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Love myselfは難しい、けど


仕事を辞めて、一人の時間を作った。
ずっと通いたかったピラティスに通うようになり運動が楽しくなった。

自分で決めた学校に通い、勉強をした。
初めて継続して勉強を行うことができ、無事目指していた資格を取得。

自分が少しずつ変化している気がしてうれしかった。

時間があったので、自分の過去を思い返した。
自分が苦しんでいた原因は、自責によるものだと思い至った。
やっと自由になれる。これで終われるんだと思った。

はっきり言って調子に乗っていた。
自己肯定感なるものを手に入れたと勘違いしていた。
ずっとほしかったもの、それを手に入れればすべてうまくいくようになるとまで錯覚していた。

だけど
幸せになんかなれなかった。

あっという間にうまくいかなくなった。
そして私はまた自分を責めた。

もしかしたら、自分を責めることはつらいけどある意味楽なのかもしれない。
責めていれば何かしている気になるし、具体的な解決策を持つ努力をしないということは自分の弱さに向き合わずに済むという一面もある。

「努力が足りなかった」これは果たして問題を解決するのに必要なのだろうか。

「甘かった」そうかもしれないけど、じゃあ最初から自分の力量と必要なスキルを正しく見積もれる人ってどのくらいいるのだろう。

私は、選択を一つ間違ったくらいで人生が終了してしまうような、そんなぎりぎりの状態で生きているんだっけ?

反省するべき点があるとしたら、それはおそらく
「自分の欲と正しく向き合わなかったから」

そして「職業」を選択することで、自分自身の大部分が決まってしまうように考えていたから。

なぜそうなってしまったかというと、それは、焦っていたから。

高校入学とほぼ同時に対人恐怖症のような症状が出た。
その後学校に行けなくなった。
誰かと仲違いしたわけでも、いじめられていたわけでもない。
友人は毎日メールをくれて私の登校を支援してくれた。

卒業後も抜けきれない、人とかかわることへの恐怖。
必死に普通のふりをした。

その頃から頭の中に薄い膜が張っているようで、頭の回転が鈍くなった気がした。
仕事も思うようにできない。対人関係もストレスを過度に感じてしまう。

今をよりよく生きるための、自己実現を含む選択、なんて夢のまた夢。
現在をこなして、消えたい気持ちをごまかしながら生きる。それで手一杯。

そんな生活を、波のように調子のよい時と悪い時を上下しながら生きてきた。その期間が約15年。

そりゃ、取り戻したくて焦るよね。
やっと解放されたんだ。私もみんなと同じように「自己実現」するんだ!って。

いったいどこの”みんな”で、だれが「自己実現」達成したよ!って言ったのか。すべて自分の想像に過ぎないのに。
それでも、焦ってしまった理由はわかる。
「頑張れない」「みんなと同じようにできない」時間がどれほど辛かったか知っているから。


私は自分に言ってあげたい。

もう、証明しなくてもいいよ。
誰かに向けて、私はやればできるんです!なんてやって見せてもさ
そんなに興味持っていないよ?
自虐的な意味ではなくて、みんなお互いにそうでしょ?って話で。


まずは自分がずっとやりたくてもできなかったことをやってよかったの。
その方がきっと自分を好きになれた。

運動や勉強なんて、そりゃやりたかったことだけど
見栄えを気にしている部分はあったよね?
意味のあることしなきゃって。

本当はもっと別のことをやりたかったじゃない。
本をたくさん読んでこんな風に自分で文章を書いて
自分のこれまでともっと深く向き合って
これから先どんな風に生きていきたいのか考えて

「人」から離れて独りになって自然に触れて
どんな人間関係を築いていきたいのかもう一度考えて

絵や楽器だって、別に誰かに評価されなくても
自分が上達したら楽しいからって理由で始めてもいいじゃない。


昔々、友達を作りたい、自分を好きでありたい、そんな理由で
自分のコミュニケーションのあり方を丸っと見直した。
そうして私は楽しい時間を過ごしたけど、そのおかげで私の周りには楽しそうに過ごしている人が多くいて、自分の欲のためにやったことが周囲の人にとっても良いことだったのかな。って感じていたよね。


私はさ、もっと自分を信じてさ、好きにやったらいいんだと思う。
そもそも、人と話すことが怖くなった時も
私は私を責めていたんだよね。これまで表面ばかり気にしてコミュニケーションをとっていたから、こんなところで躓いているんだ。って。

今思えば、全然表面上じゃなかったし、あの頃が一番、自分と相手のどちらも気分よく過ごすにはどうしたらよいか。こればかり考えていた気がする。

それでよかったんだよ。
私は別に間違ってなんかいなかった。

私、あなたのために頑張りたい。
こんなに自分の弱さやダメなところを知ってもさ、やっぱり自分のことを嫌いにはならないし、なんだかんだ好きだと思うわけ。

自分自身のために、頑張りたい。

バンタンが唱える、それはとても難しいけど
でもきっと、私が望むものはすべてここに通じるんだと思う。

難しいけど、続けてみるね。
自分を愛する天才になれたら、誰かを愛する天才にもなれるかな。




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