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脅威のキープ力から決勝点をアシストした清水 和也。ジャッジを飲み込むのが難しい時も「次にねじ込んでやろう」と切り替える

11月13日(日)、丸善インテックアリーナ(大阪府)で行われた、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1の第12節、シュライカー大阪×フウガドールすみだ戦後の、フウガドールすみだ⑧清水 和也選手のインタビューです。

文・写真:北谷 仁治

北九州戦を踏まえ、守備に重きを置く戦いとなった。「チャンスはある」と話していた

―試合を振り返っての感想からお願いします

清水 和也選手「非常に苦しい試合でしたし、やっぱり大阪も、キーパー攻撃含め、ピヴォもしっかと使ってくる中で、スタイル的にはウチと、ほぼほぼ一緒なのかな・・・

ピヴォを主軸に置いている中で、どうしてもやっぱり苦しい時間が多かったですし・・・。

我慢の展開が続いた中でも、切らさずに試合ができたってところが・・・。

それでまた点が取れたってところは、非常に良かったのかなと言う風に思います」

―立ち上がりはどちらかと言うと、大阪の方が押し込んでる印象があったんですけども、やっていていかがでしょうか?

清水 和也選手「そうですね。ロングボールに対して、やはりもネガティブなイメージを持っちゃうってのが、多少はあったので・・・。

そういった意味では、なるべくこう・・引き込んで、というようなイメージを持って対策はしてたんですけど・・・。

でもやってる側としては、五分五分と言いますか・・・。

全然『チャンスあるね』という話だったので・・・。

僕らはその前節、北九州戦で、自分たちのエラーから失点が多かったので・・・。

そういったとろこでも、自分たちの守備に重きを置いてやっていたので・・・。

そういった意味では、全然、やってる身としては、嫌な時間というよりかは、なんとか耐えてる、という感じでしたね。

それこそチャンスも多かったですし、本当にそういうゲームになるだろうなっていうのは、大体予想がつきました」

先制ゴールは「自分にはない部分」「兄貴らしいゴール」

―そんな中、誠也さんの先制ゴールがありました。あの形はチームとしては一個狙ってる形ではありますか?

清水 和也選手「いやー(笑)。ただ単に背が高いからというところもあるかもしれないですけど・・・。

ただ、ああいうところでの嗅覚と言うのは、自分にはないところでもありますので・・・。

そういった意味では、兄貴らしいゴールだったなと思いますし、あのゴールでやっぱり一個、ぐっと閉められたってのは、非常に大きかったな、と思いますね」

―その後もタフな試合展開が続きました・・・。

清水 和也選手「失点してしまって、流れ的に相手に行くかってところを、セットとして、しっかりと対応できたのは良かったですし・・・。

そこから、チャンスが多くなってきたってのは事実なので・・・。

そういった意味では、全然『ワンチャンスあるな』という感じは、ずっとしていましたね。

前半より後半の方が、チームとして良かったんじゃないのかなって・・・、個人的には思います」

決勝ゴールのアシストは「誰かしら居る、というイメージで打った」

―そんな中の2点目の決勝ゴールは、和也さんが右サイドで、かなり粘ってからの折り返し方だったと思いますが・・・、あの場面のプレーは(自身で振り返って)いかがでしたか?

清水 和也選手「やっぱりこう・・・ピヴォとして、なんとかゴールをこじ開けないといけないという中で・・・。

一人目の選手が後ろから来ているのが見えて・・・。

二人目もこう・・・来てるな、というのが分かったんですけど・・・。

いいところにボールが流れてくれたので、そこからもう自分の体を使って、なるべく中に侵入できるようにというイメージで・・・。

で、ファーには『誰かしら居るかな』という感じで打ったんですけど・・・。

それを中田が触ってくれて・・・。

非常に、セットとしても、価値のある点を取れたんじゃないかなっていう風に思えますし・・・。

今日は、個人的には、ゴールを取りたかったですけど・・・。

チームの勝利に貢献できたってのは、一番嬉しいことかな、と思います」

―アシストのパスに関してはしっかり見えていた感じですか?

