闘乳(豆乳)
闘乳(豆乳):昨今売り場にじわじわと増え続けている豆乳の〇〇味の多さに混乱した民衆が、「結局何味が美味しいのか?売り場でもたもたしてしまうんだが」という思いから始めた豆乳同士を戦わせる行事。
(出典:ウソ・シカツカーン『なぜ豆乳は"闘"ったのか』 不適合書房 2022)
お買い物に行くたびに増え続けているように感じるキッコーマンの豆乳の〇〇味シリーズ。
種類が豊富で、選ぶときには味の想像や飲むシチュエーションとの相性を考えてワクワクしているのだけれど、だんだんと
「これはあいつが美味しくないって言ってた気がする」
「これはどうのこうのすると美味いってTwitterで見た」
「これはダイエットがどうの…」
みたいに混乱してきて、結局慌ててティラミス味を買ってしまう。
ティラミスは豆乳にしても美味いでしょうね、という意識が根底にある。
なんか美味そうじゃない?ただティラミスが好きなだけかもしれないけど。
毎回悩んでティラミス味を買って、「美味し〜〜〜なんかミロみた〜い!」となって、ミロみたいだと思ったことを完全に忘却し、また売り場の前で悩み、「ミロみた〜い!」となっている。怖い。
ちなみにティラミス味はミロみたいで美味しいです。これは私が言ってた。
売り場で慌てないためにも、ここはひとついろんな種類の豆乳をまとめて買って、彼らの全貌を知ろうではないかというのが今回の文章。
選手紹介
今大会の出場メンバーは3本。選考基準は、店頭で「なんか美味しそう〜」と思われたかどうか。闘志は姿にも現れるので。刃牙の理論。
ちなみに店頭で圧倒的な力を見せ、大会に参加しなかった者もいた。
思わず店頭で「!?!?!?!?!?」みたいな顔をしてしまった。
豆乳コーナーで妙な気迫を漂わせた。多分漂ってない。
スーパーで見るたびに「どら焼きィ?」みたいな態度をとってしまっていたので、正直この売り切れには驚いてしまった。王者だ。単に在庫の補充をしていなかったのかもしれないけど王者だ…。在庫管理システムがよくわからない。
くらし応援もされてるし多分有名な選手なんだと思う。分析が適当すぎる。
このどら焼き味についても、「これめっちゃどら焼きやんけ!」とこちらを見ながら話す友人の顔や、「これまずかったわ」と淡々と豆乳コーナーの前で失礼なことを言う友人の顔がよぎる。全てイマジナリーなのかもしれない。AIくらいの精度で勝手な思い出が捏造されているという可能性も否めない。
どら焼きメンバーがまさかの欠番と言う局面で、選出されたメンバーがこの方々。
チャイティー、黒ごまきなこ、ピスタチオ、どれもなんか美味しそうである。完全な主観。
ちなみに、「ノーマル豆乳が一番美味しい!」という声もあるかと思う。
私には、常に牛乳を入れるコップを携帯し、常時牛乳を飲み続ける化け物だったという過去がある。
あまりの飲み過ぎで乳飲料への愛が臨界点に達した時から、愛が苦手意識に転じてしまった。
そのため、現在も牛乳を筆頭とした「乳」がつく飲み物がやや苦手で、豆乳もノーマルのはあんまり飲めない。急に子供。
大変心が痛いけれど、今回はノーマルの豆乳は、闘乳という競技が主観で行われているため選考外にさせていただく。いつかちゃんと飲む。
最近はシリアルにかけたりしてオイシオイシ!って思ってるので、飲める日も近いです。豆乳は牛乳よりまろやかだなぁと思います。
それでは飲んでいきましょう。飲み比べですね。
競技開始
飲み比べとは言ったものの、これは「闘乳」。しっかりと競技として進行されなければならない。行き場のない圧倒的責任感。
豆乳同士を闘わせる流れは以下。
①赤い布で豆乳達を興奮させる。
②飲んで味を楽しむ。
大真面目な私はこのルールをつらつら書くにあたり、闘牛について少し調べたけれども、大変ハードで刺激的なものだった。
布がヒラヒラしている描写しか見たことがないから、牛が槍を刺されるだとか、仕留められることなどは知らなかった。
以下のサイトを今回は見たのだけれど、ご興味のある方はぜひ。
豆乳を闘わせるなどという訳のわからない試みに対して、闘牛は大変気高い競技なので、詳しいルール等は参考にはしていない。それが敬意。
ちなみに闘牛において、牛は「赤」に反応しているわけではなく、布の動きを警戒して突進しているとのこと。
人間…。
今回は闘乳唯一の人間である私を興奮させるために、赤い布を使用する。
ではそろそろ始める。
①赤い布で人間を興奮させる
完了。迫力を感じる。
訳のわからなさからくる笑いと赤の効果でよだれが出るくらい盛り上がっていた。母が笑っていたからヨシ。
「それしなくても豆乳は美味しいよ〜^^」と教えてくれた。正解をありがとう。
②飲んで味を楽しむ
飲んでいこう。
3種類買ったしまとめて今日飲んだろ!!!!!!豆乳は健康にGOOD!!!と意気込んでいたけれど、側面に注意が書かれていた。
