「つぎに生まれるなら虫がいい」学校に苦しむ子どもの本音に触れる一冊
教育相談員として、教育支援センターに20年以上勤務する林千恵子さん。これまで800人以上の不登校の子どもたちと向き合ってきた林さんが、彼らが書いた作文とともに、不登校の思い込みをほぐすことの大切さを語った1冊を紹介します。
* * *
今回ご紹介する1冊は、林千恵子さんの新刊です。林さんは教育相談員として教育支援センターで20年以上勤務されており、その間に出会った不登校の子ども・保護者・教員などはそれぞれのべ800人に及びます。本書では、自身について、「不登校支援のひよっこだった」と語る時期に生徒からかけられた一言でショックを受けたことなど、教育支援センターに通っている子どもとの日々のやりとりが克明に書かれています。
なかでも、私が本書の核の部分と感じたのは、子どもたちが書いた作文です。
子どもたちが教育支援センターに通うなかで、後輩に向けて、また10年後の自分に向けてなど、その都度のタイミングで子どもたちが自身の思いをつづった作文に目を奪われます。
ここから先は
414字
こちらのマガジンを購読すると、月2回不登校に関するインタビューやコラム、最新ニュースなどを読むことができます。
『不登校新聞』note版
¥900 / 月
初月無料
日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…