことがある。

その人のことばかり考えて、楽しくなったりしんどくなったり。
まあ基本はしんどいのだけども。

最近も今まで経験したことのない短さで恋して失恋もした。
1ヶ月間の出来事だった。

私は人を好きになれないんだと思ってた。気になることはあるけれど、好きになることはないと。
でも、本当に久しぶりに、10年ぶりくらいに人を好きになった。

恋心に気づいた瞬間もバカらしくて私らしい。
いつか見返したときにこの恋心を思い出したいから、記録として残すことにした。

まず、自分の気持ちに気付いたのは出会って半月、思わず口から彼の名前が出てきたことがきっかけだ。
見た目はちょっとかっこいいな、くらいで、他にもっとかっこいい人はいたし、気になってる人もいた。
ある日飲み会を開くことになって、幹事を請け負い、メンバーを決めることになった。
『う〜ん、いつもよく話している仲良しメンバーと、あと誰だろう。でも私、彼と飲んでみたいな』
この自分の口から出た一言で私の世界は変わったのだ。

あれ、タイプだったイケメンじゃなくて、一度も話したことのない、すごく意識したことのない人の名前だ。なんで私はこの人の名前を出したんだろう、と。

そこからの私のなかの気持ちは右肩上がりで、彼にしか目がいかないし、彼と話すことを日課としてしまった。

そしてすぐに彼女がいることをしり、フラれた。

怒涛の1ヶ月だった。

今振り返ると、あの時自分の口から彼の名前が出なければ好きになっていなかったし、今こんな気持ちにもなっていなかった。
不思議だ。
自分で言って自分で気づいてしまったせいで、誰かのせいにすることもできない。

あの時の自分を恨めしく思う自分もいるけれど、久しぶりに恋という感情を芽生えさせてくれた自分に感謝もしている。

ああ、恋って難しいな。
幸せになりたいけど、幸せにはなりたくないな。

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