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イモカタハミ

誰もが一度は見た事あるんじゃなかろうか。
石砂利の所に生えるクローバーみたいな葉の、けれどもクローバーとは違う紫の花を付ける植物のことを。
引っこ抜こうとしても砂利に根が入り込んでいて何度でも生えてくる厄介な雑草を。

その名を、イモカタハミという。


「カタハミ」とは「片食み」という意味で、夜になると葉が半分閉じて「食われた」ようになることからついた名前だという。
だとすればこの植物に名前を付けた人は、昼と夜にこの植物を観察して名前を付けたという事になる。
名前ひとつとっても様々な物語がある。そんな事を感じながら私はイモカタハミを引っこ抜く。

あなたが読みたいと思ってた文章、書きます。