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Z Venture Capitalでキャピタリストになります

みなさん、こんにちは!

こうみくです。

この度、2021年4月1日からZ Venture Capitalでキャピタリストとして働くことになりました。

思えば、昨年の2月にバイトダンス社を退職してから、こうみくって何をやっていたの?今回どうしてVCになったの?と、疑問に思われた方もいらっしゃるかと思うので、その経緯、及びこれからやっていきたいことについてお話ししたいとお思います。

1.中国は、世界最先端のBtoCサービスの宝庫

2018年にMBAに取りに上海に戻ったとき、わたしは日本で馴染みがないサービス・プロダクトが日常に溢れていることに気付き、とても驚きました。

QRコード決済やライブコマース、オンライン教育サービス、CtoCの不動産プラットフォームなど、今でこそ日本で広まったものもありますが、当時は日本であまり見かけないサービスが、中国では地方の老若男女にまで広く使われている様子を見て、心が躍りました。

スーパーアプリやミニプログラム、共同購入サービスなど、日本でも耳にするようなサービスに対して、中国の現場でユーザー目線で触れられたこと、そして多くの中国人の友人・家族と過ごしているからこそわかる多くのインサイトを、体感的に得ることができたことが大きな財産となりました。


『なぜ、このサービスは今中国で流行っているのか?逆に、どうして日本ではまだ立ち上がらないのか?』

『ユーザーの心を掴んでいるキーファクターとは何か?』

『一見、競業他社も同じようなサービスを展開しているように見えるけど、この会社が圧倒的に強い理由はどこにあるのか?サービスの真髄はどこか?』

『日常の中で、どのようなユーザー層に、どんな風に使われているのか?』

こういった視点でのインサイトは、海外メディアに出ている分析記事だけでは決して辿り着くことはできません。しかし、BtoC領域のサービス・プロダクト開発に関わるのであれば、このような定性的な視点が、要になるとわたしは信じています。

また、バイトダンスの北京本社でマーケティングマネージャーとして働き始めてからは、中国の巨大プラットフォーマーの構造について理解を深めることができました。

たとえば、中国発プロダクトであるTikTokは、YouTubeやInstagramといった欧米発プラットフォームとは大きく異なる思想で設計されています。共通項ももちろんたくさんあるけれども、運営方針や経営理念が大きく異なっており、2019年末には、それらを解説した本を執筆しました。

TikTokだけではなく、例えばBtoCのECサイトの雄である、Amazonとアリババも運営方針や思想が大きく異なっており、そういった違いや経営のコアのポイントは同社のサービスを参考にしたプロダクト開発を行なっている起業家の方々は、必ず抑えておきたいポイントだと思います。

2.中国の今から、日本の未来を読み解く

2020年の日本帰国後は、中国市場を軸とした活動を行いました。「中国の今から、日本の未来を読み解く」ということをテーマとしたオンラインサロンを運営したり、中国発サービスを参考にしたプロダクト開発を行なっているベンチャー企業にエンジェル投資をしてハンズオン支援、コンサルティングを行なったりしていました。

その中で、改めて強く感じたのは、中国のBtoC市場の中には、日本の我々が参考にできるサービスやプロダクトがたくさんあり、起業家にとっては定点観測するに越したことはないということ。

なぜならば、中国では14億総起業家マインドなのではないかというほど、多くの国民がアグレッシブな起業家マインドを持っていて、世界最大の市場で、日夜様々な実験が行われている状況だから。

そこでは、我々が想像しうるアイディアは、中国ではほぼ必ず誰かしらが近い形で既に実行していて、成功なり失敗なりを繰り返してデータが溜まっているはずなのです。

ならば、それを知ることによって、失敗を避けたり、日本の未来を一歩先読みできる可能性も大いにあるのではないでしょうか。

3.Z Venture Capitalでやりたいこと

中国は今、アメリカにつぐ、世界2番目の市場サイズであり、BtoC領域のプロダクトにおいては世界最先端の事例やインサイトがたくさん含まれています。

わたしは今後、中国市場の知見を持ったキャピタリストとして、日本発のBtoC領域でチャレンジをする起業家の皆さんをサポートしていきたいと思っております。

今回、多くのVCの中でも、Z Venture Capital に入社を決めた理由としては、個人的な思想として、日本を代表するような規模のインターネットサービスであれば、現実問題として、プラットフォームとの業務提携、あるいは資本関係があった方がベターだと感じているからです。

中国でも、有力なベンチャーには、ほぼほぼアリババやテンセント、バイドゥの資本が入っているし、アメリカでもGAFAの資本が入っているように、世界で勝負していくようなサービス・プロダクトを広めていくために、既存プラットフォームとのシナジーをうまく活用してレバレッジを効かせていく選択肢があったほうが良いと思っているので、その部分の設計もZ Venture Capitalのキャピタリストとして、しっかりとサポートしていきたいと思っております。

2021年4月1日に、Yahoo、LINEが合併したアジア最大のプラットフォームが誕生しました。

このプラットフォームを活かして、そして世界の知見を活かしながら、世界に羽ばたいていくようなサービスを作っていきたいという起業家のみなさま、是非ともご連絡をお待ちしております。

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↑起業家、VC以外のみなさんに対しても、引き続き、こちらのサロンで中国の情報をお伝えしております!4月1日、新年度から心機一転、一緒に世界の扉を開いていきましょう。

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