清水 和也選手「いや、見えていたというか、完全にあっちだなと・・・。キーパーがニアに寄っているのは見えたので。

あそこに打てば何かが起きるな、というのはあったので・・・。

そういった意味でも、中田はちゃんとそういうのを察知して、セカンドに入れてくれた、というのもあるので・・・。

本当に、意図した形じゃなかったかにせよ、非常に良い得点だったと思います」

―中田さん普段からあそこは「飛び込め」「詰めろ」と言われてると、言っていました。

清水 和也選手「そうそう。基本的には自分で打つことが多いんですけどね、性格的に・・・。

ただ、やっぱり、『来たら何か起こる』と走ってくれる彼に感謝ですし、それ以外にも、僕を自由にやらせてくれるセカンドセット・・・

今日だと、畠山、ケンゴさん(諸江 剣語)、あとはバイク・・・川﨑 柊音・・・

彼なんかも自信を持ってプレーしている結果、自分はそこで、結果で応えられたのが一番だったのかなって思います。

決して、セットとしても良いゲームだなかったと思うんですけど、本当に我慢して、できたというところが大きかったです」

―セットとして「良いゲーム出なかった」というのはどのあたりですか?

清水 和也選手「やっぱりどうしても、ロストがあったりだとか・・・。

ボールが繋がらなかったり、という苦しいシーンもありましたし・・・。

ピヴォを使っているとなっても、どうしてもプレーが切れちゃうと言うシーンが多々あったので・・・。

そこは僕らの課題として、しっかりと修正できるようにやっていきたいと思いますし・・・。

それでもチャンスは作れているという中で、もちろん良いとこ悪いとこが出てきてるので・・・。

しっかりとそこを、自分たちで話して、また良い方向に修正できれば、またセットとしての成熟度も上がるな、と思っているので。

そういった意味では、非常に課題が残るゲームだったのかなと思います」

プレー回数が少ない中でも「比較的、自分の出したいプレーは出せていた」

―どうなんでしょう?今日の試合はプレイ回数でいうと多い方ですか?少ない方ですか?ボールに触れるシーンが少なかったのかなと思いますが・・・

清水 和也選手「やっぱり『どマンツー』と言う中で、どうしても孤立するという中で・・・。

圧力でなかなかこうパスが来ない、というシーンもありましたし・・・。

そんな中でも、入った次のプレーは、比較的、自分の出したいプレーは出せていたかな、と思うので。

そういった意味では、入る前の所に、やっぱり課題はセットとしてあるので。もちろん、誰が悪いとかじゃなくて、セットなので、そこは・・・。

なので、しっかりと映像を見て、もう1回、修正したいなと思います」

―自分のプレーのリズムを作る意味では、たくさんボール触った方がリズムをつくりやすい?

清水 和也選手「もちろん。そうですね。

ボールを触った方がいいですし、自分の中ではシュート打ってけばリズム作れるので・・・。

そこまで持ってきたい、というのはあったんですけど・・・。

なんか(今日は)前半からシュート打っても、当たってないなって感覚もあったので・・・。

そういった意味では、そういったところの精度も上げないとなと思いますけど・・・。

まぁでも、『そういうゲームだ』って割り切る時も大切ですですし・・・。

結果、勝てたの・・・。そこは非常に良かったと思います」

―チームとしてはレフェリングは今日は納得いかないところもあったようですが・・・

清水 和也選手「なかなか厳しい部分もありますし・・・。

それはもちろん、こうして欲しいって言う・・・自分たちの意見もありますけど。レフェリーから見た所ってのは、そこなんで。

そこはもう結果的に判断したって中で、後からあんまりこういうのは好きじゃないですけど・・・。

もちろん『ダイブ』を取られたシーンも、僕としては意図してダイブというよりかは、足が引っかかってるから倒れてるという意図はあるんですけど・・・。

どうしてもジャッジで、そう見られてしまうってのも・・・、もちろん・・・分かるんですけど・・・、ちょっとやっぱり残念な気持ちもあるんで・・・。

そう言った意味では、もう少しレフェリーとコミュニケーションとりたいな、と思うシーンもやっぱりたくさんありました」

ジャッジを飲み込むのが難しい時もあるが「次にねじ込んでやろう」と切り替える

―あの場面自分の方が(ファウルを)取られたと、すぐわかっていましたか?

