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一朝一夕の故にあらず

臣にしてその君をしい し、子にしてその父を弑するは、一朝一夕のことにあらず。(易経/坤為地:文言伝)
臣下が君主を殺し、子供が親を殺すようなことは、ある日突然に起こるのではない。その要因は長い年月をかけてゆっくり育ち、ある時、大きな禍になって現れる。
なぜこのようなわざわいが起きるのか。
物事の道理を早い兆しのうちに明らかにして、正さなかったからである。
人的な禍の多くは、長い間、見ても見逃し続けた結果である。

竹村亞希子先生『易経一日一言』


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