バイトに10分遅刻して給料から天引きされたのに親子で感謝したわけ
ひきこもりの息子がバイトへ行った!うれしさがこみあげる母親・後藤誠子さん。そしてバイト先のスタッフさんは、後藤さん親子にとても大切なことを教えてくれるのでした。(連載「不登校は幸せへの道」第22回)
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バイト初日、次男は1人で起きてきて、まるでそれまでもずっとやってきたかのように玄関に立っていた。「車に気をつけて行きなよ」。細くて頼りない背中に向かって、それだけを言った。言いたいことはもっともっとあった。だが言葉にできたのはその一言だけ。そんなに喜んじゃいけない。わかっていても、これまでの3年半を思うとうれしさがこみ上げてきて止められなかった。
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日本で唯一の不登校専門紙です。創刊前年の夏休み明け前後に発生した中学生の自殺等をきっかけに、「学校に行くか死ぬかしないという状況を変えたい…