3本飲んだら何が起こるのかわからなかったので、今回は家族とコップに取り分けて飲んだ。幼児。
普通にお腹とか壊しそうなのでね。このあとバイトがあったので安全策をとった。
闘乳による休みなど、まだこの世は許していない。
飲む。
<ピスタチオ|コク深い味わい>
美味しかった。
一口目は薄く感じるけれど、2秒後から独特の深い香りが口の中に広がりますね。
ピスタチオ本来のまろやかさと豆乳のなめらかさが相まってとても飲みやすい。
ストローで飲むときの、最後のズゴゴってなる瞬間に、完全にピスタチオの味になる。どういう仕組みなんだろう。
あとピスタチオの絵がかわいい。赤ちゃんみたい。
ピスタチオに+5000点。ダンブルドア。
家族も分けて飲んだのでその評価も。
母:フィリピンのアイスの味がした。
母は私が豆乳を赤いハンカチで濾過して飲むと思っていたらしい。
そんなことはしないし、母からの信用がなさすぎる。
<黒ごまきなこ|契約栽培丸大豆使用>
味の下の説明がゴツくて魅力を感じる。
契約栽培丸大豆ってどこで切るんだろう、などと考えた。「契約/ 栽培丸/ 大豆」かもしれない。
キッコーマンと契約している栽培丸という古風な名の人間が作った大豆を使用している可能性がある。栽培丸の負担すご。
丸大豆です。
知識不足を嘆くより、知識を得られる機会を得られたことを誇ることにした。
闘乳をしてなければ知れなかった。丸大豆との出会いに感謝。
黒ごまきなこ氏は開けた時の勢いが凄くて、あわわわわと言いながら少しこぼしてしまった。申し訳ない。
私は黒ごまプリンが好きで、黒ごまプリンみたいな味かしら〜!?と思いながら飲んだけど、黒ごまプリンより甘さが控えめで飲み物としてちょうどよかった。
少しつぶつぶした感覚があって、口の中が楽しいし、ごま!という感じでいい。
満足感を得つつ、後味も割とスッキリしているから、休憩中のお昼ごはんの後に気分転換というか軽い甘味として飲むのもよいかもしれない。
大真面目感想。
<チャイティー|スパイス香るやさしい甘さ>
やってみよう!ホッ豆乳の指示に素直に従い、温めて飲んだ。
あったK、、、。
マグカップの容量的に溢れそうだったので冷たいまま少し飲んだら、鼻を近づけるだけでインド料理屋の匂いがした。
全然インド料理は詳しくないけど、好きでよく行くので匂いは覚えている。
インド料理屋の匂いがした。
きついわけではなく、心地の良いスパイシーな香りが閉じ込められていてすごい。
ホッ豆乳にしたらより香りがマイルドに豆乳と調和して、ほっとする美味しさだった。夜とかにいい。何時でもいい。
結果
闘いと銘打ってしまったので一番を決めるなら、「ピスタチオ」かなという感じ。
でもどれも美味しくて、シーンに合った味を探すのも楽しそうだなと思いました。
多分また売り場で悩んでしまうけど、見識が広がったから、その時の気分に合わせたティラミス以外の選択肢ができたのが収穫ですね。
色々飲んで楽しかったな〜などと3種類飲んだだけで満足しつつキッコーマン豆乳のサイトを見ていると愉快な世界がまだまだ広がっていた。
それこそ、黒ごまをプリンぷるぷる大作戦に投入したい。豆乳投入。
あとはベイクドチーズケーキ風味なるものもあった。
これを抜きにして1位は決めれないと思ったけれど、公式サイトを見たら姿が見えなかった。期間限定なのか、もしくは私が疲れてチーズケーキが見えなくなってるのかもしれない。見つけた人は教えてほしい。
以上闘乳でした。新しいものとの邂逅、闘NEWは続く。
(補足情報:「闘乳」という競技がもしあったら私の考える闘乳は成立しないと考えて検索してみたら、人間の胸部を闘わせるという大人向けの奥深い世界があった。ご興味のある方は是非、そうでない方はご注意を。世界は広い。)
不適合女からのNEW!!なお知らせ②
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あとは、近いうちに、現実にないものについてnoteに近いテイストで書いた「架空エッセイ」なども書きますので、そちらの更新についても。
めちゃくちゃ色々書いたのですけど、文章をちまちまと書くのが好きなので、それに焦点を当てたアカウントです。よろしければぜひご覧ください。
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ヘッダーのIKKA SUI(胃下垂)も気に入っている。
最近は元気モリモリで書いたり研究をしたりしている。そういう期間もいい。
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今日はほうとうを食べた。冬だ。
それでは、また来週。
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