ザ・ノンフィクションを見て思ったこと
テレビ番組は全録してるのだが
今日珍しく、というか初めて
パートナーがザ・ノンフィクションの録画を見始めた
「夜だけ開く心の診療所~生きづらい時代の物語~」というタイトルで、精神科診療所に密着した内容だった
私が神経科やカウンセリングに通っていた経験を知っていて
それを特にタブー視していない関係だからこそかも知れないが
そのタイトルを見た時は、気を使って一緒にいる時には見ないかな、と思わないこともなかったので少しびっくりした
内容は別に面白くもつまらなくもなかったのだけど
パートナーのふと漏らした言葉が面白かった
ひとつめは
「あなたは病気ですよ、って言われるのってどうなんだろうね」
なるほど考えたことがなかった
自分が初めて医者に掛かったのが14歳のときで
ちゃんと抗うつ剤を処方されていたので「病気ですよ」と言われたわけだけど
特に何も思わなったような記憶がある
人によっては、今感じているこのどうしようもないツラさにはちゃんと原因があると分かるだけでも安心する、と聞いたことがあるので
そういう人にとっては信頼できる人(医者)から原因があって今こうなっているんですよ(「病気=治せるもの」ですよ)、と言われることで向き合えるようになるのかもしれない
そういえばその時は「病気だろうが何だろうが社会は優しくしてくれない。結局は他のハンデのない人と競争で勝たなければならないから、この病気を言い訳にはできない」と強く思ったのを思い出した
ところでこの(病気=治せるもの)と彼らが受け取っているであろうという解釈は今自分が勝手にしたものなのだけど
自分はずっと(病気⇒一生付き合っていくもの)として受け止めていた
例えば
細かいことが気になって気になって気になって気になって気になって気になって気になって気になって気になってしまって仕方ない、という病気は
私は人より細かいことが気になる、性格だ
くらいに思えればOKで、そういう意味では治すのではなく症状を小さくし付き合っていくものだと思っていた
ところが、人生の半分以上そうやって付き合ってきたものだったのだけれど
ある日、「薬を減らしていって、もう飲まなくて良くなるといいね」と先生に言われたのは衝撃だった
本当に長い間、どんな症状が出ても「そういう性格だから」と思って気にしすぎないようにしてきたし
薬で症状が多少やわらぐことで、最低限の役割を担って社会に適合できていればえらいって思ってきていたので
薬を飲まなくてよくなる日が来ることを想像したことがなかった
自分にとってはこれが普通で、こうやって一生生きていくのだ、と思っていたけれど
やっぱりそれは病気で、治すべきものだったのだ
転居を繰り返していたので数年ごとに先生は変わっていたのだけど
これまでのどの先生もずっと今を肯定していてくれて
でも多分その時期はそれが適切で
その先生になってしばらくした頃、(いやほぼ治っとるし、もうええんちゃう?)と、優しく言ってくれたのだろう(でもずっと仕事無理してないかクビにならないかすごい心配してくれてたから大丈夫って思ったのはどこだったのだろう…)
(何が言いたかったか忘れたけど見返さないし書き直さない)
ふたつめは
「思ったよりドライに淡々と診ていくんだね、なんかもっとこうお互いに心を開いて寄り添っていくものかと思った」
なるほどこれも面白いなと思った
すぐに「カウンセリングじゃないからねぇ~」と言ったのだけど
自分がこれまで診ていただいたほとんどの先生はやはり淡々としていたし、一人を除いて自分の話をしてくれるような人もいなかったし(その先生は「ぼくなんてマイスリーを十何錠も飲んでさ~」みたいな感じで寄り添い方がまたハードな方だった)でもそれに不満もなかったし
こっちの悩みを話すというより症状の度合いやそれによってどう困っているか、どうしたいか(そのために何を処方して欲しいか)みたいな話をすることが多かった気がする
転居に伴う転院をした際には「~~というわけで〇〇をまた処方して欲しいのだけど」とか
一方で数年前に症状がひどくなった時期には、先生にカウンセリングを勧められて受けたこともあった
傾聴力の教科書みたいな女性の先生で
あまりに教科書的なので次の質問も予測でき、しまいには「今の質問の意図は□□で、次は〇〇を確認するために▲▲を聞くんですよね?」みたいに返答してしまい
端的に言えば合わなくて通わなくなってしまったのだけど(この時期は職場で仲の良かった先輩方に食事に連れてってもらったのが自分にとって一番良かった経験だった記憶がある。その先輩インフルエンザをうつされて、それをまた別な先輩にうつしてしまい職場で流行ったけどそれはもう知らん)
どういう役割を担うかは先生単位でかなり違いそうだけど
それでもやっぱり治療/処方に特化するのがクリニックの先生の役割なんじゃないかなって思った
※この番組の先生は、番組後半では患者から死ね死ねメール送りつけられたり(つまりアドレスを交換している)診療中にいっしょにイチナナライブ配信やったりしてるから前半とは印象は変わったが
さて
結局何を書きたかったかなんてわからないまま書き連ねて
読み返しも書き直しもしないのでオチもないのだけど
今日も楽しく生きています
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