【アジア杯予選】3G1AでMOM! FPアルトゥール「緊張してもやることが僕の仕事」
AFCフットサルアジアカップ2024予選が10月7日に行われ、フットサル日本代表はフットサルオーストラリア代表と対戦し、4-0の勝利で白星スタートを切った。日本の入っているグループからは、3チーム中2チームがアジア杯本大会に進めるため、日本はこの1勝で大きなアドバンテージを得たことになる。
難しくなることの多い初戦、しかも対戦相手はここ数大会のアジア杯に出場していなかったオーストラリアが相手だった。日本は序盤からボールを保持して攻勢に試合を展開したが、得点の奪えない時間が続いた。そんな流れを払しょくしたのが、キャプテンのFPオリベイラ・アルトゥールだった。
前半9分に左サイドからFP吉川智貴のゴールをお膳立てすると、同13分にはFP堤優太の仕掛けが相手のハンドを誘発してPKを獲得。これをアルトゥールが決めてリードを広げる。そして後半にもアルトゥールは、FP原田快のパスを受けてミドルシュートを決めると、後半15分には相手のボールを奪ってカウンターをそのまま決めてハットトリックを達成した。初戦の勝利をアルトゥールはどのように捉えているのか。
以下、ミックスゾーンでのFPオリベイラ・アルトゥ-ルのコメント
──今日の試合はフィジカルの強いオーストラリアが相手でした。個人としてハットトリック、チームとしても無失点でしたが、何が今、一番嬉しいですか?
アルトゥール 毎試合、試合をコントロールする役割を任されていますが、今日はチームが緊張していましたがコントロールすることができました。ミスが起きてもコントロールできました。相手は強かったですが、映像を見てどのような相手化はわかっていました。予選の開幕戦ということで、一番、問題になるのは緊張でした。ミスや緊張があっても、勝てば問題ありません。開幕戦ですから、勝てばいい。それが一番良いことです。強いチームを作るためには、勝つことが大事です。なので一番嬉しいのは勝つことです。
──アルトゥール選手は緊張しましたか?
アルトゥール 僕はいつも緊張しています(笑)。でも、チーム最年長ではありませんが、ベテランなので若い選手を助けなければいけないし、緊張してもやることが僕の仕事です。
──みんながなかなかシュートを決められないなか、一人で3点も決めています。なぜ、それだけ点が取れるのでしょうか。
アルトゥール 運がありました。(PKの)2点目、3点目に関しては少し運が良かったです。今日のコートは、あまりボールが滑らないコートで、ガムみたいな感じでピッチにくっつきました。普通のコートであれば、僕がボールを運んだ時に少し前に転がります。でも、今日のコートではボールがあまり前に出ませんでした。3点目の場面でも裏に抜けようとしたのですが、ボールが転がらずに遅かったので足元に残る形になったんです。
――それでドリブルをするのをやめて、シュートを打ったんですか?
アルトゥール そうです。ボールが走らなかったから。それでも決めることができたので良かったです。
――でも、その状態で蹴ったボールを枠に飛ばす技術はすごいですね。
アルトゥール 自分たちはスピードを生かすチームなので、このタイプのコートは一番相性が悪いです。ブラジル遠征の時のピッチや日本のほとんどのコートは、ボールが走るので、感触としては結構違いました。ゲームをきれいに進めるためには、最も向いていないピッチだと思います。アジアだけにある問題だと思いますが、多分、これからも変わらないでしょう。
――試合を大きく動かした先制点の場面は、シュートを打ったのでしょうか、FP吉川智貴選手へのパスだったのでしょうか?
アルトゥール シュートではありません。オレは名古屋で3年間プレーしていたので、オレと(吉川)智貴は、お互いに何をしたいか分かっています。智貴は絶対にセグンド(ファーポスト前)に入ってくれる。だから、シュート性のパスを出しました。
──ほぼ一人で4点を決めた試合でしたね。
アルトゥール いや、1点目は智貴さんのゴールです(笑)。
──新しいスタイルではピヴォがゴール前に近くないので、他のポジションの選手が点を決めることがすごく大事なように感じますが。
アルトゥール 現代の世界のいろいろな国のフットサルのスタイルを見ると、スペインも、ブラジルも、クワトロゼロ(4-0)をしています。日本も今、ピヴォを置く3-1だけではなくて、クワトロゼロなど他のパターンを作って、ワールドカップへ向かう準備をしています。
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