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【タイトル未定】よむラボラジオ 0-2


スタッフ・古川です。1月よりnoteにて新たな企画をはじめます。ラボメンバーの会話を文字に起こしたよむラジオ連載。「不登校経験者その後」の声を記します。今回はその第0回として、私、スタッフ・古川とメンバーのなすとうまさんで話します。


〇本日の2人

スタッフ・古川×なすとうま


〇プロフィール

スタッフ・古川
23歳。高校3年間不登校。当時の唯一の楽しみは野球観戦。なお贔屓チームがど暗黒期だった。不登校ラボスタッフ。

なすとうま
27歳。小学校3年生から中学卒業まで断続的に不登校。この間、文学フリマに作品を出品。エッセイと大量のスクショ写真をそれぞれまとめて冊子を作った。不登校ラボメンバー。


〇前回のラジオ




ラボラジオ、タイトルどうする?


なすとうま:「あれこれありましたが、」のタイトルってどういう流れで決まったんですか。

スタッフ古川:そうですね…。結論から言うと、だいぶ適当に決めちゃったんですよ。9月ぐらいですよね、呼びかけたの。10月から寄稿始まってるんで。あの時、超調子悪かったんですよ。で、理由は明確で。本当になんか、情けない話なんですけど9月頭ぐらいから久しぶりに、あの、ソシャゲ始めちゃって。

なす:(笑)

古川:『プロ野球スピリッツ』が大好きで。それこそ不登校時代もスマホを持てた時期とかはずっとピコピコやってて。でもやりすぎるとよくないよなって理由で、ちょっと距離取ろうとしたのが大学1年生くらいの時。

大学3、4年あたりから2年丸々やってなくて、もういっかぐらいだったんですけど、何かの機会で今年の9月頭に始めちゃって…。ちゃんとこう、ガッツリのめり込んじゃうタイプなんで、生活がいろいろバラバラに……。

それとは別でラボの活動として、「寄稿してもらって文章集める」みたいなのしたいなぁってぼんやり頭にありつつ、やるならそろそろ動かないといけないよなぁ、みんなに声かけないとなぁって思ってて。 とりあえず動くか、で始めたんですよ。

なんで、結構なんとなくで決めちゃったというか、そんなに凝ってないというか。どうするって言われてうーんじゃあ「あれこれありましたが、」で!って感じ。本当にあんまり考えずにパッと出しちゃったやつで、後付けの理由としてのちのち意味が付けられたらいいなぐらいの言い訳のまま、出しましたね。

なす:なるほど。

古川:そうだ。あともう一つ理由あったんだ。オアシズの大久保さんにお話聞きに行きたいなと思って企画書書いてた時期で。大久保さんじゃないや、光浦さんか。光浦靖子さん。光浦さんの、最近出した著書のタイトルが『50代になりまして』だったんですよ。あれですね。あれからがっつりインスピレーションが受けてますね。「なりまして」って、その感じいいなーと思って、「あれこれありましたが、」で止めた感じです。その時の本当、頭の中に持ってたものをパッパッとあてはめて、これ!ってなったのが「あれこれ」です。

なす:でも、多分結構ハマってますよね。

古川:うん、俺もそう思う。なんか自分の世界観にあってる感じはする。

なす:「あれこれありましたが、今こういうことしてます」っていう後ろの句が見えるというか、 結局今の話してるとかこういうことやりたいと思ってるみたいな話の方が強く出てる気がして。

古川:こういう後付けの解釈してくれたらいいなと思ってました(笑)

なす:うん、うまくハマってる気がしますね。「不登校だったけど今は幸せになりました」みたいなのがあんま好きじゃなかったんで、そうなりましたっていうより、今こうしてるんです、これからこうしたいんですみたいな空気感と、あと「あれこれ」って雑な感じ。この体験がって感じじゃなくて、あんなこともあって、こんなこともあって、あぁそういうのもありましたねー、みたいなテンションというか。

古川:いやーよかった(笑)

なす:雑然と、でもちゃんと並んでいる感じがする。いろんな人のいろんな時代の話が。

古川:そう。であった時にこちらのラジオはどうするか、です。自分の中で一個あるのは、「読むラジオ」って言葉あるじゃないですか。そのラジオっぽい会話の文字起こしで読める、みたいな。で、ただなんかありきたりというかありふれすぎてる気がしてて。それだけじゃちょっとなんかひねりが足りないなと思ってたんですよね。そこで思い出したんですけど、1年前になすさんが言ってたUNISON SQUARE GARDENの『オリオンをなぞる』の歌詞解説。

オリオン座をなぞるってことは2人が実際顔合わせて、近いところで一緒に覗かないと星座ってなぞれないと思うんですよ、みたいな話。距離あるところで遠くの星をなぞってても一緒の星を見てる解釈ができないから近づいて一緒になぞってる感じがいい、しかもオリオン座をなぞるってことは多分そんなに 星座に詳しくない、みたいなやつです。

なす:ありましたね。

古川:そうそう。で、「なぞる」っていいなと思って。noteを「読む」だけじゃなくて「なぞる」って言葉使えそうだなと。ということで、なぞるとラジオを掛け合わせて「なぞるラジオ」は辺りはどうかなって思ってるんですよ。もしくは「なぞるラジル」。 なんか語感合わせる感じで「なぞる」の言葉をなんか1個使いたいなって思ったのが1個です。

なす:なるほど、いいですね。ちょっと話ズレるんですけど、文学フリマで私が作った冊紙あるじゃないですか。あれが思いっきし「オリオンをなぞる」なんですよね。私の解釈した「オリオンをなぞる」っていうテーマが一本筋で通ってて。文学フリマの時に、副題のタイトルこれ何ですか、って聞いてたじゃないですか。

古川:はいはいはい。

なす:「(trace)」って付けたんですけど、もともとユニゾンにそういうかっこ書きのついているタイトルがあるんでそれのパロで書いたのと、プラス「trace」なんで「なぞらえる」という意味になると思うので、それをつけてて。

あとあの、めちゃくちゃ地味に入れ込んでるのが、オリオン座の周りにいる星座。大犬座と小犬座と、あと足元の方にうさぎ座があって、比較的近くに馬はいないんですけど、ケンタウロスがいる。

古川:まさか…

なす:私あれらの動物、タイトルの中に「うさぎ」と「犬」と「ポニー」にして入れてるんですよねえ。

古川:やべぇ(笑)

なす:ラジオタイトルの話に戻ると、去年話してた「オリオンをなぞる」の歌詞解釈は言ってもらった通りです。距離感としては、帰り道にだれかと夜空を見て、オリオン座出てるーって言って、あれとあれとあの辺だよねって、距離近いしって、お互いが見合わせてるように感じます。それとプラスで一個で言うなら、「そういう距離感」っていう話であって、別に今そばにいなくても同じオリオン座見えてるねっていう解釈も、多分あるんだろうなぁとか。そういう意味では、この場で行うラジオで「なぞる」を使うってのは、いいアイディアですね。


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