ワリオが【フツオ】だった頃|小学生~中1
まだまだ幼いワリオが【フツオ】だった頃
小学生から中1までのお話です。
年の離れた大学生のヨシオはアルバイトだの飲み会だの
帰宅時間が遅かったり、帰って来なかったり・・・
そして、大学卒業後に上京
必然的にワリオと私の二人きりの生活となりました。
二人きりなのに、
フッ子は【転職】という荒業に走ってしまう。
居心地の良いフッ子の職場
私の仕事は平日の9時から17時のみ
小さな建築会社で「一人事務」をしていました。
残業も全くないし、土日出勤もない。
有休も気兼ねなく自由に取得できる。
そのおかげもあり、ワリオの授業参観や運動会を
1度たりとも欠席した事はありません。
忘年会も必ず、「ワリオ君を連れておいで」と
誘ってくださり、毎年参加していました。
インフルエンザで学級閉鎖になった時には、
感染していない元気なワリオを1人で家に置いておけない。
すると、
「フッ子さんが休んでもいいし、
ワリオ君を会社に連れてきてもいいよ」と言ってくれる。
(欠勤するのと、ワリオ帯同とどちらの方が迷惑?)
考え抜いて出した答えは【連れて行く】でした。
親の働いている姿を見せておくのもいいかも?
二人で一緒に出勤(?)し、仕事をする私。
自宅から持参したアニメDVDを観ているワリオ。
退屈になると私のデスクの横で
「お母さ~ん。なにしてんの~?」
「ん~。仕事やで」
おやつを食べさせても退屈は止まりません。
「ワリオ!暇そうやな。これでもやっとき」
ネットから漢字ドリルと計算ドリルを印刷してくれる主任。
(お~!!さすが!一級建築士!あったまいい~~♪)
遊ばせることで時間をつぶすしか考えてなかったw
目からウロコ・・・(´ΦωΦ`)
本当に良い職場に恵まれ、密かに
「定年までここで働こう」と思っていました。
車通勤だったので仕事帰りに保育園や学童保育のお迎え
18時にはお風呂、19時には夕食
たまには近所のお友達親子を招いて夕食会をしました。
そのままお泊りしていってくれるようになり、
ママ同士もすっかり仲良くなりました。
お友達親子との楽しい時間はワリオも嬉しい♪
私も嬉しい♪
いつもワリオと一緒!!!
お友達が居る時も、ワリオと一緒!
二人で仲良く過ごす時間が何よりの楽しみでした。
年収1.5倍の誘惑
ある日。
お久しぶりの友人から電話が鳴りました。
ワリオが「コーチャン♪」と懐いている人です。
とりとめのない世間話のあとで、
「ウチ(会社)にこない?」
「事務さえできればいいから」
「現金を扱うから知り合いがいいんだよね」
「土日出勤はあるけどワリオを連れて来てもいいよ」
「で? なんぼくれるん?」
(スミマセン。ストレートな表現で(;^_^A)
「450は出すよ」
「いくっ!」
即答してしまった・・・
当時の年収は300万程度
フツーの事務員がいきなり年収150万アップなんて
そんな話、受けないわけにはいかないですよね?
コーチャンは社長なので、
「とりあえず専務と面接だけはしてね!」
「面接と言っても、よっぽどの事がない限り大丈夫」
(は? 【よっぽどの事】ってなんやねん?)
そんな不安を抱えながら臨んだ専務との面接
勤務形態や仕事内容、給与面などの説明を受けた後
「では、よいお返事をお待ちしております。」
「え?私が決めるんですか?」
「はい。社長も私もぜひ来て頂きたいと思っています。
あとはフッ子さんのお気持ち次第です。」
「わかりました。また連絡させて頂きます。」
帰宅後、ワリオに
「お母さん、コーチャンの会社で働いてって言われたんやけど。ワリオはどう思う?」
「ええやんっ!コーチャンが社長なんやろ?」
「そやで」
「ええやん!いきーや!」
「でも、土日も仕事やし、帰りも遅くなるかもしれん」
「え~よ。ワリオは大丈夫!友達もおるし♪」
この時、ワリオは小学4年生。
どんな生活になるのか想像できなかったと思います。
ただ、ワリオに聞いておく事で
自分の考えを正当化したかったのかも知れません。
生活リズムが一変
新しい職場は土日関係なく早番と遅番に分かれるシフト制
特に遅番の日は、帰宅時間が23時前になることもありました。
仕事中にママ友から
「ワリオ、うちに来てるよ~。
泣いてんで~。はよ帰って来たりや~」と
連絡をもらう事も何度かありました。
私の前では一度も泣いた事がありません。
「もっと早く帰ってきて」とか
「前の会社の方が良かった」とか
文句も愚痴も何も言わない。
帰宅し鍵を開けようとすると、鍵が開くか開かないかで
玄関まで走り、笑顔で迎えに来てくれました。
あ~。私の帰りをこんなに待ち遠しく思ってくれているんだ。
(さみしい思いをさせてごめんね)
新職場での仕事は順調で給料も上がったけど
ワリオに辛い思いをさせた頃を思い出すと
胸が痛く、涙が出ます。
(今も泣きながら書いてます。
時間かかりそう・・・)
時間が経つにつれて、友達の家に泣きつく事もなく。
ワリオも次第に新しい生活に慣れていきました。
初めの頃はワリオを連れて行っていましたが、
ワリオも飽きてきたのかな?
私の居ない土日や夜の時間帯に習い事を始めたいと言い出しました。
もちろん!二度返事でOK♪
やりたい事があるならとにかくやってみる
「違う」と思ったら、他を探せばいい。
(これは私の親の受け売りですw)
そうして始めたテニスと空手
テニススクールに通い始めると、
スクール内でのクラス別大会で優勝
空手では先に始めていた友達を追い越し
大阪府空手道交流試合、学年別で優勝
本当にスポーツが大好きで、いつも元気で明るくて
勉強嫌いが玉にキズなんだけど
特に大きな問題も生じず、小学校を卒業しました。
不良への分かれ道は中1の夏休み?
中学生になると、ワリオは野球部に入部しました。
不良への分かれ道は
「中1の夏休み明けまでが勝負」と言われますが、
その心配をよそに、
ワリオは真面目に部活に打ち込み
不良の【ふ】の字も感じなかった。
夏休みには、先輩2人と友人が我が家にお泊りし、
4人でにぎやかに一夜を過ごし本当に楽しそうでした。
翌朝、部活へと向かう姿を見送ったあと
ふと、テーブルを見ると
彼らの携帯電話が4台
きれいに並べられていました。
(学校は携帯電話所持禁止)
それを見て心から安心したのを覚えています。
こうして、
「勝負の夏休み」は無事に過ぎていきました。
ただ・・・
今までずっと一緒に過ごしていた時間
ワリオが何をしているのか見えていたけど
私の転職によって
【ワリオ一人にならざるを得ない時間】に
何を見て、何を聞き、何を感じていたのか
想像もしていませんでした。
最後までお読み頂きありがとうございました。
これから徐々に記事を作成していきます。
また、お越しくださいませm(__)m
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