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前線で基準点を作り、決勝ゴールの立川FP新井裕生「僕は平田とか和也みたいにスーパーなピヴォではないけれど…」

 Fリーグ・ディビジョン1は2月11日に、2022-23シーズンのプレーオフ準決勝第1戦を行った。レギュラーシーズンを2位で終え、1勝のアドバンテージを持っていた立川アスレティックFCは、バルドラール浦安に先制されるものの、すぐにFP酒井遼太郎のゴールで追いつくと、セットプレーから酒井のパスを受けたFP新井裕生が逆転ゴールを決めた。その後、3点を加えた立川は、名古屋オーシャンズとのプレーオフ決勝にコマを進めている。

 昨シーズンまで在籍していたFPジョーが、ボルクバレット北九州へ移籍。その前年にFP渡邉知晃やFP上福元俊哉が現役を引退したなかで、新井は最前線で存在感を示すことが求められていた。Fリーグ選抜から立川に戻ってきた3年前は、先輩たちに圧倒されていたが、この準決勝では大きな成長ぶりを示し、最前線でボールを収めるだけでなく、プレッシングや降りてきての攻撃の組み立てでも、チームに貢献した。

 浦安に左足を警戒されながらも、セットプレーから相手のマークを外して、重要な決勝ゴールも記録。ミックスゾーンに私服で現れ、金色のイヤリングとネックレスを光らせた27歳に、試合を振り返ってもらった。

以下、試合後のFP新井裕生のコメント

――浦安に勝利して決勝進出が決まりました。明日がオフになり、嬉しさが隠せない顔ですね(笑)。

新井 そうですね(笑)。明日、オフになったのはめちゃくちゃ嬉しいですが、目指していたところは決勝だったので。選手権で優勝して、オーシャンカップは2位で、リーグのレギュラーシーズンも2位で、「決勝に行くのは俺たちでしょ」という気持ちで臨んでいたので、こういう結果になって良かったですね。

――比嘉リカルド監督は、新品のボールとスポーツコートの相性もあってボールを収めるのが難しかったと話していましたが、それは感じましたか?

新井 アップの時はそこまで違和感はなかったのですが、スポーツコートは久々だったので。試合に入ってみたら、合わなかった部分もありました。ちょっと緊張もあったのかなと思います。

――前半に高い位置でのプレスが、すごくはまりましたが、その一方でGKとの1対1がみんなダメでしたね。

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