ふとん生地の話
今回は綿の布団を作る際の側生地(綿を覆っている生地)のお話。
新しい綿で作る時も、打ち直し(古い布団を預かり作り直す)の時も、今度作る布団の側生地を決めなければなりません。
寝具店には、たくさんの生地が用意してありますし、その中から好みの色柄など選んで頂く事で間違いはないので心配はありません。
では、それらの生地はどんな生地なのか?
綿100%サテン生地
一般的に昔からもっともよく使われている布団の生地です。(この中にも種類があります)
先日、『サテン』っと言う言葉を聞いたお客様が、
『綿100%がいいんですけど・・・』
時々あるご指摘なので、ビックリはいたしませんが、おそらく
【学芸会の衣装的な?】
【白雪姫のドレスのような?】
【ハロウィンのコスチューム?】
ツルツルっとしたポリエステルの生地が頭に浮かんだのかも?
「サテン」は生地の名前のように使われる事もある様ですが、実際は「繻子(朱子)織り」という織り方の種類の事を指しています。
繻子織り(朱子織り)って?
他にはどんな織り方がある?
平織り、綾織り、でしょうか。
基本となる3つの織りの一つです。
経糸と偉糸の交差する点をなるべく目立たないようにして、織物の表面に経糸または緯糸を長く浮かせた織り方です。
生地は交差している点を少なくするほど光沢が増すので、光沢があり高級感のある生地となります。(光沢.艶感があると生地は触れてなめらかで、ゴワつきが無い)
「サテン」とも言われています。
繰り返します!
「サテン」は生地の名前のように使われていますが、実際は「繻子(朱子)織り」という織り方の種類の事を指しています。
英語で、シルクで織った繻子織物(朱子織物)を「サテン(satin)」と呼ぶからでしょうか。
綿100%サテン生地
に話をもどします
綿の布団の側生地の素材は、
綿花から採取される天然素材で、吸水性に優れた綿100%が良いでしょう。
そして、柔軟性に長け滑らかな光沢と艶のでる織り方のサテン生地が、昔から良いと使われてきたのには理由がありましたね。
(綿の布団の場合、その他の素性生地を使用する事もあります)
こんな生地は避けたい
ポリエステルや、綿とポリエステルの混合生地(合成繊維)は、『汗』を吸ったりはいたり(吸湿発散)が『天然素材』のように上手ではないので、避けたいです。
曙朱子蘭(アケボノシュスラン)
今まさに花期で、山地の広葉樹の足元辺りで咲いています。
名前の由来は、葉の艶感が朱子織物のような艶感があるからと言われています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?