カミングアウト

futatsu:の私たちは滋賀県在住ですが、ひとつめさんは関西出身。
私ふたつめは関東出身。
中には何かのタイミングで自分が生まれ育った地域が部落と知る人もいるけど、私たちの場合はいつ知ったとかなく、自然とそこにあるものとして育ちました。
被差別部落出身であることは悲観することでも楽観することでもなく、
ただただアイデンティティなのです。

でも大人になるにつれてその捉え方はちょこっと変わってきます。
ひとつめさんは、自分が部落出身であることを打ち明ける人は選んでいます。
私ふたつめは、関東に住んでいた時は隠してもなかったのですが、関西に移住してからこの10年、ずえっっったい誰にも言わない!!と心に決めて生きてきました。
知識としてはあったけど、関西の方が明らかに差別意識があることを日常生活で感じたからです。

人には言えないアイデンティティなのです。

でも数か月前、ふと、ひとつめさんなら言っても大丈夫かもと思ったのです。
たいして仲良くもなくて、そこまで話したことあるわけでもなかったのに。
よし!話してみよう!と意を決していたその日、その時、

「実は被差別部落出身で・・・」

と、ひとつめさんからまさかの告白!!

奇跡っっ!!
すげー!!わたしの嗅覚!!
もはや超能力!!

この時は本当に感動しました。

以来、なにかスッと楽になっていく感覚がありました。
もう隠さなくても、人に言ってもいいのかも。
自分のルーツのこと、そこにある差別問題のこと、学びなおそう。
動き始めたきっかけでした。
出会いに感謝。

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