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【選手権】前半にリードを許すも、立川・府中が岐阜に逆転勝利で8強進出 両クラブ監督と選手のコメント

[選手権 2.27 立川・府中 6-4 岐阜 三重県営サンアリーナ]

試合要旨

 地域リーグのクラブと、Fリーグのクラブの対戦が実現する公式戦は、全日本フットサル選手権のみとなっている。地域リーグのクラブが、上位リーグとなるFリーグのクラブを破るジャイアントキリングは、一つの大きな見どころだ。

 今大会、ジャイアントキリングを起こしたクラブの一つが、デレヤオーネ岐阜/AGMだ。2回戦でFリーグ・ディビジョン2で2位となったデウソン神戸に6-2で勝利すると、3回戦でもヴィンセドール白山に3-2で競り勝ち、4回戦でFリーグ・ディビジョン1の立川・府中アスレティックFCと対戦する権利を得た。

 現役日本代表FP皆本晃を筆頭に、日本のフットサル界をリードしてきた選手を多数抱える立川・府中が、F2との違いを見せ、力の差を示すと思われた一戦は、前半20分、予想しない方向に進んだ。

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 前半2分、立川・府中は元日本代表FP渡邉知晃のゴールで先制する。地域リーグの未知なる相手に先制したことで、気が緩んだ側面はあったのだろう。前半5分、6分と岐阜がゴールを決めて試合をひっくり返した。11分にはFP新井裕生が同点ゴールを決めたものの、前半終了間際にはFP野村祥太が強烈な左足シュートを叩き込み、岐阜が1点をリードして試合を折り返した。盛り上がる岐阜に対し、立川・府中は静かにロッカールームへ引き上げて行く。

 岐阜がこのリードをキープしたまま試合を進めれば、立川・府中にも焦りが出たはずだった。しかし、後半開始から26秒で、立川・府中はFP金澤空が同点ゴールを決めると、ここから一気に畳みかける。1分後にFP上福元俊哉が逆転ゴール、その2分後にはFP上村充哉がリードを広げる1点を決め、一気に勝負を決めた。岐阜は立川・府中を追い込みかけたが、最終的には力の差を見せつけられて4-6で敗れている。

 F2の2クラブを破り、立川・府中とも好ゲームを展開した岐阜は、チームとしては週に1度の練習しか行っていないという。大会の開催時期、大会へのモチベーションなど、Fリーグのクラブにとっては難しい側面がものの、こうした一発勝負の試合の面白さをあらためて知らしめる試合になったと同時に、岐阜の奮闘はFリーグの各クラブに、課題を突き付ける形にもなった。

試合後の両チーム監督、選手コメントは以下の通り

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