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【易経の言葉】師は出づるに律をもってす。否らざれば臧きも凶なり。[07䷆地水師:初六]
【戦争と規律】0507
師は出づるに律をもってす。否(しか)らざれば臧(よ)きも凶なり。
「師」とは戦。出陣する前には、まず内部にしっかりとした「律」規律を持つことが重要である。それを怠れば、勝利を得たとしても必ず禍がある。
戦争で混乱すれば、規律を失いやすい。兵が上部の命令に従わなければ、最初から負け戦になる。もし勝利したとしても、その後も混乱し、統治するのが難しい。これは戦争に限らず、多くの人を使って事業を興す場合の教訓ともなるだろう。
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初六。師出以律。否臧凶。 象曰。師出以律。失律凶也。
初六は、師出(いくさい)ずるに律を以てす。臧(よ)かざれば凶。
象に曰く、師出ずるに律を以てす、律を失えば凶なり。
地水師は「戦の道」を説いた卦。
初爻は戦の始まり。軍の始まりで出陣。戦の始まりにおいて、まず律をもってしなくてはならない。内部の規律(軍律)が乱れていては、たとえそれが正しい戦であったとしても凶となる。
「臧」というのは「よし」で、「厚し」とか「おさまる」とか「善」という意。「否らざれば臧きも凶」とあり、そういう規律が行き渡っていなければ、よき戦・正義の戦であっても凶である。
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