「もういい」と本人が言うまでつき合う 訪問支援を20年続ける「漂流教室」
今回は北海道札幌市にある「訪問と居場所 漂流教室」理事・山田大樹さん、相馬契太さんのお2人にお話をうかがった(※写真は「訪問と居場所 漂流教室」のようす)。
* * *
〇団体の概要、理念
「訪問と居場所 漂流教室」はその名の通り、訪問事業とフリースペース事業を行なっています。2002年に設立した際の「設立の辞」には「子ども・家庭・学校の三者でしょっている苦労を私たちも背負う」とあります。これが私たちの理念と言ってよいと思います。
もともと20年前の設立時には、訪問を通して子どもの学習支援をする事業を構想していました。学校へ行かなくなった際に勉強する場がないことが問題だと思っていましたから。しかし、いざ事業を始めると、人が集まらなかった。考えてみれば学習支援はほかの団体もやってます。ウチじゃなくてもよかったんです。
では、子どもたちにとって必要で、かつ誰もやっていないことは何かを考えました。
ここから先は
1,056字
/
1画像
こちらのマガジンを購読すると、月2回不登校に関するインタビューやコラム、最新ニュースなどを読むことができます。
『不登校新聞』note版
¥900 / 月
初月無料
日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…