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【選手権】清水和也が「推奨はしない」ものの、すみだにタイトルをもたらした重要なプレー

 ストーリーとして、あまりに出来すぎている。3月19日に行われたJFA第28回全日本フットサル選手権大会の決勝に、フウガドールすみだでのラストマッチに臨んだFP清水和也は、延長戦で決勝ゴールをマーク。2-1の勝利に導き、クラブに通算3度目となる全日本選手権のタイトルを残して、翌日に名古屋オーシャンズへの移籍を発表した。

 決勝では、チーム最多の14本のシュートを放った。第1ピリオド13分に湘南ベルマーレGKフィウーザと1対1になりながらもシュートをクロスバーに当てるなど、「どれだけゴールに嫌われているんだ」「今日は自分の日じゃないのかな」と、自問自答しながら、荻窪孝監督やチームメイトたちの言葉で自信を奮い立たせながらプレーを続け、14本目のシュートをゴールに結びつけた。

 このプレーが大会のハイライトになったのは間違いない。このゴールがなかったら大会MVPに輝くこともなかっただろう。

 だが、このゴールと同様に価値あると感じるプレーがあった。それは準決勝のY.S.C.C.横浜戦、0-0のまま迎えた第2ピリオド7分のプレーだ。JFAが配信している試合のハイライト映像には入らなかったそのプレーが強く印象に残ったことを伝えると、清水和は「若干、試合後は引きずりましたけど、もし、あれでやられていたら、間違いなく後悔していた。あのプレーを選択して良かったなと思っている」と、振り返った。

 そのプレーとは……。

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