清水 和也選手「嫌、完全にPKだと思っていました。

その前からだいぶ体入れ違っていて・・・。向こうももちろん、やられたくないって言うシーンでしたし。

『俺、あそこで打つんだけどな』と思いながらも・・・、その後、チームメイトがしっかりと守ってくれたってのもありますし・・・。

そこはもっともっと圧倒的な力で、ねじ伏せられるように自分が変わればいいのかなとも思いますし。

それもやっぱりフットサル選手としても、自分を成長させてくれると思うので。

レフェリングに関してはもちろん、人が判断してるので、良い時もあれば悪い時もあるし、それがそうだと言われたらもう、従わないといけないというのもあるので。難しいですけどね。なかなか飲み込むには。

でもそう判断してもらったら、『分かりました』というところで、次にねじ込んでやろうと、考えます」

―レフェリングに対してもそうですけど、フィクソとバチバチやりあう中でも、言い合ったり、イライラしたりっていうところ見たことはないのですが・・・。その性格と言うか・・・、その対応っていうのはどっから来てるのでしょう?

清水 和也選手「なんていうんですかね・・・。絶対に目を付けられると思うんですよ。

ピヴォとフィクソの戦いの中で、やっぱり引っ張ってる・引っ張ってないとか、押してる・押してないとか・・・。やっぱりカードのリスクも高いので・・・。

そういった意味では、今日は(カードを)貰っちゃったんですけど・・・。

あまり要らないところでのカード、ファウルをもらいたくないというのもありますし・・・。

どうしても入れ違いで押したとかは出てきちゃうので・・・。

あとはやっぱりケガが一番、お互いに恐いので・・・。

そういった意味でもあんまり悪質な部分とか・・・、もちろん衝突してというのはどうしてもあるので・・・、そういった時には、やっぱりこう・・・1回冷静になって、『ごめんな』というところは言わないといけないなと思いますし・・・。

もちろん熱くなる時がありますし、今日のゲームはやっぱり自分が熱くなると、レフェリングの基準もあったので、良くない方向に行きそうだったので。

なるべく我慢我慢と言う感じで、そこが制御できてたかなと思いますね」

―その考え方には、自分で至ったのか?誰かからこうアドバイスを受けてそうなったのか?誰かお手本が居たのか?

清水 和也選手「どうなんですかね?わかんないですけど・・・。

結局、取ってもらえないなと言うのが多いので、ファウルも。強いが故に、そうなっちゃっているのか・・・。そこもコミュニケーションをとりたいんですけどね。

でもあんまり言っても、印象良くないですか、やっぱり。

いろんな人が見てる中で、自分はそういう・・・見られてるって立場もそうですし・・・。

一番やらなきゃいけないっていうところで、あまり、そこでは目立たないようにしたいな、と思います」

次節の立川戦は「ワクワクしている」「面白いゲームをお見せしたい」

―次節、ホームでの立川戦に向けて?

清水 和也選手「非常に重要になってくるのは間違いないですし・・・。

もうここ(大阪戦)での勝点3というのは、自分たちにとってすごいプラスになりましたし・・・。

その自信をしっかりと持って、まぁ立川も好調ですし・・・。代表で一緒だったメンバーもいるので・・・。

そういった意味では、またわからない試合になるのかな、と思いますし・・・。

年に1回の大田区開催というところもあって、非常に僕らもワクワクしてるので、非常に面白いゲームを、皆さんにお見せできたらな、と言う風に思いますし・・・。

我々は何としても勝点3を取りに行く・・・、姿勢を持ってこの1週間、準備したいなと思います」

「代表としても、この先、重要なミッションがたくさんある」「共に戦って欲しい」

―アジアカップの優勝もおめでとうございます!

清水 和也選手「フットサル好きの方からの期待値が非常に高い中で、サウジアラビア戦で負けた中で・・・。

やっぱりこう・・・、自分達も苦しい思いをしましたし・・・。

我々はそういうプレッシャー含めて、自分たちをエネルギーにして、戦った結果、優勝できたのは非常に大きかったので・・・。

そういった意味でも、本当に応援が力になったと思いますし、この流れをFリーグに持って行って、『代表選手を見てみたい』という入り口を作れたのが大きいかなと思うので・・・。

是非見に来てくれた方々にとって、『見に来て良かったな』と思えるようなプレーを心がけていますし、そこからどんどんフットサルを盛り上げていきたいと思ってるので・・・。

本当に応援が力になったので、それを継続して、Fリーグを見に来てほしいなと思いますし、また代表としてもこの先、非常に重要なミッションがたくさんあるので・・・。

そういった中で、共に戦ってもらえれば嬉しいなって思います。今後とも応援よろしくお願いします」


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フットサルの専門誌がなくなった今も、取材活動を続けているライターがいます。3人ともライター以外の側面からもフットサルにかかわっているので、幅広い側面からフットサルの話ができると思っています。

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