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【タイトル未定】よむラボラジオ 0-4


スタッフ・古川です。1月よりnoteにて新たな企画をはじめます。ラボメンバーの会話を文字に起こしたよむラジオ連載。「不登校経験者その後」の声を記します。今回はその第0回として、私、スタッフ・古川とメンバーのなすとうまさんで話します。


〇本日の2人

スタッフ・古川×なすとうま


〇プロフィール

スタッフ・古川
23歳。高校3年間不登校。自転車が大破した。不登校ラボスタッフ。

なすとうま
27歳。小学校3年生から中学卒業まで断続的に不登校。音楽を聴くと無意識にエアドラムをする。不登校ラボメンバー。


〇前回のラジオ




言葉が急に降りてきて


古川:………….余熱。余熱……、うん余熱。どうでしょ。

なす:余熱。ああ、余熱いいですね。

古川:余熱、よくないですか。コナン映画のタイトルみたいですけど。イメージ的なそんな感じで、余熱って使えそうじゃないですか。

なす:余熱…。なんかどんどんひねりたくなりそうな気配は感じますね。なんか冷める前にみたいな。

古川:シンプルに「帰路の余熱」とかでいきます?帰りの道の残った熱で「帰路の余熱」。

なす:なんか筆で書いてそうでいいですね。そうですね、余熱はなんかひと仕事終わった感あります。余熱でなんか頑張ってきましたわーって感じ。余熱、クールダウンとかなんかそういう雰囲気はちょっといいかもしれない。

古川:いやー楽しいなぁ。こういう時間が一番楽しいなぁ。こういうのこそ散歩しながら考えたいですね。うん、いい。余熱いいっすよね。

なす:いいですね。だんだんタイトルが小説の『コーヒーが冷めないうちに』に近づいてくる感じがする。まあでも「冷めないうちに」ではないですね。パーンって放たれた熱が冷めゆく間の話。別に急いでない。冷める前になんかしなきゃって感じじゃなくて今その盛り上がっちゃった余剰で話してる感というか

古川:比喩使って、「グラタン容器の余熱」。

なす:それなんか本の表題でありそう。

古川:余熱はいくらでもひねれそうな感じする。「今日の余熱、明日の余熱」とか。

なす:テンション感で言ったらやっぱりクールダウンの方が近い気がしてて、なんか頑張ってきたねーあーよかったよかったじゃあ頑張ったから今日もう寝よっかっていう空気の方が、「今日の」ってつくんだったらいい気がするんですよね。「今盛り上がってきた」っていう余波だと余熱で、「今日の」みたいなのだとむしろ冷ます方向な気が。

古川:「あなたと余熱」はどうですか?

なす:「あなたと余熱」…。何か不倫もののタイトルみたいですね。「あなたと余熱」って何かすごい余熱に色気を感じる。

古川:熱って言葉は基本エロいですもんね。それに「あなた」を組み合わせたら、そりゃあエロくなるか。…あ、じゃあ「余熱とあなた」はどうです?ちょっと、ちょーっとだけマイルドになりません?

なす:ちょっと減りますね。

古川:ちょっと減りますよね。ちょっと減るし、それを言ってる自分、まず自分が主体になってる感がある。余熱がまず自分の中にあって、プラスであなた。あくまでも主体は自分の余熱のまま、あなたと接することができる。背徳的な不倫感は薄れます。

なす:順番に変えるだけでこんなに雰囲気変わるものなんですね。

古川:日本語って面白い。

なす:今思ったのは、余熱は「ほとぼり」でもいけるなっていう。今の熱の感じもあるし、帰り道まで15分とか歩いてる間に話すだけっていうほとぼりの方が余熱よりもさらに冷める感があって、期限がありそうな感じ。

「ほとぼり○○」だと、なんかいろんなくっついた言葉がかかって、それが冷める前にみたいなのが出過ぎちゃうので、ほとぼりならもうそれはストレートに「ほとぼりラジオ」でいい。

古川:はいはいはい。

なす:この簡単な言葉、名詞でトンって言った方が成立する気はしますね、ほとぼりだと。

古川:「熱り」って書いて「ほとぼり」って読むんですね。初めて知った。なんとなくニュアンスは伝わってます。けど個人的には余熱推しかなあ。

なす:「不登校ラボ」の名前を入れこむとして、不登校…不登校側を全面に押すのは私はあまり押したくないのでたぶんラボ側なんですけど、ラボっぽい言葉を前につけて組み合わせるのは面白いのかもしれない。「ラボ」と「ほとぼり」。

古川:また話飛びますけど、「ラボ」の活用で言うと、R-指定がリリックで「換気扇下のラボ」って表現してて、面白いなと。リリック考える時にだいたいタバコ吸いながら考えてるから、イコール換気扇の下だっていう。その方向で……、いやでも不登校に繋げるとあんまりかっこよくなんないですね。「ベッドの上が」「自室の隅が」ってなんかぼやっとした感じ。

うーん。考えすぎても仕方ないのかなぁ。なんかラジオっていう発想自体がある意味ありきたりというか、その手法自体は割とどの人も考えてやりつくしてそう。凝りすぎて安っぽくなるのも違うんですかね。

なす:どうなんでしょう。

古川:とりあえず、「こういう場所にしたい!」がいくつか共有できたんで、それは良かったです。そこが重なっていれば、時間も時間なんで、タイトルの候補いくつかからこっちで選んじゃいますね。
今日はありがとうございました!

なす:ありがとうございました。





スタッフ古川です。


ここまで長々とお付き合いありがとうございます。

ということで1月からのよむラジオ連載、タイトルが決まりました。

題して、



です。


昔挫折を経験した、もしくはなにかが嚙み合わなかったひとりの人間たちが、ここに集ってしゃべっています。

あなたと同じく、なんだかんだ言いながら一生懸命生きようとしている彼ら彼女らを、たまにのぞきに来てくれたら嬉しいです。

あ。あとメンバーはパーソナリティとして参加できるんで興味あったらメンバーシップの掲示板まで連絡くださいね。僕と話しましょ~。


それでは皆様よいお年を。



これは帰り道のお話。

じぶんや周囲に押しつぶされた不登校をぬけ、少し歳をとってからだれかと過去をふり返ると、あぁあんなことがあったなと思い出しては、それを人に伝えたくなります。分かってほしくなります。

たくさん話した。でも、まだ話しきれてないことがある。

帰り道、バスや電車の時間が迫ってきていても、もう少しだけ、私はあなたに伝えたい。サッカーのアデショナルタイムのような時間を、寂しがりやな我々に。

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