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推し活がこんなに楽しいなんて

もっと早くに知りたかった……!「四季凪アキラ」という存在を……!


よく耳する「推し」という存在を自分はイマイチ理解出来なかった。
というのも、今の今までいなかったからだ。

もちろんだが自分もゲームはするし、漫画もラノベだって読むのだが、何がどうしてかは知らないがこのキャラが一番好きだとはならなかった。
いや、好きになったとしても「推し」という存在にまでは至っていなかった。

最初に出会ったのはYouTubeのショートを何気なく眺めていた時だ。
なんか声が良い人だというの印象だった。好みとも言える。加えて話題も面白いし、きっちり最後まで見た。
それからYoutubeのオススメでよく見かけるようになっていった。

続いて出会ったのは、歌みた動画を聞いていた時に、その人の歌みた動画に偶然出会った。
その歌みたはコラボされているもので、そのコラボ相手の歌みたを聞きたかっただけだったが、まさかこんなところでこんにちはをするとは思わなかった。
しかもだ、その時はお名前をまだ覚えていない状態だった。
とにかくはあれだ。

わ、いい声……!

ど好みな声だった。耳が大変幸せだった。
そこでようやく「四季凪アキラ」という名前を覚えた。


最初の方にも書いている通り自分の推しは「四季凪アキラ」だ。
とてもおしゃべりな請負人のVtuberで、話の内容やゲームでの反応等々、歌も自分の好みだった。
(にじさんじではライバーと呼んでいるがここではVtuberにする)
とくにマイクラ配信はよく眠れる。

しかしながら何故、今になってここまではまってしまえたのかと、ふと疑問を覚えた。
だからこうして書きだしてまとめてみることにした。それがここに書くまでの経緯だ。

自分は暇さえあればYoutubeで動画をよく見ているほうだと思う。
Youtuberしかり、ゲーム実況者しかり、ペットや動物の動画しかり。
そしてそれ以上によく聞いていた。
こうして物書きをする時に作業用BGMとしてYoutubeを流しっぱなしにしているし、なんなら無音が苦手だから何かしら部屋にBGMのような音を流しながら過ごしている。眠る瞬間まで、ずっと。

さらに言えば年々、Youtuberはもちろんだが、昔はあんなにも見ていたゲーム実況動画をほとんど見ることがなくなってきていた。
おそらくだが、作業用BGMを聞くことを主にしていたということもあり、ほぼラジオと同じように聞くだけでも楽しめるものばかりを見るというより、聞くことが多くなったからだと思われる。

話題は逸れるが、自分はアニメをほとんど見ない。理由は明確だった。
目と耳の両方を向け、キャラクターの動きや表情、空気感等々を感じるために黙ってそこから動かずに注目し続けるというのが出来なくなったからだ。
もちろん、昔はよく見ていたが、今は全くと言っていいほど無理に近しい。
だからと言って倍速にするのは空気感が余計に分からなくなるのでやったことはないが、飛ばしてみることをし始めたところで見るのを止めた。
そのぐらいにはずいぶんと苦手になってしまった。

ラジオか、はたまたBGM変わりに聞いていたYoutubeの影響だろうか。
なんにせよ、30分程度のアニメですら難しいのだから、目と耳の両方を使う長時間の動画、もしくはライブ配信はなかなか性には合わなかった。
もちろん声がたいへん好みでよろしい人の配信でもだ。

そんな時に出会ったのが彼だった。
ショートで出会い、歌みたでようやく名前を知り、どれどれと過去のアーカイブを見て、完全にドはまりした。
本当にすっ――と落ちるもんなんだなと、自分でも驚いている。

まずは声がたいへん好みだった。とにかくこれが重要だ。
なにせ睡眠用BGMとしても問題なく聞けるのだから、とてもありがたい。
(さすがにホラー配信は無理だった)

続いて話題だ。
彼の話す話題は化粧やご飯、商業BL、恋愛が主なのだが、自分はそれらについて、ほとんどがにわかか、知らないか、なんとなく知っているレベルだ。
だから毎回、へぇ、なるほどなぁ、と自分の知らないことを多く話をしてくれるのは聞いているだけだが、知らない自分でも楽しく面白いと感じられる話し方をしてくれている。
彼の配信は比較的雑談が多いということもあり、配信画面を見ないでラジオのように聞けるというのが自分にとてもあっていた。

また、近頃でいう所の多様性的な話だ。
雑談や、リスナーの相談に対する回答の中に、男女性についての話題に触れる時がある。
今もなお難しい話題だが、だからと言って秘するようなものではないと自分は思っている。だからこそ、四季凪アキラが自身が悩み、そしておそらくは経験したことを踏まえて答えてくれる話は貴重なものだと認識している。
また男女性以外の話題としても、彼の考え方に触れる話題もまた聞き心地が良いものを感じる。

自分はギャップがある人が好きだ。
だからあの低く、聞き心地の良い声からまさか事件性の高い甲高い綺麗な悲鳴が聞けるとは思わなかった。初めて聞いた時は爆笑したが、同時に耳にダメージを負ったのは良い思い出だ。

そして想像以上に声に感情がよく乗っているような気がする。
とても感情豊かですぐに出てくるのだ。
甲高い悲鳴もだが、テンションが上がれば裏返る声であったり、また言葉遣いは良くも悪くも荒くなったり、強くなったりと、とても自身の感情変化に正直で素直なように思う。もしくはその姿を見せてくれているだけなのか。
だが、それが良い。
常に落ち着いているよりも感情を露わにしている所が良い。完璧よりも欠点がある方が良い。何が欠点かどうかはそれぞれ感じ方が異なるだろうし、書くのは面倒だから書かないし脇に置いておく。
とにもかくにも、そこで強く人間味を感じられるのだ。

結局のところ、見ている(聞いている)側は相手の一部をのぞき見ているようなものだから、全てを知ることは不可能だ。
だからこそ、少しでも素の部分に近いところには強く惹かれてしまう。
とくに自分は人間味を感じられる相手を好ましく思ってしまうところがある。人間は感情の生き物で、そして不完全だから美しいという変な認識を持っているのだが、それはそれとして置いておく。

良くも悪くも、彼は人間味が強いと自分はそう認識している。
それが美しいと感じてしまった以上、するりと落ちてしまったのは当然の摂理とも言えた。


何故、今まで「推し」というものが出来なかったのかと改めて考えてみる。
今まで書きだしてきたものから考えるに、おそらくは二次元は二次元であり、感情の機微や人間味というものを感じることが出来なかったからだと思われる。

そして「四季凪アキラ」は確かに画面の向こう側の存在であり、次元は異なるわけだが、感情の機微はもちろん、人間味が強いと感じられる存在だった。後は単純に配信内容が面白いのも良いうえに話し方が良い。
ここまで見た目に触れなかったが、もちろん見た目も好ましい。本当、とても好ましい。

ここまで書いてきたが、いかに自分が「推し」というものに対して、なかなかに重いものだという認識を持っているような気がしなくもない。
あくまで気がすると言うだけで、今までいないのだから比べようがないわけだが。

とにもかくにも、ついに自分も推し活デビューした。
今後ともに、程よい距離感で推し活をしていきたいところだ。
というかここまで書いていてもなお、思いのたけが出てきそうになるから、ちゃんとファンレターに書き綴って送った方が良さそうだ。
便箋買わないと。

それにしても、初めての推しグッズが初めての香水になるなんて、推しの影響ってこわい。

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