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遊漁船業で成功する人、失敗する人

北海道も、いよいよ本格的な冬の到来。こうなると北国で海の仕事をしている人間にとっては本当に厳しい大変な時期になります。

日本海側は季節風でほとんど海に出れない日が続き、太平洋側は比較的凪る日が多いとはいえ、寒さは骨身に染みるんだよな~。

北海道で遊漁船業を営むものにとって、冬をどう過ごせるかは、繁盛している船と、そうで無い船によって大きく変わってくるのではないでしょうか。

出来る事なら、春から年末まで一所懸命働いて、冬は思いっ切り好きな事をして過ごす事が出来ているなら、それは大成功な生き方だと思うし、恰好いいと私は思ってしまいます^^

私の目標は、冬の3か月は高知県にロングステイというか、テント生活をしながら、長年追い続けている二ホンカワウソを追い求める事。その為にも今が大事。頑張らねば^^

さて、本題の遊漁船業で成功する人、失敗する人とはどんな人なのかを、少々キツイ言葉になる部分も出てくるとは思いますが、そこは容赦なく書いていきます。実際に遊漁船業をしている方の中には、耳を目を塞ぎたく部分もあると思いますが、それをどう消化するか、しないかは読み手の自由です。

身銭を切っていろんな遊漁船に乗船し、釣りをしてきた経験のある人であれば、自分なりに好きな船頭、苦手な船頭がいたはずです。

『馬鹿野郎(゚д゚)!こんな船、二度と乗るかー』って思った事も1度や2度はあるでしょう!?

私が、遊漁船業の船頭をやろうって決めた理由の一つがそうでした。

納得出来る船頭が本当に少なかったのです。私の祖父や叔父以上の船頭には未だかつて会えていませんし、私自身もまだまだそこには行けていません。

釣れた、釣れなかったでは無いのです。船頭にやる気があるか無いかがまず一番。本当にやる気のない船頭が沢山いるのです。

漁の片手間にお客さんを乗せている。仲間に頼まれたから仕方なく船を出している。釣れない時間帯でも、なんの説明も無く、移動もしない。一番ひどかったのは、真冬の北海道でマス釣りに行ったとき、港から5分位走ったポイントで、アンカーを下し船を停泊。潮の流れのある場所なので、バケは振り易かったのですが、結局一度も移動することも無く、船頭がキャビンから出てくることも無く、船中1匹。それもマスではなく、大きなヤマメサイズ…

船頭は、その間キャビンでエロ本に夢中。せめて、「見る?」位は言ってほしかったぜ。大好きな壇蜜がチラッと見えたけど、チェッ(`^´)

そんな船頭は論外として、まず痛いのは、若い船頭やキャリアの浅い船頭にありがちなのですが、自信が無かったり、まだ固定客が少ない時期に、知り合いを乗せがちになり、その知り合いを心の安定剤にしたり、優遇してしまったりする事。

これは初めて乗船した人にはかなりキツイ事で、疎外感を感じてしまったり、それで満足できる釣果であれば、まだ次に来て下さるチャンスはありますが、これで釣れなければ、たぶんもう来ないお客様になってしまいます。

気心の知れた知人や家族とワイワイやったりしていれば、釣れていなくても気が紛れるかもしれませんが、放っておかれる側からしたら、たまったもんじゃありません。

知り合いや家族を優遇するのではなく、逆に後回しにして新規客や、まだ気心が行き交ってないお客様に神経をもっていかない様では先が知れています。

類は類を呼ぶ で他のお客様がいるのに、いろいろ優遇してもらっている事に、それを悪いな~とも思わず、逆に優越感に浸るような知り合いや家族も船頭同様、ほかのお客様の空気が読めないただの馬鹿なのです。

ふた海屋が、こんな時代でも長く続けてこれたのは、これが一番大きいのかもしれません。

とにかくお客様に素晴らしい人が多いのです。初めての人や、まだまだ慣れていない人に優しいのです。だからどんどんお客様が来てくれるのです。

成功している船の船頭は、まずはそこを大切にしているのではと思います。

釣れない時は、船頭は全てを背負って、辛さは全て己で受け止め消化しなければなりません。お客様に背負わせるようでは話になりません。

≪釣れたら俺のおかげ、釣れないのはお客さんのせい≫だと、まったく空気が読めず、廃業状態になった船頭様もいますが、未だ本人は気付いていないでしょう。時々、親戚や知人を乗せて釣りをしているようですが、70歳を超えてもわからない人もいるのです。

※ただここで言う成功とは、沢山のお客様から支持され続けている船をさしています。船頭の生き方で、『人が何言おう関係ない。俺は俺だ!好きな釣りをしてついでにお客が乗れば油代の足しになるだろう』的な感覚で遊漁船業で生計を立てるのではなく、趣味の一環に近い感覚で遊漁をされている方には全くピントが合わない話になりますし、それに対して何の感情も無いことを付け加えておきます。

さて、ここからは有料になますが、【成功する船頭と、失敗する船頭】をさらに探求し、すぐに役立つ、すぐにお客さんが増える方法もお伝えしていきます。

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