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タミヤ製バイクキットの“最新”は常にチェックしよう! 「1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20」組む前レビュー【プラモデルのすゝめ】

静岡メーカ共演による世界最高マシンキット

先日、塗装・完成させたハセガワ 1/24 いすゞ117クーペと同じタイミングで購入した「1/12 チーム スズキ エクスター GSX-RR '20」は、昨年末にリリースされたタミヤ最新のバイクキット。

そもそもこのバイクってなんなの? って話なんですが、いわゆるバイク版の「F1」という位置づけの、世界最高峰のバイクレース「MotoGP」の2020年シーズンのチャンピオンマシンなんです。

2020年がスズキにとってレース活動60周年ということで、そんな記念すべき年にMotoGPという最高の舞台で有終の美を飾れたマシンということで、キット化されたという運びです。

一般の人は、なんとなくホンダやヤマハのイメージが強いかもしれませんが、バイクレースといったらスズキ。ヨシムラのマシンだってベースはスズキのバイク。世界的にも輝かしい功績を残しているんです。

あと、スズキは静岡のメーカーですし、同じ静岡メーカーのタミヤが記念すべきマシンをキット化するのも納得できますよね。

…静岡にはハセガワ、アオシマ、フジミといったメーカーがあり、いずれもバイク模型を手掛けていますが、近年のMotoGPマシンを手掛けているのはタミヤ。
最新マシンはタミヤ、それ以外は他メーカーという暗黙(?)の棲み分けがされているので、致し方なし。

キット解説

フロントカウルがワンパーツというのは近年では定番。バイクの“顔”がすでに出来上がっている状況はパーツを眺めている時点でもテンションがあがります
こうしたスリットもしっかりぬけていて成型もキレイです
タミヤはエンジンの分割を最小限にしながらも精密な仕上がりになるので組んでて楽しいですよ。模型とはいえ世界一のレーサーのエンジンをその手でいじれるなんて…
フロントフォークは別売りでアップデートパーツが用意され、それに置き換えるだけで本物に近い質感を盛り込むことができます
見覚えのあるスズキの刻印。ちなみに手でこの「S」を形作ることができるので、ネットや近所の熱烈なスズキファンからやりかたを聞いて試してみてほしい
風防以外にニーグリップ用のパットなどもクリアーでしっかり再現。実車のレーサー系でよくみかけるやつですね
フレームは溶接跡もしっかり再現。普通では絶対見られない形状を把握できる楽しみ方
レースマシンならではの派手なデカールラインナップ。スポンサーデカールも多いので、余ったぶんは流用したいところ
「SUZUKI」のデカール、ラメが施されているんですよね。あんまり見ない仕様? アクセントになって良いですよね。形状に合わせて切り欠いてあるので、ピッタリ合わせられます
色分け塗装に便利なマスクシール。色分けが複雑なので大いに役立てよう

バイク模型は模型の本質である“組み立て”が楽しいジャンル

レースシーンに興味が無い人からすると、特に興味がそそられないキットかもしれません。私もそうで、身近な市販車のキットのほうに興味が向きがちなんですけど、バイク模型の面白さは、車種の枠を超えた組み立てる過程にこそあると思うんですね。

模型ジャンルの中で最も実車に近いスケールになっているからこそ再現度が高く、構造をより明確に追体験できる。それがレースマシンならなおさら貴重なものといえると思います。
また、タミヤのバイク模型の進化がここ数年で飛躍的に向上していて、極めて作りやすく形も良いので、正直、塗装のことは考えずただただ組み立てを楽しむだけで充分元(?)は取れると思います。

組み立ててみて、やっぱり塗装して実車に近い姿にしたいということであれば、もう一つ買ってくればOK。2回目は素早く塗装に合わせた状態に持っていけると思います。

特にバイク模型は異素材の複合体なので、初見で塗装しようとすると、経験値が少ない間はなかなかうまくいかず完成しません。
フル塗装仕上げは最高峰に難しいジャンルなので、臆すること無く複数買いをすることをオススメします!


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