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所蔵品紹介:世耕弘一が着用していたモーニングと勲一等瑞宝章

不倒館では、創設者・初代総長世耕弘一が昭和30年代後半に着用していたモーニングを展示しています。
世耕弘一はこのモーニングを学園の入学式、卒業式などの行事の際にも着用しており、40有余年の間、大阪日本橋にあった近畿大学会館(平成30年〔2018年〕3月31日閉館)で大切に保管されていました。

世耕弘一等身大モーニング姿

胸元の勲章は昭和40年(1965年)春に拝受した「勲一等瑞宝章」です。
瑞宝章は、公務等に長年にわたり従事し成績を挙げた方に授与される勲章で、平成15年(2003年)に改訂された現行の等級では瑞宝大綬章に相当します。古代の宝であった宝鏡を中心にデザインされ、大小16個の連珠を配し、四条ないし八条の光線が付してあります。じゅ(勲章を身に着けるためのリボン)は白地に黄色です。明治21年(1888年)に官吏や軍人などの多年功労者に授与するために制定されました。

世耕弘一は昭和40年(1965年)3月から病床にあり、4月27日に急逝したため、勲章を佩用はいようしての卒業式、入学式への出席は叶いませんでした。

勲一等瑞宝章
勲一等瑞宝章(副章)
勲一等瑞宝章の勲記(勲章とともに与えられる証書)

文:広報室建学史料室

(2022年12月1日公開)


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