試合観戦が楽しめるマンガ ワールドトリガー
友人に勧められて、ワールドトリガーを一気読みしました。
この漫画はねえ
すごいよ。
鬼滅の刃読む暇あったらこっち読んでほしいもん。
と、いうことで、今回はワールドトリガーの面白さを2点に絞って紹介します!
1 キャラクターのEQが高い
EQ・・・「自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能」
EQが高いことで、何気ない言葉のやり取りの中にも、「なるほど!そういう考えもあるのか!」とはっとさせられることがしばしばあります。
そんなエピソードを一つ取り上げたいと思います。
正義感の強い弱小メガネと、バカ強い白髪チビがこの漫画の主人公。
ある日、学校に怪物が押し寄せてきて、メガネは正義感の強さから生徒を避難させ、怪物を退治しようとする。明らかに勝てる見込みがないのにつっこみ、
怪物に一撃もダメージを与えることなく深手を負って戦闘不能になってしまうメガネ。そこに駆け付けた白髪チビが怪物を瞬殺し、事態は収束する。
その後、避難した生徒たちにメガネがお礼を言われるが、メガネは怪物にやられただけで、事件が落ち着いたのは白髪チビのおかげなので、自分は褒められるようなことはしていないと言う。
そこに、白髪チビが言ったセリフが
「俺が助けたのはメガネだけで、メガネが生徒たちを助けたのは事実だから誇っていいと思うよ」
なるほど、、、。
漫画として普通に見てると、メガネ使えねー。白髪チビつえー。としか感じなかったが、白髪チビはちゃんと物事を分割して考えて、メガネの成果はメガネの成果として勘定してる。
えらい。でも、それが正しいよな。
漫画のキャラクターに説得されるというレアな体験がここにはある。
2 試合観戦が楽しめる
3対3対3の三つ巴のチーム戦。
3チーム3様の作戦で、各々の役割をまっとうしようと同時に動く。
スタート位置が全員ランダムで会場も始まるまでわからない。
不確定要素が多いなか、元の作戦通りに動くのか、それとも機転を利かせてアドリブな動きをとるのか。
それぞれのキャラクター目線で思惑があるが、それに加えて、実況・解説まである。
試合が終わった後も、あのときのあの選手の動きはこういう意図があったんでしょうか。とか、もっとこういう選択肢もあったんじゃないかとか、漫画の中だけでもいろいろと考察してくれる。
普通の漫画だったら、最終的には気合で勝つか、覚醒して勝つかの予定調和で勝負が決まる。一方でこの漫画は、気合で勝負が決まることはないと明言している。なぜなら、気合で勝負が決まってしまうのなら、負けた側の気合が足りなかったという残酷な結論に至ってしまうからだ。
このようにして、ワールドトリガーは漫画とは思えないほど、奥が深い。
SFでありながら漫画の外の読者にもしっかりとメッセージが届く。
こんな漫画他にありますでしょうか?
鬼滅の刃を読んで、ワールドトリガーをまだ読んでない人は必読です。